今日の熊日社会面に医療関係のニュースが二つ並んだ。一つは医療機関が診療報酬を請求するレセプトのオンライン処理が完全義務化されるため、これについて行けない医療機関が廃院に追い込まれる可能性があるというニュース。もう一つは先日来、世間を騒がせている三重県伊賀市の谷本整形における「点滴作り置き」による死亡事故に関するニュース。この二つ、どちらも他人事ではない。もう永いこと医療機関のお手伝いをさせていただいているが、医療機関はどこも今大変だ。慢性的なマンパワー不足、求められる医療の質の向上、医療の高度化に伴うコストの高騰、押し寄せるIT化の波etc.・・・。お手伝いをしていると、そんな中で働く医療従事者の悲鳴が聞こえてくる。そしてそれは結局われわれ一般市民にツケがまわってくるのだ。いったい日本には医療行政なんてものが存在するのだろうか。
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Dr.コトー診療所
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