高校美術部後輩のヤスジに誘われて、彼の職場仲間と早川区にある八十八ヶ所巡りのトレッキング。
四国八十八ヶ所を模して、安政年間に十五年の歳月をかけて完成したという険しい岩場の巡礼ルートである。
初めて行ったのだけど、物凄かった。
もののけ姫が出てきそうな雰囲気で、カンボジアのベンメリアみたいな場所もあった。
ベンメリアはアンコールワットの近くの遺跡で、天空の城ラピュタのモデルになったと噂される場所だ。
今でも役行者が瞑想していそうな妖しい洞窟も沢山あった。
中世に完成していたなら、修験場になっていたに違いない。
狭い岩の間や洞窟潜りが何か所もあって、ちょっとした冒険気分が味わえるのだ。
糸魚川市に遊びに来る友人達を案内したい場所がまた増えた。
延長1.8キロの二時間程度のトレッキングだけど、物凄い充実感がある。
こんな凄い所が、糸魚川市街から車で二十分の位置にあるとは、知らずに損した気分。
マムシの子供が岩の上でトグロを巻いた五十㎝脇を何人もが通り過ぎたて、四人目がやっと気付いた。
ムカデ!
ただし、何人もが気付かずに通過した岩の上でマムシがトグロを巻いていたり、でっかいムカデもいたので、それなりの注意は必要。
苔で滑りやすい鎖場や、四つん這いになって岩を潜り抜けたりするヶ所が幾つもあるので、長袖長ズボンと手袋は必須ですな。