縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

私蔵するにはもったいない!・・・先輩からの墨書と墨絵の便り

2016年04月23日 11時23分14秒 | 整体・動法・稽古会・体験会

某機関誌に寄稿した私の論文を読んだ整体協会の大先輩。

親しくお付き合いさせて頂くというにはあまりもキャリアが離れ過ぎて雲の上の大先輩なのだけど、論文の質問に答えているうちに親しくなり、最近は頻繁に手紙を頂けるようになった。

その手紙が尋常ではない・・・全て旧字、旧カナ使いの墨書、しかも水墨画が添えられているのだ。

達筆という事もあるが、下書きも無しでよくこれほどの文章と絵が描けるもんだと毎回感動している。近日中に額装や表装する予定。

糸魚川の民俗文化に興味を持たれたようで、けんか祭りの絵を描いて頂いた。見よ、この躍動感!

ギャルの絵を墨で描くという斬新さ!どの娘もカワイイ。

 

封筒に貼られた切手も毎回違う記念切手という念の入れよう。

整体指導者としても立派だけども、なんという心遣い、思いやり、そして溢れる才能!

あまりも素晴らしい内容に、私蔵しておくには惜しい・・・整体指導者としてだけでなく、何時か絵描きとして世に出てしかるべき才能だと思う。

整体協会には凄い人がいる。

 

 


嗚呼、郷愁の「くけ台」・・・絶滅危惧種の道具

2016年04月21日 10時16分13秒 | こんなモノ作った!

整体の先輩から、くけ台を作って欲しいとのご注文。

私の趣味が木工なので、後輩に仕事をという先輩の温かいご支援に感謝!

注文は使用しない時は解体して収納するタイプ。色んなバリエーション作ったので、納品したら100個もの量産!に向けてご相談である。

 

くけ台(絎台)は、今や存在すら知らない日本人も多いと思われる和裁の道具だが、我が家ではお袋が愛用している絶滅危惧道具。

座布団の下にくけ台を入れた上に正座して、背中を丸めてチクチクと針仕事をするお袋の後姿は、「正しい日本の母の背中」・・・郷愁を感じる道具ではある。

具体的な使用法は・・・ネットで検索して下さい(笑)

収納時はこんな形になる。

赤い糸を巻いた部分は竹製で、ここに綿を入れたタンポを作って針を刺すのでR!竹は乾燥して割れる事があるので糸を巻いてある親切設計でR!

 

なぜに整体の先輩がこんなものを欲しがっているかというと、我が整体協会では道場の中だけが稽古場ではないという事なのだ。

昔ながらの日本の仕事、例えば手道具を使う農作業や和裁、草鞋作りなどを実践する事で日本の身体文化を学ぶという事。

私も整体協会の教授の端くれなので稽古会の一環として薪割りや昔の遊びなども教えているが、本業のヒスイ仕事こそが整体の感覚技法を駆使しているので、オンラインショップの写真だけでそれが解る人には解って貰えているようだ。

即ち、観て眼に馴染む、触れて掌に馴染むヒスイ製品が私の目指す処。

こんな道具があるという事を覚えていて欲しい。

 


神棚に似合う石笛

2016年04月18日 06時49分20秒 | ぬなかわヒスイ工房

けんか祭りと同じ日の「人生の節目事件」の一連のテンヤワンヤが収束して、日常が戻りつつある。

連日早朝から深夜まで家の片づけ仕事が続いていたが、うまいことに時間に余裕が出来てきたタイミングを見計らったかのようにヒスイ仕事の注文が続いた。

誰か見てるのか?(笑)

麻紐仕立ての石笛。神道には麻が似合う。

 

そのひとつが占い師のお客様からのご注文で、毎朝、神棚に石笛を奏上したいとの事。

最近は何故か占い師や神道系のお客様が多いのだ。

で、ご神事に相応しく、麻紐を使ったデザインの石笛を仕立ててみた。

パステル調のミントグリーン地に茶色と赤紫の縞模様が入った珍しいヒスイで、一般的には使用されない原石だが、私の作風だとワイルドな感じが佳い。

紐孔や吹き孔の縁に当たる光が優しいとお褒め頂いたが、手を掛けてある部分を分かってくれるお客様の存在は有難い。こんなお客様の存在が宣伝広告費ゼロのぬなかわヒスイ工房を支えてくれている。

 

このアイデアは別のお客様の麻紐を使った勾玉の仕立て方をヒントにしたので、本人にお断りした上での事。

といっても元のデザインを大幅にアレンジして、オリジナルといっていいくらいのデザインにしているのが俺流でR!

同業者から私が考案したオリジナルデザインをパクられる事が多いので、無断でアイデアを拝借するという事だけはしたくない。

意匠登録さっれていないからといって、気軽に人のアイデアを盗む料簡が情けない・・・。

ともかく、ご注文頂いたお客様と意気投合して電話で1時間半も民族楽器や音楽、神道、縄文について語り合ってしまった。

近い内に糸魚川に遊びに来そうな雰囲気!

 

 


そんな訳でそんな事になったのでヨロシク!・・・今年のけんか祭りは特別ぢゃった。

2016年04月12日 06時44分57秒 | 糸魚川自慢

四月十日の「けんか祭り」終了。

今年は六年毎の諏訪大社の御柱の開催年と重なったので特別な年。

諏訪大社下社の神様は我らが奴奈川姫の子供の建御名方神。

下社の木落しが今年は丁度四月十日だそうで、諏訪の友人達と同じ日に祭りを祝った事になる。

因みに諏訪市には、「スワミイズム」という縄文文化と諏訪の民俗学を研究する市民文化団体があり、交流があるのだ。

そして今年の祭りが特別なのは・・・ちょっと一身上の都合もある。

そんな訳で、今年の祭りは友人のアマチュアカメラマンの赤野さんが、私と寺町区に密着取材してくれる事になった。

また首都圏を始めとして糸魚川市外、県外の友人達もお祝いに駆けつけてくれたので、何時もより沢山写真を送って貰った。

今回はその抜粋。

祭の朝は禊から始まる。海に入る直前。(赤野さん撮影)

祭の最前列で神の到来を告げ、場を祓う「除魔・・・ジョウバ」が獅子を被っていない状態の珍しい写真(赤野さん」撮影)

ジョウバに頭を齧られると賢くなるのでR。(赤野さん撮影)

けんか神輿のスタート!疾走する寺町(赤野さん撮影)

神輿の激突!(新潟市の椿さん撮影)

数度に渡る神輿の競り合いと競争を終えた後、男たちは東西に位置する「踏ん張り桟敷」に駆け戻り、勝ち名乗りを挙げる。押上区は祭り装束が派手なので満開の桜が似合う。(東京在住の幼馴染、中村直子さん撮影)

祭直後に市役所にある重要書類を提出・・・帰りに糸魚川市長に会ったので、糸魚川市に人口が増えた事を報告したら、フェイスブックに上げていい?って聞かれた(笑)

遠路はるばる駆けつけてくれた友人達、新たに親戚になった人々と祝杯を挙げた。中央の美人は柏崎市宮川の「うみカフェDONA」のマダムで、たった今私の義理の姉になったばかりの女性(笑)

 

普段は会えない友人達よ・・・そんな訳でそんな事になったので、そこのとこヨロシク!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


間に合った~!・・・火打石セット

2016年04月09日 07時22分21秒 | ぬなかわヒスイ工房

明日の四月十日は「糸魚川けんか祭り」。

寺町区と押上区の男にとって一年の節目である。

そしてついに昨夜、開発を続けていた火打石セットが完成した・・・祭りに間に合った!

小形プラ容器にピッタリ収まったので、何時でも何所でも火打石を持ち運べるコンパクトさと湿気除けになった。

「アウトドアの定番アイテム!サバイバルに!これで君もバーベキューヒーローだ!」というキャッチコピーは、ポパイ世代ならでは(笑)

 

火打石セットは、これまでそれなりに売れていたし評価もされていたが、商品としての見栄えもさることながら、フリマや体験会での経験から更なる改良をしてあるのでR!

改良、改善に当たっては、原始技術研究家として著名で恩師の関根秀樹先生に相談に乗って頂いた。

改良点は、力の弱い女性や子供でもしっかり保持できる火打ち金の形状と寸法、火花が飛びやすい素材変更が第一。

そして火口と付け木を大量生産しても見栄えする製造方法の改善などなど。

さんざん探してついにベストな形状、寸法の火口容器を発見!値段の割にカッコウイイので大満足。

付け木を見栄えよく大量生産する方法も発見!先端に塗られた硫黄同士がくっついていないので使い易くなった。ご指導頂いた関根秀樹先生は博学多彩な方だけども、この製造方法をお礼として「必殺、教え返し」できたのは何より幸い。第1号は関根先生に進呈するのでR。

 

実験してみたら、これまでより格段に使い易くなった。

子供ダマシのオモチャと笑ってはいけない。このセットで薪ストーブの点火バーベキューヒーローになった少年もいる本格派なのだ。

ご指導頂いた恩師の関根秀樹先生に感謝!!


縄文男子をパートナーにした女性には自立心が求められるのでR!

2016年04月05日 20時23分05秒 | ぬなかわヒスイ工房

最近は、ぬなかわヒスイ工房に月に何組かのお客様が訪れるようになってきた。

今日は他県からのご夫婦のお客様。

奇しくもご主人は縄文時代の木製出土品が専門の学芸員さんだそうで、石斧や丸木舟談義に花が咲いた。

こんな人が訪れてくれるなんて、私の縄文フェロモンも満更ではない(笑)

男同士で縄文談義に夢中になっている間は奥様は「話し出すと長いから・・・。」と会話に加わらずにヒスイ製品を選んでおられたが、縄文男子をパートナーにした女性は誰でも同じ境遇という事が分かって安心した(笑)

縄文男子をパートナーに選んだ女性には我が道をゆくという自立心が必要ですな!

ひときわ目を惹いたのが、奥様の胸元を飾っていた勾玉。

質の良いヒスイを使い、非常に丁寧な仕事をした勾玉である事と、その飾り方が素敵だった。

奥様のように勾玉の腹の凹んだ方を前にする仕立ては古墳時代の埴輪がそうなのだが、国産大麻を自分で寄り紐を作ってそのまま数本を紐孔に通しておられるのである。格好いい!

それに勾玉の形と丁寧な研磨振りから察すると、名人として名高いW師匠の作品?

確かめたら図星だったが、誰が作ったのか解るくらいの仕事をされておられるのは流石ですな。

ヒスイ職人たるものそうじゃなきゃ・・・と自戒するのであった。