縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

臭わない自然素材の塗料・・・ぬなかわヒスイ工房増築プロジェクト

2022年04月30日 06時20分50秒 | ぬなかわヒスイ工房
工房の増築部には憧れの腰壁を張る予定で、開口枠も含めて塗装するのだが、塗装屋の友人に教えてもらって自然素材の塗料のサンプルを取り寄せた。
これが臭わないのだ。我が青春の油絵具の匂いとも違うので、メデイウムは亜麻仁油でもなさそう。
 
石板色というくすんだ水色が第一候補で、腰壁から上と天井は黄色系の塗り壁にしたい。壁材は珪藻土が候補。
ハンフリー・ボガード主演のハードボイルド映画に出てくる探偵事務所のようでもあり・・・
ハバナのヘミングウェイの家のようでもあり・・・
赤毛のアンの家のようでもあり・・・
 
スペイン映画「ミツバチのささやき」の家のようでもあり・・・
 
南仏の貸し別荘のようでもあるが、床は三和土土間だから竪穴住居チックでもある不思議な空間。
 
そうそうサンドバックは吊るしたいし、シーリングファン、ハンモック、神棚も欠かせないよね~!スペース的に無理だけど本当ならビリヤード台も欲しいなぁ。
 
欲張りだね、どうも(=^・^=)
 
 
 

「戦火のなかの子供たち」に想いを寄せる・・・ロシアのウクライナ侵攻に想うこと

2022年04月29日 07時51分49秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画
「母さんといっしょに / もえていった / ちいさなぼうや」
絵本作家いわさきちひろが、ベトナム戦争時に描いた異色の絵本「戦火のなかの子供たち」より。
 
「ウクライナへの人道支援・義援金はロシアへ宣戦布告です」といった旨の恫喝的なSNS投稿が拡散されているのだが、シェアした人は宣戦布告の定義を調べたのだろうか?戦火のなかのウクライナ人を前に、同じことを説明できるのか?
 
リアルタイムで多くの人が死んでいくのに、プロ野球の解説をするかのように楽しそうにシェアされているのも不気味だ。
 
こと戦争に関する安易な情報のシェアは、どちらか一方の情報戦に加担することになり兼ねないのだが、その自覚はあるのだろうか?
 
日本のマスコミは一方的なプロパガンダ情報ばかりと非難する意見も多いが、不確かな情報を誰でも気軽に拡散できるSNSこそ、その温床ではないか。
 
最初のパンデミックの時に拡散された、30度以上のお湯を飲めばウイルスは死滅できるといった類いの情報程度なら、「あの時はみんなが不安だったネ」と、笑い話で済む。
 
しかしリアルタイムの戦争の情報を目にしたら、時には保留しておくことや、慎重な態度をとること、自分で調べてみることも大事では?
私はただ「戦火のなかの子供たち」に想いを寄せる。
 
 
 

自衛官は人間重機!・・・ぬなかわヒスイ工房増築プロジェクト

2022年04月28日 07時06分28秒 | ぬなかわヒスイ工房

発生残土のは石灰石の砕石が混じっていて、そのまま捨てるのはもったいないのでフルイ分けしておいた。

出てきた砕石はコンテナ8箱分で、新築したばかりの佐藤夫妻に声をかけたら二つ返事で取りに来てくれた。ガーデニングに使うのだが、石灰石はハンマーで割れば化石が出てくることもあり、子供たちの遊びにもなる。
 
「ぼくちゃん」こと長男が化石探しに夢中で、石をみるとなんでも割りたがるそうだから、未発見の恐竜の化石が出てきたら「ぼくちゃんザウルス」と命名しようではないか( ´艸`)
 
予算がないうえに人員が多い陸上自衛隊は訓練に金がかけられないので、日頃は塹壕掘りばかりさせられていると聞いたことがあるのだが、佐藤さんも陸自隊員だから、スコップを持つ前の掌が順手持ちで流石のプロフェッショナル。
スキーの国体選手でもある佐藤さんは体力も並外れていて、30分ほどで全部袋に詰め替えて車に軽々と積みこんだ(゚Д゚;)
 
ユンボもすごいが、自衛隊員もすごく、まさに人間重機!
 
世の独身女性よ、陸自隊員と結婚すると、こんな時に頼りになるよ(笑)
 
 

今だからこそ「脱出航路」・・・国家の枠組みを超えて個人の道義心に従う男たち

2022年04月26日 16時00分00秒 | 民俗学ごっこ
ロシアのウクライナ侵攻について、英国のハードボイルド作家、ジャック・ヒギンズの「鷲は舞い降りた」の一説を紹介するフェイスブック投稿を読み、私は30年以上も前に読んだ海洋冒険小説の名作「脱出航路」を思い出した。
ドイツの敗戦が濃厚になった時、ブラジルにいたドイツの民間老朽帆船ドイツェランド(ドイツ号)が捕虜になることを拒み、故国を目指す選択をして帰国の航海に出た。乗員には修道女一行もいる。
 
連合軍の掌握下の航路で、容赦なく嵐が老朽船を襲い、故国を前に遭難の危機でSOS発信。
 
探索のドイツ軍の爆撃機とドイツェランドの無線交信を傍受したアメリカ海軍の砲艦は、ドイツのパイロットと連絡を取り合い、敵国船の救助に向かう。しかしドイツェランドはスコットランド諸島近海の暗礁で座礁。
 
アメリカ海軍からドイツ船座礁の救助要請を受けたスコットランドの漁師たちは、憎たらしいドイツ人船を放置するか?救助するか?救助に出ても嵐だから命の保証はない!と紛糾する。
 
そこで長老が演説する。「皆の衆、なにを迷っている!確かに座礁したのはワシらを殺そうとするドイツの帆船だ。しかしワシらは海に生きる漁師じゃないか!ワシら海の男は先祖代々、助け合って生きてきた!ワシと一緒に行く勇敢な男は誰だ?前へ出ろ!ぼやぼやせずにボートを出す準備にかかれ!」
 
波間に消えゆくドイツェランド乗員の命運やいかに!・・・だいたいこんな粗筋。
 
ロシアのウクライナ侵攻の今、戦争当事国同士の海の男たちが、国家の枠組みを超えて個人の道義心に従う物語をもう一度読みたくなった。
 
現実にこんなことがあったとしたら、世の中捨てたもんじゃない。日本ハードボイルド小説協会会長であり、作家、コメディアンでもあった内藤珍のベストセラーのタイトルを借りると「読まずに死ねるか!」

重機すげぇ(゚Д゚;)・・・ぬなかわヒスイ工房増築プロジェクト

2022年04月25日 06時29分36秒 | ぬなかわヒスイ工房

ツッチーがユンボを持ってきてくれたので、1人だと3日間はかかりそうな廃土作業が、たった30分で終わった(゚Д゚;)

プレートで転圧してもらって土間下地が完了したが、これも人力なら一日仕事なのに、たった10分!(゚Д゚;)×2
平らに締め固まった土間は、大工仕事の作業場となる。
 
我が家の地面は考古学でいうところの撹乱層なので、出土品が出てこないか心配していたが杞憂に終わった。
発生残土をフルイ分けして出てきたのは加工の端材。これは来客に宝探しで遊んでもらうためにバラまいておいたもの。幾つかは休日出勤してくれたツッチーにプレゼント。
 
 
しかしトラックにユンボを載せたり降ろしたりする仕事、おっかなくて俺はやりたくねぇ。見たことのない人は想像もできないだろうが、もっとでかいユンボは、斜路なしでユンボのアームをロボットみたいに使って自力で載ったり降りたりするのですぞ。現場のおぢさんたちにエールを!
 
 
 

映画「少年時代」に筒石の舟屋が!・・・30年前の糸魚川の風景

2022年04月24日 06時05分00秒 | 失われゆく風景
井上陽水の名曲「少年時代」が、藤子不二雄Aの原作漫画「少年時代」の映画のテーマ曲として作られたとラジオで聴いて、YouTubeでさっそく視聴。お二人は飲み友達で、映画のテーマ曲は藤子不二雄Aさんの依頼だそう。
1990年公開の映画「少年時代」・・・東京の子供が富山に疎開する物語。「軍歌しか歌えない子供たち」は、私の両親の世代。
 
主要なロケ地は富山県朝日町とのことだが、なんどか出てくる漁村の場面は、糸魚川市筒石の舟屋に違いない。
海のみえる高台の神社も、鬼舞区の五霊神社ではないだろうか。
 
1990年公開の映画自体も面白いが、ロケ時の30年前の舟屋は私がここの素潜りに通い始めた頃でもあり、この当時は往時の筒石漁港の姿を偲べる姿を保っていた。
昭和30年代の糸魚川の風景を撮影した写真集に、舟屋の前で焚火をして体を温める海女や、亭主が漁に出ている間に女たちが舟屋に集まって出荷用の木製トロ箱を作る姿が残されている。
この映画には、少年が汗だくになって走る場面が何度かあるのだが、なんだかジーンと来てしまう。
懸命な少年の姿は美しい。そこに陽水の「少年時代」が重なるとねぇ・・・いい映画でした。
 
糸魚川の人達は、この映画を老人たちに観せてあげれば喜ぶだろうし、子供たちに30年前の糸魚川の風景を観せてやって欲しい。
 
あと数年で筒石の舟屋は崩壊してしまうだろう。
 
*追記;Facebookに投稿したら、やはり筒石の舟屋と鬼舞の五霊神社であり、ロケを観にいったと地元の人から教えて頂きました!
 
 

発生残土のフルイ分けで発掘ごっこ・・・ぬなかわヒスイ工房増築工事プロジェクト

2022年04月23日 06時59分06秒 | ぬなかわヒスイ工房
2立米あった発生残土のフルイ分けが9割は終わって、今朝は掌がパンパンに腫れている。
自作のフルイは粒径5㎜が通過するが、残土には砂利や樹や草の根っこが含まれているので、底が12㎜の網になった野菜コンテナを載せる二段階式にしたら作業効率は飛躍的に向上した。
 
幸か不幸か出土品は出てこなかった。遺構でも出てきたら工事は中止になるから、ここまでやってきた事が無駄になり、増築も無しになるから大変。ちょうど増築部分は方形周溝墓の痕跡が出てきた場所で、すでに発掘済みだし、遺構はもう20㎝ほど地下であったらしい。
 
 
フルイ分けした大量の土は家庭菜園へ入れ、埋め立て処理する残土は砂利だけになったことも一安心。午後から雨模様なので、勝負は午前中。明日はツッチーがユンボで残土処理と土間均しをしてくれる。
 
終わったらゆっくり温泉に浸かろう。月曜からは解体前の最後の加工。解体は連休からですな。
 
 
 

吉野家はフーテンの寅さんの共感商法に学べ・・・吉野家常務のマーケティング論に思うこと

2022年04月22日 07時36分22秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画

吉野家の常務が早稲田大学のセミナーで、田舎者や女性を冒涜するマーケティング論を講演した結果に炎上して、吉野家を解任されたそう。

吉野家は重役にコンプライアンス(法令遵守)の研修を義務づけると公表したが、法的な問題以前に重役が客を見下す人権意識の問題の解決、そして近江商人の「三方よし」といった商道徳の研修が先ではないだろうか。

吉野家はフーテンの寅さんの口上を見習ってはどうだ?

寅次郎、えんぴつを売る ~男はつらいよ「拝啓車寅次郎様より~

寅さんの語る「ヒトとモノの物語」に共感して、ミツオが思わず鉛筆を買ってしまう名場面。
 
露天商や大道芸には怪しげな商売もあるが、お客さんは売り手の口上や人間性に共感してサイフを開くので、支払うお金はそのエンターテーメントに対する対価でもある。
 
面白い人から買った鉛筆は、買った人の「ヒトとモノの物語」として、単なる鉛筆ではなくなる。寅さんの共感商法は、ヒスイ職人としても見習いたい。
 
パワーストーンとしてヒスイの効能を謳うと、人の心の弱みにつけこんだ霊感商法モドキになりかねない。これはアメリカ大統領選挙で顕著になった、過激な言動で大衆を扇動するポピュリズムの流れと同一線上にある商法ではないだろうか。
 
「不老長寿の神秘の霊石」「放射線を除去・コロナウイルス除去に効果あり」といった宣伝文句など、客観的立場からあり得ないのだが、心の弱みに付け込んだ恫喝的な商売ではないだろうか。
 
扇動や恫喝ではなく共感を・・・だから私はスピリチュアル的な文言抜きで「ヒトとヒスイの物語」を語り続ける。
 
 
 

基礎工事の後は発掘ごっこ・・・ぬなかわヒスイ工房増築プロジェクト

2022年04月21日 07時06分34秒 | ぬなかわヒスイ工房
ブロック基礎の天端均しを終えてから、土台を固定する鉄筋の位置を確認したら、開口部の位置に鉄筋があるでないの!
ツッチーに図面を渡して確認しておいたのに、「ゴメ~ン、忘れちゃったぁ」だって(笑)
 
翌日から2立米もある発生残土のフルイ分け。
盛り土してあるとはいえ、増築部分は「方形周溝墓」の真上だから、お宝が混じっている可能性もあるのだ。
ホームセンターで買った円形フルイでは埒があかず、金網を買って大型フルイを作成。
 
昨日で半分くらいに減ったが、私のヒスイ加工で出た端材の他、大昔の姫川の氾濫で持ち込まれたのか、それとも出土品なのかは不明ながら、赤碧玉と青碧玉の原石がでてきた。発掘ごっこしたい人、土曜日までやってます(=^・^=)
それと石灰石の砂利がコンテナ7個分くらいはありそうで、取りに来る方に無料で差し上げます。現時点は泥で汚れていますが、水をかけると綺麗な白になります。ガーデニングや家庭菜園のぬかるみ敷いたら便利ですよ。
 
 

ぬなかわヒスイ工房の増築工事開始!

2022年04月19日 07時19分48秒 | ぬなかわヒスイ工房
ぬなかわヒスイ工房の増築工事が始まった。
10年前にDIYした工房の基礎工事は、水準器だけで水平を出した独立基礎だが、現時点で床の水平は狂っておらず、素人のDIYにしては上出来。
 
今回の応接間の増築は、床を三和土(たたき)に仕上げるために独立基礎は使えず、友人の土田左官に頼んで赤外線式のレベルで墨だしをしてもらって布基礎をまわすことにした。
要所に杭を建て基準点をプロットし、貫きで水平に囲んで基礎コンクリートの位置を出す・・・この工程を遣り方(やりかた)と言う。
基礎コンクリートの位置が出たら不要土の剥ぎ取り、砂利を敷いてランマーで均し、生コンの打設。
基礎コンクリートを均して水平にしていく工程
剥ぎとった土は2立米ほどあり、私が加工で使ったヒスイや瑪瑙の端材が出てきたので、土産に持って帰ってもらう。
 
いつもは一人で考えながらの一人作業でなので気が滅入るが、気心の知れたプロに相談できるし賑やかでいい。
 
先延ばししていた増築も、もう後戻りできない。連休くらいから天気の様子を見ながら既存部の解体と大工工事だ。