縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

グレートジャーニーの関野吉晴さんに会った

2015年04月29日 08時20分34秒 | 旅先にて

池袋演芸場で久しぶりの落語を堪能した後、ポレポレ東中野で上映中の「縄文号とパクール号の航海」を観に行ったら、世界中を人力旅行しているグレートジャーニーの関野吉晴さんのミニトーク付きだった。

「120キロの砂鉄を採集して鉄の斧を作り、高さ54mの大木を伐り倒し、人力で自然素材だけの丸木舟を268日かけて作り、無風だと手漕ぎで時速2キロしか進まない3年に渡って4700キロの航海をした。」というドキュメンタリー映画。

 

上映後のミニトークは、ドキュメンタリー監督の本橋成一さんとの対談!

本橋監督は、「老人と海」「アレクセイの泉」といった傑作を沢山作っている偉い人で、十年ほど前にやっぱりポレポレ東中野での上映の時にサインして頂いた事がある。

左から関野さん、この映画の監督の水本さん、本橋さん。

 

壮大な航海だけど、縄文号という割に石斧ではなく鉄斧で作ったというのは何故?鉄器を使ったのなら弥生号じゃないの??

パンフレットにサインを頂く時に、この疑問を関野さんに聞いてみた。

関野さんはテレビで観る時と同じような静かな口調で、「最初は石斧を作ろうと思って習ったのだけど、難し過ぎて鉄の斧にしちゃったんです。」と申し訳なさそうに事情を話してくれた。

謙虚な人柄がよく解る口ぶりだった。

私からすると鉄斧を作るより、石斧を作るほうがはるかに簡単なんだけど、壮挙であることに変わりは無い。

それにしても、あした純子先生に会った数時間後に関野さんと本橋監督に会えるとは、東京はやっぱり刺激的。

 


八十三歳の漫才師、あした純子に会った日・・・寄席の世界

2015年04月27日 10時37分44秒 | 旅先にて

整体協会の指導者クラスの講座に参加するために、二年振りの上京。

根っからの落語と映画好きだから、こんな時には時間を作って寄席や映画館に行く。

池袋演芸場に行ったら前座さんが高座に上がっている最中。

噺の邪魔をしたくなかったので、次の噺家さんに交代するまでの間は喫煙所で煙草を吸う事にした。

これは噺家さんへの敬意であり、寄席のマナーだ。

喫煙所でなんと、元祖どつき漫才の「あした純子ひろし」の純子先生が煙草を吸っていた。

池袋演芸場は、楽屋入口がロビーの喫煙所の前なので、よくこんな事がある。

因みに寄席の世界では、落語家の敬称は師匠だが、落語以外の漫才・太神楽・手品などの演芸家の敬称は、先生とするのが習わしだ。

純子先生と煙草を吸いながらサシで芸談を聞かせて頂く幸せ!

「男は~、あなた ひろしっ!」と、恰幅のいい純子さんが、いかにもひ弱そうなひろしさんをブッ飛ばす芸も、ひろしさんが九十歳を超えて足腰が弱って引退状態。

「煙草吸ってる写真撮っちゃうのう?アハハハハ、あなたも物好きねえ~」と純子先生。いかにも浅草生まれの浅草育ちらしい竹を割ったような気風のいいおばあちゃんでした。御年八十三歳の現役漫才師であり、芸歴七十年近い昭和の寄席演芸の生き証人。

 

だから最近は東京漫才の大御所、「昭和のいる こいる」の、こいる先生とコンビを組んでいるそうだ。

「のいるこいる」と言えば、真面目なのいるさんが説教して、軽いノリのこいるさんが「ハイハイハイッ!」と軽く両手を振る芸で受けているコンビだが、のいる先生も酔っぱらって自転車でこけて両足を複雑骨折で療養中なんだそう。

高座での純子・こいるコンビは、お互いの持ち芸をアレンジしながら応酬していたが、ちょっと危なっかしい(笑)

でも寄席のお客さんは、多少の間の悪さや空回りも温かく見守って笑っていた。

寄席っていいもんだ。

 

 

 


新幹線に乗って糸魚川へ!

2015年04月21日 20時56分12秒 | ぬなかわヒスイ工房

3月に新幹線が開通したので、これからぬなかわヒスイ工房にも首都圏のお客さんが増えそうだと、工房の模様替え。

懸案だった最も汚れの出る切削・研磨機の汚れ飛散対策と防塵対策として、ホームセンターで買った衣装ボックスで研磨機の覆いを自作した。

集塵効率も上がったし、掃除も楽になったので仕事が楽しい。

総工費1,000円!プラスチックの衣装ケースを上下に重ねて簡単に固定してあるだけ。集塵機も仲間から只で貰った送風機を逆向きに取付けてダクトを接続してあるだけだが、効率はいい。現在は更にバージョンアップしてある。市販の機械を覆うタイプの集塵カバーセットなら何万円もするのだぞ。

 

で、先週末に、埼玉県のM夫妻が新幹線で遊びに来た。

Mさんは、縄文文化と石笛に興味を持ってネットで検索したら、私が運営する「ぬなかわヒスイ工房オンラインショップ」に辿り着いたのだそう。

石笛をネット検索して最初に出てくるのは、言うまでもなく楽天やヤフーなどの大手オンラインショップ。

宣伝広告費ゼロの「ぬなかわヒスイ工房オンラインショップ」まで辿り着くのは、かなり根気がいる仕事・・・だと思う。

Mさんによれば、「この人は本気だなと感じた」から、ぬなかわヒスイ工房に決めたのだそうです!

ムハ~ッと自然に鼻息が荒くなるのも仕方あるまい。

とにかくエカッタ、エカッタ、パチパチパチ(拍手の音)

Mさんにお勧めした石笛は、「石笛仙人モデルKODAMA」である。多種類の孔が開いているので、初心者が好みの音色を探す事ができるし、名の由来である石笛仙人こと石笛名人の守山鷲声さんとの共同開発だから、プロのライブ演奏にも使える程に音域が広くて音色もいい。しかも安い!

 

Mさんは石笛を吹いたことが無く、北陸新幹線にも乗ってみたかったので、旅行がてら実物の石笛を観て買いたかったとの事。

ぬなかわヒスイ工房に遊びに来たお客さんには、稚児ケ池や長者ケ原遺跡、親不知などを案内しているが、Mさんは私がお勧めした石笛を買った後は、ホテルでゆっくり休みたいと1時間弱の滞在で工房を後にされた。

首都圏の皆様、お気軽に遊びに来て下さい。

東京から新幹線で2時間。

糸魚川駅からぬなかわヒスイ工房まで一本道を徒歩15分です。

 

 


縄文スタイルでこそ活きてくる鉄石英・・・ヒスイだけが糸魚川の石じゃないぜ。

2015年04月18日 08時05分57秒 | ぬなかわヒスイ工房

姫川で拾ったというチャートを分けて貰った。

一般的に糸魚川産のチャートは、くすんだレンガ色の地に石英脈が入って見栄えしない石だが、頂いたチャートは赤い部分が赤碧玉と言っていい位に綺麗に発色しているし、石英脈もガラスが嵌っているかのように広範囲で透明感がある。

完成したのは、ヘタなヒスイより綺麗に仕上がった石笛・・・赤碧玉っていいのかも・・・そのくらい滅多に拾えない貴重な石。

 

鉱物の名前は、変成度合や構成する結晶によって分類や名前が微妙に変わるので、厳密な鉱物名が何であるのかは私レベルでは解らないが、取敢えず酸化鉄が赤く発色した石英という意味で、鉄石英ということにしておいた・・・文句ある?

 

赤と石英のコントラストが堪らない・・・ウルトラセブンに似てる?透明なガラス(石英)に赤いステンドグラスを嵌め込んだような景色だ。

 

さて、何を作ろうか?

チャートは硬くて割れやすい特性から、縄文時代には黒曜石ほどではないものの、頁岩と並んで矢尻が作られてきた石だ。

糸魚川市の縄文遺跡からもチャート製の矢尻が出土している。

このような硬くてすぐに割れてしまう石で小さい作品、例えば勾玉なんかを作っても、製作途中で割れてしまうリスクがある。

また硬さが違う多種類の結晶が混じっている鉱物は、均一な研磨が出来ずに歪にもなるし、勾玉のような小さくて定形の作品は歪さが目立つのだ。

 

観よ!太陽光だって透けるのだよ。

 

そんな時こそ、ぬなかわヒスイ工房の縄文スタイルの作風が活きてくる。

私が最も得意とする石笛なら、作品自体が大きいので割れるリスクが少なく、歪さも目立たないから助かる。

ブログやフェイスブックでこんな作品を発表すると、すぐに真似する業者が出てくるのだが、人の真似をしない独自の縄文スタイルを創ってきたからこそ作品に成り得るという自負があるのだ。

硬さの違う複数の鉱物結晶が入り混じった石を成形・研磨する技術だっている。

そんな芸当は、高品質で均質なヒスイばかり扱っていると無理だと断言しちゃう!

私が作った石笛を、私の承諾なく自分のサイトでもっと高価に売ったり、デザインをパクっている人もいるが、プロの演奏家から評価して貰える楽器レベルの石笛を作れる人は少ない・・・かな?(笑)。

真似できるもんならどうぞってなもんだ。

第一、こんな石はどこにも売っていないから、苦労して自分で拾ってくるしかないのですよ、普通は・・・。

枯渇寸前なのに安売り合戦が蔓延する糸魚川ヒスイ・・・ヒスイだけが糸魚川の石じゃないぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 


神と人との間を吊り合うマツリ・・・縄文模様に観る日本人の生命観

2015年04月15日 08時41分44秒 | 糸魚川自慢

浅草の三社祭りに長らく出ていたが、糸魚川のけんか祭りも同様に祭りの後は暫くボーとしている。

有名な東京日本橋の鳶頭の山下政五郎さんですら、祭りの後は一週間はボーとして仕事にならねえ、と言っていた。

政五郎親分は、正月二日の三越デパート前の出初式でインタビューに答えている、江戸消防保存会の会長だ。

寺町区の鶏爺さんが拝殿で礼拝を終え、神からチカラを授かり「ウオー!」と雄叫びを挙げている所だ。(友人が撮影)。ジョウバが二列になって鶏爺さんを護っている状態がよく解る。

 

現在の私は、風邪の引き始めの時の症状に似ていて、体がだるくて眠たいし、頭がボーとして難しい事を考える事ができない状態。

私は整体協会で整体を学ぶ教授資格者だから、こんな祭りの後の状態を「男の生理」と表現している。

女性は月に一度の生理があり、古い身体を毎月更新して新しく生まれ変われる事ができるので、男より長生きする訳ですな。

因みに女性の生理の場合は、生理二日目が最も骨盤が開いて頭がボーとしいる状態で、それは話しているだけでも解る。

男はそのような身体の掃除機能を持っていないので、祭りで生まれ変わるのだというのが私の持論。

 

春日大社の宮司さんの著書によると、マツリとは「人は神からイノチを別けて頂いて生まれてきたが、イノチは時と共に衰えていく。だから神と人との間を吊り合う事で、神から新しい生命力を頂くのがマツリであり、間を吊り合うというのがマツリの語源なのでR!」という事らしい。

伊勢神宮の二十年に一度の遷宮も同じ意味との事・・・生まれ変わって永遠にイノチを繋いでいく。

糸魚川産の蛇紋岩で作った石笛に、縄文模様を漆で施した。左は二重反転螺旋紋、右が鋸歯状紋で、生きて死んで永遠にイノチが連鎖していく様を現した模様だと思う。つまり時の流れ・・・漢字の時とは、脈動を現す表意文字で、インドでは時をカーラと呼び、それは神の異名でもある。古代人にとって、時は脈動する人智を超えた神なる存在なのである。縄文人は、生きる事自体が神と共にあるマツリじゃなかったのかな?だからこそ私は縄文文化に惹かれるのだ。

 

個を越えた、現生利益とは無関係で無自覚な道徳律と不文律、そして身体観と世界観が日本文化の基層にあり、その代表がマツリなのだと思う。

マツリは生まれ変わりの儀式・・・そしてボーとしている時期はサナギの状態で、男たちはこれから新しく生まれ変わって、この一年を懸命に生きていくのだ。

縄文土器に施される事の多い、二重反転螺旋や鋸歯状紋もそんな意味が籠められていると思う。

 

 

 


願わくば 桜の下で酔っぱらわん・・・花見で焼肉はまずいよね(笑)

2015年04月12日 23時22分10秒 | 田舎暮らし

けんか祭りを終えて、総勢十五名ほどの仲間たちと桜見と洒落込んだ。

呼びかけ人の友人達は、わざわざ長野県の精肉卸問屋で自慢の肉を買って焼肉の準備。

各自が持参の酒やビールや酒肴を広げて宴会が始まった。

猪肉・牛タン・柔らかい特製ホルモン美味し。

桜の季節には、西行の「願わくば 桜の下で春死なん・・・・」という和歌がよく引き合いに出されるが、本来の花見は風流なもんだ。

桜の木の下で焼肉をやると夏の海辺のバーベキューのような慌ただしさになって、花見どころじゃない。

誰も桜を観ずに、肉の焼き加減や走り回る子供たちの面倒を観ていた。

あんまり子供たちが走り回るので、分身の術みたいで実際に何人の子供がいたのか解らなかったくらい。

一名討死・・・どうもヤギになって、楽しく草を食う夢でも観てるようですな。

糸魚川随一の歌姫もいたずら心を刺激されたらしい。ヤギ男はみんなのオモチャになっていた。

 

桜の魔力による「モノ狂い」というヤツである。

来年は風流な正しい日本の花見をしたい・・・。

 

 


吠えた、奔った、闘った、そして泣いた・・・平成二十七年度けんか祭り

2015年04月11日 08時08分55秒 | 糸魚川自慢

今年のけんか祭りは、同級生が寺町区の鶏爺と運営委員長という事もあって、張り切り過ぎたのか全身筋肉痛。

私はジョウバ(除魔・神の到来を告げる魔除けの獅子)の中でも「使い獅子」という、お宮に駆け込んで寺町区の登社準備を楽頭さんに告げる役に就いたが、参道の石段を飛び越えて「おお~っ!」というドヨメキを起こしたものの、実際には太もも裏の筋肉が吊って転びそうになった。

祭り当日の禊は、雪解け水で冷たい日本海にザブリと入る。

背中で寺町魂を謳う益荒男の左隣のC君は、風貌や行動が私に似ているので兄弟のようだと言われるのだが、鶏爺さんの挨拶前から張り切ってフルチンになっていてたら、鶏爺さんから「真正面でチンポコ出されて気になって喋れんわや!」と笑いながら注意されて慌ててパンツを履き直した愛すべき弟分(笑)

 

 

思えば全速で走るという行為は何年振りだろう。

私は元ボクサーだし、「海のヒスイ・ロード」で三カ月もシーカヤックを漕いでいても筋肉痛が無かったのに、走るって特別な行為なんですなあ。

神輿の喧嘩は六回以上というのが通例だけど、今年は例年より多い十回。

やんちゃ坊主のまま大人になった鶏爺のケンジと運営委員長のシュウイチらしい。

3・11の東日本大震災のあった年は、各地の祭礼やイベントが自粛するなか、けんか祭りは「こんな時こそ祭りをしなきゃ!」と、ちゃんと四月十日に開催された。

お走りを終えた男たちは、我勝ちに「踏ん張り桟敷」の屋根によじ登って勝鬨を揚げる。ドンッ、ドドーン、ドンッ、ドドーン、ド~ン、ド~ン、ド~ンッ!という勝ち鬨の太鼓が何時までも続く。時間よ止まれ、来年までやっとれ~!と誰もが思う。

 

ところが確か三度目の喧嘩の最中に寺町と押上両区の神輿の屋根が外れて落ちそうになるという前代未聞の椿事があって、四度目の喧嘩は両区が申し合わせて形だけ神輿を組みあわせて、最後のお走りも掛け声だけはワッショイ、ワッショイと勇ましかったが静々と神輿を担いで収めた。

寺町と押上が友好的に協力して祭りを終わらせた・・・これからの世界の行く末を暗示するようで、感慨深い祭りだった。

その時の鶏爺はシュウイチ。

四回しか喧嘩しなかった3・11の時の祭り分まで喧嘩したのかな?

仲間意識が強い・・・いいヤツら。

ケンジが泣き、みんなが泣いた・・・言葉にならない、言葉のいらない男の世界。

 

ケンジからは、鶏爺がお宮と神輿に参拝する時に、ジョウバが二列になって結界を張って空間を作った事への感謝が伝えられた。

この方がスマートだし、ジョウバ本来の役目なのだと古老から聞いていたので、ジョウバ役に就いた最年長の私が音頭を取って、他の六人のジョウバ役と申し合わせて実行したのだ。

解ってくれたのか・・・ケンジはとびきり熱いクセに繊細な人情家。

 

ケンジ以外にも、ジョウバが二列に並んで鶏爺の結界を張った事と、私が最後のお走りの時にジョウバ全員を最前列に呼び寄せて鶏爺さんの前を走った事を、何人もの人から見事だったと褒められた。

皆さん、祭りの最中は分からなくても、後からネット動画をご覧になったようだ。

ジョウバは鶏爺さんの露払いに徹する・・・もう私はジョウバ役に就く事は無いだろうが、寺町区の伝統になったらいいと思う。

今日は神と酒食を共にする直会(なおらい)・・・多いに語り、飲み明かそうではないか・・・明日は日曜だしな!


明日はけんか祭り!・・・幼馴染が活躍するなら黙っとられん

2015年04月09日 07時38分53秒 | 糸魚川自慢

四月十日は、糸魚川一の宮の春季例大祭「けんか祭り」。

寺町区と押上区の男たちが、神輿をぶつけ合い走って競争する勇壮な祭りだ。

男の意地と地区の威信をかけて負けまいとする。

祭りが終わると、感極まって泣き崩れる人もいる熱い祭り。

昨日の八日は、神の憑代である寺町区の「鶏爺の竹」の伐り出し、今日の九日は衣装渡しと禊の準備だ。

明日の午前0時に境内での太鼓が打たれて祭りが始まり、六時半に禊である。

今年の寺町区の鶏爺は、幼馴染のケンジ。

運営委員長は、同じく幼馴染のシュウイチ。

若い頃はリーゼントのヤンキーあんちゃんだったのに、今や祭りの中心にいる中堅どころになった・・・感慨無量。

同級生が大役に就いたので、私も「使い獅子」に立候補したら、一番籤を引いたぞ。

幸先がいい・・・今年もええ祭りになるに違いない。

 

 

 


北斗七星漆彩色石笛誕生!・・・地味でもいいぢゃないか

2015年04月07日 07時51分58秒 | ぬなかわヒスイ工房

色合が地味で人気がないタイプのヒスイ・・・何を作ろうか?

机の上に置いたまま眺めてはアイデアを練っていたら、三年が経ってしまった。

そして閃いた!

色が地味でも結晶が緻密でヒビもない、そして研磨すると透明感が出そうだから・・・もしかしたら???

星座を描けば面白いかも!

地味なヒスイでも、浅黄の夜空に北斗七星が浮かび上がった!

浪曲や講談には「浅黄に銀の一つ紋」という文句がよく出てくるが、これは月が煌煌と夜空を照らしている情景。

浅黄色は水色のことだけど、昔の人はロマンチックな表現をするもんだ。

北斗七星の部分は、窪ませて福井産の赤漆を塗った。

正体は石笛・・・ちゃんとプロの演奏家のライブに使えるレベルになっております。

こりゃ面白い・・・誰もやっていないヒスイ製品が誕生した。

次なるアイデア・・・宮沢賢治の「星めぐりの歌」に出てくる星座の連作に挑戦しますよう。


ええのんか?ほんまにええのんやな?コイズミさん・・・石笛の売場面積一挙に三倍!

2015年04月02日 22時42分58秒 | ぬなかわヒスイ工房

むは~っ!と鼻息が荒くなった。

ぬなかわヒスイ工房の石笛を販売してくれている、京都の「民族楽器コイズミ」さんの石笛コーナーの面積が、一挙に三倍になったのだ。

苦節三ケ月にしてこの快挙。

高額な楽器が並ぶショウケースの中で異彩を放つぬなかわヒスイ工房の石笛!・・・以前は百均で買ったケースに入れてあったが、収まり切らなくなってきたので納戸に転がっていた素麺の木箱に手書きのポップを貼った箱を追加したので異彩は当然・・・他の高級楽器に申し訳ないが、下手糞な字ですなあ・・・。

 

 

といっても民族楽器が所狭しと並ぶショウケースの一角での話し。

それでもこれまで一個だった石笛を収めてある箱が、三個になったという事は三倍でも間違いはない。

お手軽価格の縄文オカリナは、コイズミさん側が用意してくれた籠に入れてショウケースの上に鎮座。

コイズミさん担当の岩田氏。焼き芋を食っている図ではなく、縄文オカリナを吹いて宣伝してくれている図である。

 

 

これまで売られていた石笛は、プロの演奏家からは楽器扱いされていなかったので、わたしは石笛界に新風を巻き起こした革命児なのでR!もっと売場面積を増やしてやろうやないか!・・・とコイズミさん側が思ってくれていたら・・・正直嬉しいぞ・・・調子に乗るぞ・・・天狗になるぞ、ええのんか?ほんまにええのんやな?コイズミさん・・・。

 

石笛仙人の守山鷲声さんからも、最近のぬなかわヒスイ工房の石笛をして「佳い石笛でした・・・天然石笛が遠のきそうです・・」という事が書かれた手紙を貰った。

う~む・・・それにしても嬉しい・・・鼻の穴が膨らむ。

なんたって革命児なんやから・・・坂本竜馬と高杉晋作の仲間入り・・・京都の桜は満開ぢゃった・・・春風駘蕩・・・春やぁ。