縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

糸魚川美人集合!・・・一の宮 秋季例大祭

2014年10月24日 19時08分02秒 | ぬなかわヒスイ工房

ヒスイ関係者の中でも、奴奈川姫を祀る神社の氏子は私だけなのが自慢!
氏子の特権で、糸魚川でもあまり知られていない10月24日に開催される糸魚川一の宮(奴奈川神社・天津神社)の秋季例大祭をご紹介。

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四の五の言わんと、まずは糸魚川美人をご覧じろう!
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春季例大祭は4月10日の勇壮な「けんか祭り」が有名だけど、秋の祭りは関係者一同が集ってのご神事と、巫女舞の奉納だけという静かな祭り。
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糸魚川には「ヒスイレディ」というPRギャルがいるが、この祭りでしか見られない巫女舞の女性たちは古式ゆかしい雅な装束を着ており、小生はこちらを好む(笑)
まことに凛々しくも艶やかでR。

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後ろ髪は髢(かもじ)・・・つまり付け毛だから、よく見ると茶色く染めた地毛と色が違うのがご愛嬌。
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この日はジョウバ(除魔)も出撃して、子供たちの頭を齧って周る。
小生もジョウバ役であった。
ジョウバに頭を齧られると頭が良くなるのでR!
お年寄りがいると「婆ちゃ、厄除けに齧ってやるわね!」と同じく頭を齧る。
若い女がいると「安産祈願だぜね~!」と尻を追い掛け回す(笑)

日本の祭りはセクハラなんて概念の無い無礼講が正しい姿なのだ。
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祭りの後は公民館で直会。
昼の酒は効く!何故か我が新町には、やんちゃそうな面構えの漢が多い。
盛大に酒を飲み、祭りを盛り上げる頼もしい漢ども。

祭りっちゃ、ええもんだ。


身近にこんな所が第二弾・・・海谷渓谷

2014年10月20日 07時28分35秒 | 田舎暮らし

自宅から車で20分ほどで海谷渓谷がある。

友人に誘われて「海谷祭り」に参加したが、糸魚川で白樺が自生しているのを初めて観たし、身近にこんなワイルドな場所があるのに訪れなかった事は不覚。
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海が観える谷だから海谷というのか???これも知らん!
地元の山のことは本当に何も知らんのが悔しくなってきた。

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奇岩が多い渓谷で、30年くらい前に映画「楢山節考」のロケ地にもなった有名な場所。最後の姥捨てのシーンが撮影されたとのこと。
地元のガイドさんに聞いたら、撮影に使われたガイコツの模型がしばらくは散乱していたそうだ。
高校の時だったけど、知っていたら拾いに行ったのにねえ。
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山葡萄の蔓を発見。
蔓を蒸し焼きして微粉末にすり潰すと、伸びがよくて漆黒に発色する優れた顔料になる。試したけど、普通の木炭では伸びが悪くて漆黒にならないのだ。
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中央の尖がった鉢山は、海底火山の噴火でできたヒン岩製。海川に流れ出たヒン岩を拾って配石遺構を作ったのが、大和川区にある四千五百年前の「六反田南遺跡」の縄文人達である。
配石遺構のヒン岩は、細長い形状を除けば特に面白味のある石ではない。
なぜ六反田の縄文人はヒン岩に拘って配石遺構を作ったのだろう?
地質学と考古学の視座を交差させると、ジオパークの魅力は増加する。
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現在の
六反田南遺跡出土のヒン岩の配石遺構の大部分は埋戻しされて、一部が近くにある大和川の神社に復元されているので観る事ができる。
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錦秋というにはまだ早いが、寒かった。

という訳で、今後は海だけではなく山でも遊ぶことにした。
山に詳しい糸魚川の人、ヨロシク!









糸魚川の秋・・・里のアケビは何みてひらく???

2014年10月18日 21時21分45秒 | 田舎暮らし




秋深かまり、我が家の家庭菜園の果物がたわわになっている。
家ではあまり食わないから、近所の子供が勝手に採っていいことになっていて、友人の子供にも採りに来てもらっている昨今。
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果樹はアケビが最盛期。
東京在住の同級生が、都内では1個300円で売っているというので沢山送ってやったが、アケビを金を出してまで食いたい人がいるとは驚き。
皮を天麩羅にしたり、ピーマンの肉詰めみたいにして食う人もいるそうだ。
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家庭菜園はオヤジの担当なのでこれまでよく見る事はなかったけど、よくみたらアケビは四つ葉のクローバーみたいに開くもんなんですな。

「山のアケビは何みてひらく 里の松茸みてひらく」
我が家は山ではなく沿岸部の市街地だけど、粋な都都逸があったもんだ。
都都逸(ドドイツ)を知らない人のために説明すると、江戸の寄席演芸で、七七七五調、字あまり字足らずアンコ入りの即興ざれ唄である・・・説明すんのは野暮だけど、古典芸能を知らないって損ですな。
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アケビ、今年最後の葡萄と柿も添えて、東京の友人達に送った。
来週からはリンゴとナシも収穫できそう。
千七百年前の奴奈川族の玉造工房の真上に成った果物、しかも無農薬・無肥料の果物だからな!って自慢してやった。


涼しくなってきた事もあって、後輩から職場仲間の登山に誘われた。

これまで登山とはあまり縁の無い人生だったけど、誘われれば好奇心の強い俺の事、お誘いのままに糸魚川市内にある戸倉山に登ってきたのだ。

初対面の人ばかりだったので、「高校の時の美術部の山田先輩です。縄文人で有名な人です!」と後輩の職場仲間に紹介されたけど、誰も知らんかったがな・・・ショーシイ(糸魚川弁で恥ずかしいという意味で、語源は笑止らしい)からヤメレ~(泣)

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戸倉山頂上から見た糸魚川市の山。右側から2つ目の山頂が新潟県唯一の活火山である新潟焼山で、糸魚川市早川区にある。


戸倉山は標高1000mに満たない山だが、糸魚川市街地から根知地区の登山口まで車で20分程度ということと、展望がよく日帰りでのんびりした登山ができるので人気がある山らしい。
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途中にある白池。
東京在住の友人に
凄いエメラルドグリーンだろと自慢したら、緑色なのに白池とはこれ如何に?と聞かれた・・・知らんわ。
黄色くないのに黄色人種というが如く、緑なのに青信号というが如く、喝っ!と問答で返したら納得・・・したようだ。
お問合せと苦情は糸魚川市役所交流観光課へどーぞ(笑)


なんでも首都圏からバスに乗って登山ツアーも来る有名な山とのこと。
若い頃にバリバリの登山家だったシルバー登山家にとっても、手軽に登れて頂上から海が観える戸倉山は魅力的らしく、フェイスブックにアップしたら、首都圏の若い友人も前から昇ってみたかった山なのだと教えてくれた。


身近にそんな有名な山があるとは知らんかった・・・損してました。

明日は別の友人からのお誘いで、海谷渓谷のツアー。
海谷渓谷も自宅から車で20分もかからない有名な場所・・・らしい。
糸魚川の魅力発信をしているモノとしては、山のことも知らんきゃいけん。

嗚呼、忙しい。


危険な遊びほど面白い・・・縄文土器野焼き体験会

2014年10月13日 20時51分55秒 | こんなモノ作った!

8月に縄文土器体験会をした作品を、再び森林公園で野焼きした。
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最初は焚火の周りで炙り焼きして、土器の水分を飛ばす。
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ボランティアスタッフに知恵のある大人がいて、主旨を理解してベニア板で反射板と多段式の棚を組み立ててくれた。「大和川おやじ倶楽部」は偉い!


大人達が鉈で薪作りをして焚火を始めたら、いつの間にか参加した少年が鉈で遊んでいた。
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危なっかしかったけど、好きにさせて見守っていた。
少年が真剣に刃物を扱う姿が微笑ましく、頭を撫でてやりたくなった。
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女の子たちも、ノコギリで遊びだした。押す時には静かに、引く時は一気に鋭くとアドバイス。


子供の内に危険な刃物を真剣に扱う経験をすることは必要だと思う。

私の少年時代も、器用で何でもできる母方の爺さんが包丁を砥ぐ姿が格好良くて、真似している内に刃物が研げるようになったし、よく切れる刃物で仕事する楽しさを知ったのだ。これは生涯の財産。

怪我も一杯したけど、色んなことが学べた。

重要なのは、色んなことができる大人の姿を子供に見せることだろう。
子供達は、そんな大人の姿を見て真似したくなるものだ。
大和川区の「おやじ倶楽部」は、そんな理想的な環境作りに成功している。

野焼きの時には、パンも焼いた。
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火傷した子もいたけど、少しくらいの怪我や火傷したっていいじゃねえか、と思う。
刃物遊び、火遊び・・・危険な遊びほど面白いし、何時か何かの役に立つもんだ。

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炙り焼きが終わったら、中央に土器を寄せて焚火で囲み、徐々に焚火を大きくしていく。
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体験会が終わったあとは、おやじ倶楽部の面々と焚火を囲んで語らう。
こんな大人が揃っている地区は、いい子供が育つに違いない。









バーベキューグリルで土器を焼く

2014年10月05日 21時48分12秒 | こんなモノ作った!

2週間前に友人の赤野さんの家で作った土笛を、再び赤野家で焼成。
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赤野さんの新居移転祝いに、長男のテンドウ君が描いた赤野さんの似顔絵をモデルにオカリナを作った。
ちゃんと音は出るが、子供が勢いで描いた絵を立体にするのは難しいのだ。


今回は小型のオカリナばかりなので、縄文式の野焼きではなく、燃料に炭を使ってバーベキューグリルで焼成した。

この方式は、バーベキューが出来る環境なら、住宅街でも縄文土器が焼けるのである。

手順は簡単。
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カラカラに乾燥させたオカリナ(または土器)を、弱火の遠火で少しずつ炙っていく。

今回はグリルの上に最初に鉄板を乗せて、次に網に代えて遠火のまま、弱火から強火状態にした。
トングで向きや位置を変えたりして均一に熱くしていく事。
右が赤野さん。
左の女性は、縄文人(見習い)の見習いになった柏崎のちいちゃん(笑)。



ここで焦って温度を上げると、急激な温度変化で爆裂してしまうので、コツは炭火でサンマを焼く火加減より、若干低い温度で気長に土器の水分を飛ばすこと。

それと重要なのは、炭はホームセンターで売っている安いバーベキュー用でも良いが、温度ムラを作らない為に、炭を鉈で割ったり、ハンマーで叩いて均一な大きさにしておく事。

30分から1時間も炙れば、白っぽかった土器が赤黒く変色してくる。

グリルの中の炭火を端っこに寄せて、スペースを作った中央に赤黒く変色した土器を乗せる。

土器の周囲を熾火で囲むのである。

端っこに寄せた炭火の上に新しい炭を補充して、自然に燃え移らせる。

30分くらいかけて少しずつ炭火の包囲網を狭めていき、完全に包囲したら新しい炭を土器の上に乗せる。
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新しく乗せた炭が自然発火して全体が赤くなって更に30分~小一時間で焼成完
了。

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20個くらい焼いて全部成功!
火加減を見極めることさえできれば、野焼きではなくても、バーベキューグリルや七輪コンロでさえ、縄文土器は焼けるのである。


悔しいことに、焼成が終わって写真を撮る前に、モデルの絵が一重瞼から二重瞼に描き加えられてしまって、雰囲気が似なくなってしまった(泣)



ヒスイ原石の加工注文を頂いたけど・・・。

2014年10月02日 18時01分38秒 | ぬなかわヒスイ工房

東京在住のお得意さんからヒスイの原石が届いた。

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神職さんに勾玉を贈るための、ぬなかわヒスイ工房への注文依頼である。
原石はどれも綺麗なヒスイばかりだが、一目見てヒビが深くて加工途中で割れる可能性が高いヒスイなので溜息が出た。

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通常、「山ヒスイ」と呼ばれる原石。
ハンマーなどで大割した原石に、多少の加工を加えてからバレル研磨機で仕上げてあるのが一般的。

石目を読むまでもなく、プレート状に加工する工程でバラバラに分解してしまう可能性が高い。

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この二つは海岸で拾った「海ヒスイ」で漂石である。
海で拾った綺麗なヒスイは、「海擦れ」という自然の研磨が掛かっているので、原石のままの方が価値を持つ。

特に左のヒスイは透明感があって綺麗だが、小さい上に石目が深いので、小割するとバラバラになってしまうだろう。
こんなヒスイは、原石のまま鑑賞するか、シルバーワイヤーで包むなどしたアクセサリーに仕立てた方が無難。

右のヒスイもそれなりだが、白い斑(フ)が中まで入り込んでいるので、加工しても綺麗にはならないだろう
ただし、縄文時代の勾玉レプリカならこんなヒスイの方が感じが出る。

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左も山ヒスイ。
右はラベンダーヒスイ。どちらも小さいことと未充填のヒビがクッキリ観えるので、すぐに割れると思う。


ヒスイ原石を購入する場合、将来的に勾玉などに加工したいのなら、最初からプレート状に加工された原石を買うことをお勧めしたい。

ヒビがクッキリと解るので、加工途中で割れるリスクを避けられることと、プレート加工する段階で割れる原石は割れているので、それ以上に割れるリスクが少なくなるのだ。

またヒスイ原石を割ってみると、表面の色合や質感が中まで入り込んでいないこともあるので、加工すると見栄えのしなくなるヒスイもあることをご理解して頂きたいもんですな。