予備知識ないまま映画「狩人と犬・最後の旅」を観た。
大首飾り製作で休みなく働いているので、せめて週に何度かレンタルDVD映画の鑑賞をしている内の1本。
美しい映像に息をのむが、主人公がカヌーや馬で急流を下る場面、チェーンソウ無しで手道具だけでログハウスを作る場面、犬ぞりの場面などのリアリティーが半端なく、主人公の存在感も凄いので、途中から俳優の演技ではなく本物の狩人だと確信した。
極北の朝日と夕陽に拘った映像美が凄い!
主人公ノーマンさんの動きや道具扱いのうまさと仕事の手際の良さ、なにより存在感が凄い!
メイキング映像を観たら、やはりアラスカで50年も狩猟生活をする狩人ノーマンさん本人主演によるセミドキュメンタリー映画だった。
生態系の頂点に立ち、絶妙にバランシングする役割を担う彼は「俺も動物の一員だよ。」と語る。どんな局面でも静かに淡々と対応するホンモノのリアリズム!
監督は自身が冒険家でもあるフランス人のニコラ・ヴァニエで、北極圏を犬ぞり旅行中にノーマンさんと知り合ったとか。
環境問題、アウトドア、サバイバル、そして縄文に興味のある人にお勧めしたい名画。
北に旅したくなってきた。