縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

ミャンマーヒスイがやって来た・・・哀しいヒスイとヒトの物語り

2017年10月31日 10時26分47秒 | ぬなかわヒスイ工房

糸魚川ヒスイとして流通していた大きな原石が、巡り巡って私の所にやって来た。

結晶が粗くヒビも多いので加工に向かないのだが、目を引くのは茶色くザラザラした皮と呼ばれる原石表面。

皮は180番くらいの耐水ペーパー並みの粗さ。

石目を観察して大ハンマーで大割り・・・結晶が粗い。


合法的な手段で入手できる糸魚川ヒスイは、河川や海岸で採集されたものに限定されるので、皮が摩耗してスベスベしているハズ。


皮が残っているのは鉱山掘りされたミャンマーヒスイの特徴だ。


初めてのミャンマーヒスイ加工で皮付の石笛を作ったが、もちろん非売品扱い。結晶具合や硬さはアルビタイトに似ていた。


ミャンマーヒスイが悪いのじゃなく、むしろ高品質のものは糸魚川産を凌駕する。

糸魚川ヒスイと偽って売買するヒトの料簡が問題。

哀しい現実だが、これも一つのヒスイとヒトの物語り。


深海で身をくねらすミズチ・・・守山鷲声モデル石笛

2017年10月25日 17時37分01秒 | ぬなかわヒスイ工房

石笛仙人こと、守山鷲声さんと共同開発した「縄文石笛・鷲声モデル」が1年がかりで完成。

縄文石笛・鷲声モデルを吹く守山鷲声さん・・・近日中に動画をアップ予定。

 

ベースになった石笛は貫通孔を持つ熊本県宇土市の轟貝塚出土品だが、操作性が格段にアップした。

縄文石笛・鷲声モデルのプロトタイプは、石英斑岩製。

 

さて、その新作第1号は蛇紋岩製石笛に、野太く大胆なミズチ(蛟)紋を施文した。

ミズチは縄文中期の八ヶ岳西南麓から多摩地方の遺跡の深鉢土器に描かれた躍動するS字モチーフで、あたかも深海で身をくねらすイキモノに観える事からミズ(水)・チ(古語で霊)、すなわち水霊たる龍を意味する蛟と命名されたが、実に秀逸なネーミングで、命名した考古学者の文学的センスが光る。

勝坂式に分類されるミズチを施文した深鉢(グーグルから転載)

 

実際には内陸部の遺跡の出土品だが、どう観ても深海を連想してしまう大好きな土器。

躍動するミズチ

縦に吹きます

 

いつか石笛にミズチを線刻したいと思いつつ、野太く大胆にして躍動的なモチーフが収まる石笛がなかなか出来ず、構想してから数年、やっと似合う石笛に出会えた。


ダメだこりゃ・・・無関心税の提案

2017年10月23日 13時30分46秒 | 田舎暮らし

国の行く末を方向付ける国政選挙に、有権者1億4千万人の約半数が選挙に行かなかったそうだ。

消費税増税の代わりに、選挙に行かない有権者に課税したらどうだ・・・無関心税とか?

 

一人1万円の課税として、7千万人×1万円=私では暗算できないくらいの桁数の財源になる(笑)

 

投票率アップの社会活動として、選挙に行ったら割引という運動をしているレストラン経営者の友人がいる。

買い物や飲食で割引されるから選挙に行く奴は元々政治に関心がない訳で、有名人候補やトランプさんのような過激発言で注目を集める候補者に安易な気持ちで投票するのじゃないか?・・・などなど、友人には申し訳ないが個人的には相手にしても仕方ない浮動票のように思う。

それに選挙に行ったら優遇されるより、行かなかったら罰則という方が投票率が高くなるのではないだろうか?

有意の民間人の利益を損なうことなく、濡れ手に泡で公庫が潤うのだ。

確定申告の時に課税すりゃ簡単じゃない?

誰かエライ人に教えてやってくれい!


追い風・・・遺跡オーガニックマルシェで起こった奇跡

2017年10月19日 06時47分37秒 | ぬなかわヒスイ工房

遺跡オーガニックマルシェの「ぬなかわヒスイ工房」ブースで起こった奇跡!
かなりの長時間に渡って私のブースに滞在して私の石笛を観ておられた横澤和也先生が、石笛購入希望者に購入すべき石笛を選んでくれたり、初心者に稽古を付けてくれたのだ。

世界のYOKOZAWAが、懇切丁寧に石笛演奏を教えてくれる機会ってあるだろうか?

「試し吹きしない」はずの横澤さんが、私の石笛を次々と吹いていく信じ難い光景(笑)・・・ご神事用ラベンダーヒスイ石笛を吹く横澤さん。


それだけでなく、私と西脇理恵さんの対談の最後に石笛演奏を所望された途端、折よく横澤先生が通りがかった。

西脇理恵さんは新潟縁県五泉市出身で、最終学歴は暴走族(レディースの総長だったそう)と公言し、AV女優、漫才師、プロレスラー、TVパーソナリティを経て、現在は障害児支援NPO法人代表理事という波乱万丈の経歴の持ち主。

 

私の拙い石笛演奏を横澤さんの前で披露する訳にはいかず、「横澤さ~ん、ええとこに来た~!石笛演奏お願いしま~す!」とお願いした。

最初は「え~、石笛吹くのぉ?私のギャラは高いよう~。」と仰られたのだけど、西脇さんやギャラリー達も声を揃えて「お願いしま~す!」と頼んだら、差してた傘を置いて小雨の中で石笛演奏。

小雨を厭わず喉唄(のどうた・東シベリアなどの民族唱法のホーミーやホーメーなど)を警蹕(けいひつ)のように唄ってからガチな石笛披露。

手前は西脇さん

 

石笛購入希望者の石笛選び、レクチャー、人前での演奏など、本来は私がしなけりゃいけない仕事。

それらを自然な流れで横澤先生が変わってくれたのは、石笛の神様、ヒスイの神様の計らいか・・・。

追い風を感じる。


人工石笛を造る意義は?・・・横澤和也との出会い

2017年10月17日 07時31分07秒 | ぬなかわヒスイ工房

石笛を造り始めた時から、天然石笛があるのになぜ人工石笛を造る意味があるのかと、自問自答を続けていた。


天然石笛は滅多に佳いものと出会えないから吹きやすい人工石笛を造る?・・・否!それでは代替品でしかない。

なんか違うぞ・・・そんな問答を繰り返しながら出会ったのが、松尾芭蕉の造化(ぞうか)という言葉。

例えば天然自然の深山幽谷と枯山水庭園、野に咲く花と活花・・・。


それらは優劣を付けたり比較できるモノではなく、断じて代替品ではないのだ。

 


そんな想いで作品を造っていたが、先週末に横浜で開催された「遺跡オーガニックマルシェ」に石笛演奏家の大御所である横澤和也先生も出演者の一人として名を連ねていた。

私の石笛の代表作「珠玉」を吹く横澤和也さん


横澤さんは、カーネギーホールを始めとした海外の名だたるコンサートホールで石笛演奏会をしたこともある石笛の伝道師のようなお方で、もちろん愛用する石笛は天然石笛である。


いつか話す機会があれば人工石笛の是非を問うてみたいと思っていたが、今回は同じイベントに出演する訳だから話す機会もあるのでは?と多少は身構えていた。

ところが・・・人の紹介で会ってみたら意外にも柔和な方で、初対面で打ち解けてジックリと石笛談義ができた。

横で見ていた人は、古い付き合いの友達か親戚同士の会話のようだったそう。

松尾芭蕉の造化(ぞうか)という言葉の通り、天然石笛の代替品の人工石笛ではなく、在る自然から人為で産み出す自然、それが私の目指す石笛です等々を話した。

私のような無名の職人の話しにじっと耳を傾けていただいたのだが、話しの通りが実によく、大いに賛同して頂けた。

石笛を見せて欲しいと乞われたので、ぬなかわヒスイ工房のブースに案内して石笛を観て頂いたら、「貴方の石笛は天然石笛と言っていいですよ!」と嬉しい事を仰られ、これまで造った石笛の中で最も出来のいい「珠玉」を吹いて頂けた。

「いいなぁ、この石笛!これ、もらって帰っていい?」とお茶目な事を仰る横澤さん。


本当を言うと最初は「私は試し吹きしないんですよ。」と仰られておられたのだけど、私の石笛作品群を観るに付け、「これいいなぁ・・・ちょっと吹いてみましょうか!」という流れになって、次々と吹いていかれ、吹き終わった後に「これ、売らないの?」「非売品です」「いいなぁ・・・頂戴!」「ダメですっ!」という会話の最後に、「この石笛は売っちゃ駄目だし、人に触らせないほうがいいですよ・・・。」とまで仰られた。

銘「珠玉」・・・10月17日放送のEテレ「天才てれびくん」にもこの石笛は登場・・・NHKのデイレクターさんも一目で気に入ったようです。



横澤さんは、石笛仙人こと守山鷲声さんと同様に、音を探ることなく、いきなり全身全霊を籠めて石笛に息を吹き込んだ。

裂帛の気合の如くの石笛の音・・・。


何人たりとも、あの音を聴いて襟を正さずにはおられまい。


ヒトとヒスイのモノガタリ、新たなステージに入った瞬間。


満員御礼札止め感謝の2日間・・・2017遺跡オーガニックマルシェ

2017年10月16日 17時22分51秒 | ぬなかわヒスイ工房

10月14日~15日の遺跡オーガニックマルシェは、小雨続きの寒い2日間だった。

それでも3m四方の「ぬなかわヒスイ工房」のブースは満員で人が入りきれない状態が何度かあり、嬉しい悲鳴。

大人はヒスイ製品を手に取り、子供たちは楽器で遊ぶ何時ものパターン。

お客様の反応を知る事ができる対面販売は面白い。

本当は楽器遊びする子供たちがいない方がヒスイ製品の客層が増えて売り上げがあるのだけど、目を輝かせて無邪気に遊ぶ子供たちを見るのが好きだし、私が参加する意義は「大人も子供も愉しめる場の提供」という自負があるので、楽器遊びコーナーは欠かせないのだ。

 

有難いことに、直接会ったことのない「ぬなかわヒスイ工房オンラインショップ」のお客様たちが、申し合わせたように私の作品を身に着けて遊びに来てくれて感激。

3年前に雲と火の図案で神(カ・ミ)を図案化した白ヒスイの石笛をお求め頂いたお客様。でっかいラピスラズリ勾玉はヤフオク購入品だそうだ。

夏にシルバーリングに吊るした超小形勾玉をお求め頂いたお客様は、今回出雲型の勾玉をお求めになった。

土偶好きのフリーの女性客は新潟出身!土偶オカリナに感激して遮光器土偶タイプを買ってくれた。

 

首都圏在住の友人知人達も遊びに来てくれて感謝。

そんな私のお客様や友人たちと、事務局の広報を見て訪ねてきてくれたお客様が自然に交流してヒスイや縄文、石笛談義に花を咲かせた2日間は、笑い声の絶えない賑やかな場になった。

そして予期せぬ出会いと新たなご縁が生まれた。

 

とんでもない展開の予感・・・相変わらず貧乏だけど、ぬなかわヒスイ工房を設立して5年目、方向性が間違っていなかったと確信が持てた2日間。

確実にヒトとヒスイのモノガタリ路線の風が吹いている。

 


美女と対談&「天才てれびくん」出演・・・本業は何処へ!

2017年10月13日 00時01分04秒 | ぬなかわヒスイ工房

8月から体験会講師であちこちに駆け回り、9月は工房リフォーム工事に明け暮れ、10月は石笛仙人こと守山鷲声さんを糸魚川に迎え石笛動画撮影、その翌週はクリスタルボウル演奏家の牧野持侑さんとその仲間たちを市内観光ガイドとヒスイ製クリスタルボウル奉納演奏会、オマケに全国在来種の種まき行脚の「種蒔夫さん」をガイドと、このところ本業のヒスイ加工が疎かになっている。

が、しかし今週末は横浜市都築区の「大塚・歳勝土遺跡公園」で開催される「遺跡オーガニックマルシェ」というビッグイベントに招待参加。

只今作品を鋭意製作中!

時間がありませ~んっ(汗)

https://www.bio-marche.net/blank-5

ぬなかわヒスイ工房のブースを出すのだが、なんと別嬪の女性タレントさんと対談もしてしまうのだ。

別嬪さんの隣りに老け顔の私・・・いつ誰が撮ったのかも解らない私の写真を何で主催者が持っているのか不明だが、実物はもっと若々しいのに残念ですな!という声がチラホラ聞こえている(笑)


嬉しいような怖いような・・・年末にも横浜で牧野持侑さん主催の「冬至祭」に招待されて講演をするのだけど、皆さん、一介のヒスイ職人の縄文漫談・ヒスイ漫談が面白いのかねえ・・・責任重大。


そして忙し過ぎて忘れていたけど、10月16日~19日の間にEテレの子供番組「天才てれびくんYOU」に、「ヒスイ拾いの名人の縄文さん」として私が案内役で出演します・・・。

糸魚川のB級グルメ、ブラック焼きそばを食って黒くなった歯を見せて笑ってポーズのテレビ戦士が主役・・・子供とはいえ流石にタレントですな!

ぬなかわヒスイ工房で私の作品を撮影したのだが、あんまり綺麗な画像なので「幾らくらいの機材ですか?」と聞いたら、目玉が飛び出る値段・・・私はブツ撮りするのに中古の一眼レフカメラと100均で買った資材で撮影機材を自作しているのに・・・ずるい!(笑)

石笛もうっとりするくらい綺麗に撮れていた。照明の当て方など勉強になりましたぁ。

 

来週からは、来週からこそ本業に精を出すと言いつつ2か月間ロクな仕事をしていない。

でも来週から本当に絶対にやるっ!


四千年ぶりに音楽が響いた奇跡の夜・・・ヒスイ製クリスタルボウル奉納演奏会in長者ケ原遺跡

2017年10月10日 07時56分33秒 | ぬなかわヒスイ工房

2017年10月8日に長者ケ原遺跡で起こった奇跡の夜。

「ヒスイ製クリスタルボウル奉納演奏会in長者ケ原遺跡」の当日である。

牧野さん撮影のセッティング状況・・・後ろは掘立柱建物。

演奏会直前に雲が広がってきた・・・糸魚川市街から来た聴衆が海岸部は小雨だったと言っていたが、なんとかなるぜ、と心配しなかった。

 

前夜と翌日の夜は小雨、当日も海岸部だけ小雨。

でも長者ケ原遺跡上空だけぽっかり雲が開いてオリオン座が煌いていた。

ヒスイ製クリスタルボウル奉納演奏会は、市外県外から多くの人が参加。

市内からは糸魚川タイムズの記事を読んだ市民、同級生も当日飛び入り参加でやって来た。

牧野さんも「普段は屋外で演奏しないけど、ここは音の響きがいいよう!」と演奏していて非常に気持ちよかったそうだし、聴衆のなかには感動で嗚咽が止まらないという女性もいた。

 

あまりこういった事は公表したくないので詳細は明かせないが、演奏中と演奏後に竪穴住居で宿泊した人など、不思議な体験をした人が何人かいたようだ。

ボランティアスタッフの加藤さん撮影。照明は自宅からかき集めてきたLEDライトだけで心もとなかったが、ちょうどいいという評判で一安心。

 

最後の挨拶で「この遺跡は中期を最盛期としたヒスイ加工拠点遺跡で、五千年前にここで加工されたヒスイが青森県の三内丸山遺跡まで日本海を運ばれましたが、演奏した掘立柱建物は、日本海側の豪雪地帯特有の遺構で、集会場や共同作業場、斎場や祭りに使われていたと推測されています。
祭りで音楽が奏でられ、踊りを踊っていたかもしれない場所なんです。

長者ケ原遺跡は三千五百年前まで細々と続きましたが、少なく見積もっても四千年前のご先祖と同じ場所で音楽が奏でられ、聴衆がいる事になります。

きっとご先祖も喜んでいるに違いありません。皆さん、有難うございました。」という言葉が自然に出てきて、胸がいっぱいになった。

演奏会直後から来年も是非!という声が多数・・・牧野さんも凄い体験をしたとノリノリ・・・どうする(笑)

長野県の猟師、向井さんが持参してくれた猪肉で縄文鍋を作って食した・・・美味し

盛況の内に散会した後、向井さん一行を海に案内。1週間来客を接待し続けてガス切れ状態になった私も、濡れる事を厭わずダム作りする天真爛漫な子供たちを観て癒される。損得抜きの無垢な行為って大事だと実感する。

 

献身的なボランティアに支えられ、牧野さんの好意に甘え、先祖と共に縄文の風に吹かれたヒスイの響きに包まれた時と場。

ヒスイとヒトのモノガタリ「ヒスイ製クリスタルボウル奉納演奏会in長者ケ原遺跡」の巻、一巻の読み終わりでございます。
二度とない一期一会の空間でした・・・。

 

 


石笛仙人が来た、新聞記者が来た、種蒔夫が来た・・・ぬなかわヒスイ工房千客万来

2017年10月05日 07時27分56秒 | ぬなかわヒスイ工房

和歌山から石笛仙人こと守山鷲声さんがやって来た。

糸魚川中を案内したが、縄文、民俗学、鉱物、植物、神社仏閣と守山さんの興味の範囲は非常に広く、また博識なのでガイドし甲斐のあるお方。

石にも詳しい守山さん、普通の人にはただの石ころでも、多種多様な石が転がっている糸魚川の海岸に大喜び。

折しもフォッサマグナミュージアムでは縄文中期中葉から後葉のヒスイ加工拠点遺跡「六反田南遺跡」企画展開催中!

 

二泊して石笛動画も撮影したが、守山さんと入れ違いに新聞記者さんが取材にやって来た。

週末に開催される「ヒスイ製クリスタルボウル里帰り奉納演奏会」の取材で、長者ケ原遺跡を案内。

モノ消費の対象としてのヒスイではなく、コト創出のヒスイとしてのヒトとヒスイのモノガタリを大いに語る。

新聞記者さんを案内したら、竪穴住居の燻し作業中。石囲い炉に炎が立ち上がる絶好のシャッターチャンスに喜んでいた。

 

遺跡から帰宅すると、見知らぬ男性がニコニコと待っていた。

聞けば在来種の種を配って日本一周しており、中越の友人の紹介で訪ねて来たとか。

種の行商?いいえ、全国に在来種の種を配る「種まく旅人の種蒔夫」です!http://happyhillcontest.seesaa.net/

訪ねた各地でも在来種の種を収集しているそうだ。

 

近代社会の在り様に疑問を感じ、種の問題を通して自分なりの世直し旅している種界の水戸黄門のような人だった。

資金源は自作の芸術作品を売って稼いでいるらしいが、元美術教師でフランスで芸術修行経験もある前衛芸術家という変わり種(笑)

美術史や造形談義、そして私の縄文とヒスイに取り組みであるヒトとヒスイのモノガタリで大いに意気投合して、再び長者ケ原遺跡を案内。

これから北陸、九州、沖縄方面に向かうのだそうで、どこかで会ったら話を聴いて、できる範囲で食事や風呂、宿泊などサポートしてやって欲しい。

2日間で3人も長者ケ原遺跡をガイドして、週末の演奏会でも大勢の参加者をガイドする私の本業はなんだろう?

ヒスイ職人というより、糸魚川の魅力をヒスイと縄文で語る縄文人(見習い)が職業になってきたような・・・。

ともかく千客万来はメデタイ!

そしてぬなかわヒスイ工房は、ヘンな人が集う梁山泊になりつつある。