縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

瓦礫から掘り出した輪島漆器の販売準備完了!・・・能登半島地震ボランティア活動

2024年03月30日 08時01分55秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
数々の難問をクリアして、能登島の全壊した民家の瓦礫から掘り出した漆器販売の準備がようやく終わった。売上金は宅急便実費を抜いた全額を被災者に渡すプロジェクト。
1;法的・税金問題
Q,古物商の免許はいるか?
A,被災者の持ち物をボランティアで代行販売するのだから不要
Q,課税対象になるのか?
A,年金収入をぬいた年収が20万円以下なら確定申告は不要・・・被災一家の世帯主は無職だからオッケイ牧場!
税務署で確認して第一関門通過。
 
2;販売価格の問題
販売価格を新品価格と同じにすることは購入希望者たちから賛同を得てはいたが、戦前に庶民の冠婚葬祭用に量産された「家具膳」と、経済産業省認定の「伝統的工芸品」となった現在の輪島漆器では工程が同じとは言えず、また核家族化がすすんだ現代では「家具膳」がつくられていないので比較できる漆器がないのが問題だった。
 
瓦礫から掘り出した明治~戦前の「家具膳」と20年近く前に購入した私物の輪島漆器と比べると塗り重ねの回数が違うようで、この辺は趣味で古今東西の民具を観てきたヒスイ職人だからモノの良し悪しの目は利くw
 
適正価格を方々に聞いてまわっても埒が明かず途方に暮れていたら、タイミングよく放送されたNHK番組「プロフェッショナル」で紹介されていた漆器店主が、いかにも誠実で義理人情に篤いサムライの顔をしていて、この人ならと一縷の望みを託してメール問合せ。
 
見込んだとおりサムライだった。先方から電話をいただいて相談にのってくれて第二関門通過!
 
昨夜ついに写真と寸法、在庫数、値段、注文方法を記載したカタログつくり終了。
 
販売に漕ぎつけるのに1ヶ月半かかったが、「家具膳」の種類と寸法はある程度は規格化されているので次回から楽になるハズ。
 
震災関連ゴミとして捨てられていく漆器がお金になるのだから多少は被災者の支援になるし、被災地ボランティアはハードルが高いという人でも、代行販売の形で在宅でボランティアができると思う。
 
問合せをいただいている方々には週明けから連絡予定。すでに予約だけで完売の見込みだけど、次回は4月中旬に被災地入りして漆器を集めてくる所存。
 
 
 

モノありきから知恵と人の絆への回帰・・・災害サバイバルの基礎

2024年03月29日 07時40分49秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
ベトナムで古鍋を転用したコンロを見た時、生活の知恵と牧歌的な暮らし振りに、言いようもない憧憬を覚えた。
左下の水色の物体はなんとゴムホース利用の火吹き竹!昨今のアウトドアブームはモノありきだが、この方たちは知恵ありき。
 
昭和9年生まれのオヤジは中卒のサラリーマンであっても、生涯に二度も家を建てることができた。
 
最初の家は私が3歳の時で、親戚やボクシングの弟子たちが大勢あつまって屋根下地の木舞の釘を打ち、女衆は食事を用意して、宴会していたのを覚えている。人件費を抑えるためというより、助け合うのが昔からの習わしだったのだとうと思う。
 
人のつながりが濃厚で、がんばりさえすればなんとかなったのがオヤジの世代。
 
現代はどうだろうか?暮らしは便利に快適になったが、人のつながりは薄れ、気楽さも失われたように思う。
 
今どき、生涯に家を二度も建てられる人はどれだけいるだろう?能登の被災地に行くようになり、「オヤジよ、あんたの時代はよかった」と実感する。
 
 
 
 

発災翌日から営業した地元の小売店・・・防災は地域の絆つくりから

2024年03月27日 07時08分23秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
地元の小売店を大事にして、地域にお金をまわしましょう!
 
ネット購入ばかりしてたら実店舗がなくなる。
 
いざシャッター街が激甚災害になった時、密林さんは助けてくれない。
発災翌日から「こんな時こそ!」と、ド根性で営業したのがローカルドラッグ店GENKY。
輪島のファミマはどこも酷い損壊をうけたが、全品無料にしたと聞いた。3月時点で店内は発災時そのままのようだった。
北海道地震で広範囲の停電になった時は、ローカルコンビニ「セイコマート」が真っ暗の街で唯一明かりが灯るオアシスになったことは有名。災害時に地域のライフラインを支える想定がしてあったのだ。
 
能登島では発災翌日から、地元の建設会社が自主的に凸凹になった道路を修復して周ったと聞いた。「サンダーバード」みたいな人たち。
 
アウトドアウエアを専門店で説明を受け、家族全員を試着させてネットで買うのが賢い買い物と自慢している人がいたが、本当に賢いのだろうか?わたしは説明と試着も料金の内と思うから、多少は高くても実店舗で買う。買うことで説明してくれた店員に恩義を返したいとも思う。
 
ヒト不在の買い物は街の砂漠化。安い買い物のために鳥の鳴かない街にしていいのか?
 
顔の見える関係、地域の絆は防災の基盤。
 
 
 
 
 

窓の外にUFOが見えると訴える被災者・・・勾玉つくりで日常をとりもどす

2024年03月25日 08時03分36秒 | ぬなかわヒスイ工房
顔なじみの被災者にお困りはないですか?と聞いたら、窓の外にUFOが出るというので、ずーと確認し続ける。ボランティアは地道な作業であっても、寄り添うことが肝要なのである。
光をヒスイに透過させて浮かび色にもいろいろあるが、緑一色だとおお!と唸る。ヒミコやヌナカワ姫も太陽に透かしてみたに違いない。
 
視線を動かした時にガラス窓の汚れがUFOに見えたのでは?と思いつつ見続けていたら、上空高くギターがフワリと回転しながら風に飛ばされていった。これをどう理解する?・・・変な夢であったw
 
3月になってようやく本業をスタート。
非日常的な被災地ボランティアをしてたら、自分の日常がわからなくなってきた。日常の生活を大事にしてこその災害ボランティアなのだが、つい入れ込んでしまう。
緑一色の透過光写真の勾玉は順光だとこんな感じ。秘すれば華というような奥ゆかしさを感じる。
 
久しぶりの勾玉つくりは愉しいってもんじゃない。
 
あと2週間ちょっとで糸魚川に春を呼ぶ「けんか祭り」だ。問答無用の荒ぶる祭りだから、激しいほど神さんは喜ぶ。
 
氏子にとって神さんは祖霊に直結している。先祖が我が身を依り代として共に闘う実感がたまらない。懐かしいはチカラ。
 
能登に日常がもどって欲しいものだ。
 
 
 
 

慣れないと危険なチェーンソー・・・被災者になった時に覚えておいてほしい災害関連ゴミの解体

2024年03月24日 08時13分53秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
激甚災害の被災者になった時のために覚えておいて欲しいこと
災害関連ゴミの家具の解体について
 
電動工具のマキタの営業マンによると、被災地で家具解体用に充電式の小型チェーンソーが売れているそうだ。
 
チェーンソウや丸鋸といった回転工具は、慣れないと刃がキックバック(逆走する現象)する危険があるので要注意!
 
 
また通常の粗大ゴミと違い、受け入れサイズに規制のない災害関連ゴミは家具を分解しなくても搬入できるので、分解だけなら大工道具だけで十分だ。
災害ボランティアの先輩の建築のプロに聞いたら、刃を変えれば金属でも木質系でもなんでも切れるレシプロソーが被災地では最も汎用性が高いとのことで、私も18Vタイプを買った(写真は小型の14v製品)。車のドアも切れちゃうそうだ。金属カットはグラインダーもあるが高速回転するので火花が出るので火災の不安があり、刃が前後運動するレシプロソーは火花が出にくいメリットもある。またグラインダーの刃は3センチくらいしか出てないので、切りたいモノなで届かないことがあり、その点でも長い刃が使えるレシプロソーは便利。
 
実際に私が被災地で家具の解体で使っているのはバール、くぎ抜き、ハンマー、金づちといった手道具がほとんどだ。
上から順に
 
①長さ60センチのバール
重量物の移動にテコにしたりと解体業者必携の道具で、人命救助にも有用な工具
 
②長さ40㎝のバール
重さと長さのバランスが家具解体に具合よく、棚や机などの接合部を叩いて外し、隙間に差し込んでグイと動かして解体できる優れモノ。
金具で接合されている場合は、⑤の仮枠ハンマーで叩いて外したり、③と⑥の組合せで外せばいい。
 
③普通の大工用くぎ抜き
 
④折れノコ・・・あんまり使わないけど、普通の大工用より刃が厚めなので解体に向いている
 
⑤仮枠ハンマー・・・解体業者が多用するタフなハンマー
 
⑥大工用の金づち
 
以上の中で最もつかうのは②③⑥の組合せ。
 
軽トラに積みやすくするために丸鋸でカットしたり、インパクトドライバーでビスを外すこともあるが、被災地の解体では滅多に使わない。
 
ちなみにだが、足場などに使う「単管パイプ」は非常に汎用性が高く、山の中でひとりで丸木舟をつくっていた時など、油圧ジャッキと組み合わせて200キロ以上もある丸太をひっくり返したり、移動させたりと大活躍した。
 
単管パイプを2本並べてレールにして、短いパイプをコロにすれば、重量物の移動も楽。倒れた家具の下になった人を助ける時などテコにも使えるし、クランプとブルーシートを組み合わせて簡易的なシェルターだってつくれる。
 
終戦後のグアム島で何十年も隠れていた旧日本兵の横井正一さんは、アウトドア雑誌のサバイバル企画で最新のアウトドアグッズの感想を求められ「これは遊びの道具だね」と一笑し、本当に生きていくために必要なので質実剛健でシンプルな道具と言っている。
それと知恵と昔ながらの生活技術ですな。
 
 
 

次こそ通用しない「想定外」の原発事故・・・能登半島沖地震で隆起した岩が白い理由

2024年03月23日 08時22分23秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
奥能登の隆起した岩や防波堤が白くみえるのは「磯やけ」とする見解もあるようだが、能登の海の名誉のために書いておきたい。
白いのは折重なるように生息していた貝類や腔腸類が、長年にわたって分泌し続けたカルシウム分が厚く岩を覆った豊穣の海の証しで、輪島の海女さんに確認済みだ。
白化した海藻が能登の哀しみを象徴しているようだった。
フジツボ、ゴカイの生きてきた証しだ。
 
ちなみに安寿と厨子王が人さらいの山椒大夫に騙されて舟に乗せられ、上杉謙信の軍港のあった新潟県上越市の「直江津湊」も、江戸時代の地震で隆起してつかえなくなったと聞いたが、どこでどれだけの隆起がおこるかは最新の地震学でも予想できないらしい。
輪島港の港湾施設も壊滅的被害を受けたが、石川県でいちばん規模のでかい漁港とあっては移転はむつかしいだろう
正月の松飾や大漁旗がそのままの漁船が輪島港にも舫ってあったが、松が枯れかかっているのが物悲しさを増していた。
隆起でケツをついた漁船の横の桟橋のコンクリート脚に白くみえるのは牡蠣のようだ。
 
ところが再稼働を訴える柏崎刈羽原発は、隆起してもポンプ車と電源車で冷却水を取水できるから大丈夫と言っている。
 
地割れ、地滑り、液状化で道路が数週間以上も寸断され、余震がつづく中で通用するのか?
 
輪島では最大で4mも隆起しているのだが、そのタイミングでメガ台風が来ても大丈夫なのか?
 
次こそ「想定外」の原発事故は通用しない。
 
 
 

一次避難所のインスタントハウスは誰に解体撤去の義務があるのか?・・・被災者になった時のために覚えておいて欲しいこと

2024年03月22日 07時51分14秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
被災者になった時に覚えておいてほしいこと。
奥能登で無料で名古屋工業大学の教授が一次避難者に寄贈している「インスタントハウス」は、不要になった場合に誰が後始末するのだろう?
空気をいれて膨らませたターポリン製外皮の内側に発砲ウレタンを吹き付けて自立させる簡易性はよいにしても、被災地で聞いた情報では5年、ネットでは未知数と出ている耐用年数と、不要になった場合は埋立ゴミに分別する素材という点が気になる。
利用した被災者自身が解体撤去することになるのだろうか?検索しても解体撤去は誰がするのか出てはこない。
 
もし被災者としてインスタントハウスに住むことになったら、そこのところをよく聞いて選択することネ。
 
 
 

避難所生活のあとに被災者が直面する難問・・・被災者になった時のために覚えておいてほしいこと

2024年03月20日 07時42分46秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
被災者になった時のために覚えておいてほしいこと。
岸田総理が「一人も取り残さない・全力でとりくむ」と言っている支援策を、避難所と仮設住宅について検証した。
 
発災直後は1次避難所ですごした被災者は多いようだ。なかには自主避難で親戚を頼ったり、傾いた家に戻ったり、ビニールハウス泊や車中泊を選択する人もいる。直接あって話を聞いた被災者のなかで、2ヶ月の車中泊をしていた老夫妻もいた。
 
ペットの世話・プライバシーの保護・地区ごとに寄り添いたいなど、自主避難の理由は様々。
 
その後に仮設住宅が完成するまで市外のホテルなどの2次避難所に移るケースもあるが、仮設住宅が完成する前に2次避難所の退出期限となる被災者もいると聞いては、行政支援の齟齬にため息しかでてこない。
1次避難所のなかでは規模が大きい珠洲市正院小学校も多大な被害を受けたが、玄関が支援物資集積所と炊出し施設になっており、コンテナ式の簡易医療室なども用意されていて、3月時点で体育館で暮らす被災者もいた。
給水所や仮設トイレも立派なものが設置されていて、校舎の裏に医療所もある。
小学校前に仮設住宅が次々と建設されていた。プレハブではなくカラフルなコンテナハウスで、ズラリと並ぶ様相は壮観ではある。
 
1次避難者が抽選で入居できるが、抽選だからお隣は誰になるかはわからない。家族3人で暮らしているお宅でお茶をいただいたが、間口2m×奥行き4mほどの広さで、ひとり暮らしの学生アパートのような感じの部屋。大人が3人で暮らすには狭すぎるが、4人以上の家族だと倍の面積になる。
 
エアコンにシステムキッチンと設備は立派でも、プライバシーが守れ・寝る・食うための最低限の広さしかなく、家具も置けないから住宅というよりシェルターに近い。ちなみに仮設住宅に入居すると支援物資は打ち切り。
 
 
仮設住宅に入居できても、悩みはつきない。
①家財道具の置き場所がない問題
損壊をうけた自宅から生活物資を持ち運びだせる状態であっても置く場所がなく、発災2ヶ月経っても家財道具の搬出に手がついていない被災者は多い。公費解体の前に家財道具をどこに保管すればいいのか?
全壊認定をうけた築80年のお宅から貴重品だしのお手伝いをしたが、必要なものをみつけても保管する場所がないので、貴重品以外は「災害関連ゴミ」として処分するしかない。保管場所さえあれば家電製品や季節ごとの衣類も生活基盤の再建に役立つのだが、残念ながら行政はそこまで心配してくれない。
 
②仮設住宅の入居期限は2年という問題。
全てを失った被災者が、たった2年で住宅再建できるのか?
40代前半の世帯主なら住宅ローンを組んで住宅再建もできもしようが、年齢や収入の問題で再建資金の算段ができない人の方が多いのではないか?
 
これは東日本大震災の時と同じで、今後は住宅ローンが組めないからと都会に出てのアパート暮らしや、公営アパート暮らしを選択する人も多く出てくるだろう。すなわち地域コミュニティの崩壊、文化の消滅、そして孤立と孤独死・・・。
 
 
東日本大震災で津波被害をうけた集落が、集落ごと高台に移転したケースでは、住民の合意形成や用地買収に手間取り、宅地造成が完成したのは6年後。しかし発災後6年も経っていては、避難先で生活基盤ができていた若い世帯は帰ってこなかったと聞いた。
 
以下は素人の愚行だが・・・
早い段階で地区ごとの公営団地の建設を明言しないと、おなじ場所で住宅再建をあきらめた人たちが三々五々と出てゆき、誰もいなくなっちゃうと思うけどな。
一階が老人世帯の2LDK、二階が3人以上の世帯用に3LDKで、公衆浴場と集会所のある長屋形式なんてどうだろう。
 
 
 
 

全壊認定と公費解体の実際・・・被災者になった時のために覚えておいてほしいこと

2024年03月19日 07時43分34秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
被災者になった時のために覚えておいてほしいこと。
 
今回は全壊認定と公費解体について。
全壊認定をうけると全額を公費で解体してもらえるが、屋内の家財道具は自力で出す?家財道具ごと解体してもらえる?と諸説あり、真偽を確かめるために被災者に付き添いを頼まれて行政窓口に出向いて説明をうけた。(写真は能登島のSさん宅)
 
行政の回答は、公費解体とは家財道具を自主搬出して空っぽになった状態の家屋解体。
 
Qボランティアセンターが危険すぎると断るような傾いた家から、家財道具が出せると思いますか?
Aその場合は解体前に業者が家財道具の別途処分費を見積ります。
 
Q全てを失い、経済的にも精神的にも追い詰められた被災者が、別途費用がいくらかわからない状態で公費解体の書類を安心して出すとおもいますか?みんな不安で進めないのですよ。阪神淡路や東日本大震災の事例はどうなのですか?
Aデータベースがないのでわかりません・・・奥に引っ込んで書類を調べてから・・・危険な場合は市で追加分を負担できるようです。
写真を見せながら1時間ちかくねばり、別途追加費用なしの言質をとった。(写真は珠洲市のSさん宅)
 
Qそれなら何で最初から全壊認定なら家財道具はそのままでヨシと公告しないのか?
Aそんなことしたら我も我もと自主搬出しなくなるじゃないですか・・・。
 
傾いて危険だからこその全壊認定ではないのか???役所の考えることはわからん。
この状態で家財道具をどうやって出せというのか?(写真は珠洲市の某神社)
 
公費解体の難題はさらにつづく
 
公費解体を申請するために、被災者みずから印鑑証明やら法務局で登記簿謄本のコピーをもらうなど諸々の書類を揃えなけばならず、仕事をしている現役世代、車をもたない高齢者にはハードル高すぎ。
 
激甚災害に平時の行政手続きを求めるのはいかがなものか?だいいち印鑑証明などいらんだろ(# ゚Д゚)
 
全盛期の田中角栄に陳情したなら、ヨッシャヨッシャとその場で官僚に電話をかけて、「激甚災害特例法」とでもいうような議員立法にとりかかってくれるに違いない。金権政治家だろうが、やることやってくれたら俺は評価する。
市町村レベルの行政機関も被災してる訳だから予備自衛官の制度のように、各地から行政OBや法務局OBを招集して、被災者が必要な行政手続きを代行してもらえる法整備をして欲しい。
 
その前に行政OBが事務手続きボランティアに志願して欲しいと、被災地でよく聞く声。
 
 
 

災害関連ゴミは集積所に自己搬入が原則・・・激甚災害の被災者になった時のために覚えていて欲しいこと

2024年03月18日 07時17分31秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
激甚災害の被災者になった時のために覚えておいてほしいこと。
災害関連ゴミは集積所まで自己搬入が原則。
 
軽トラがなければ借りるか、自家用車で運ぶか、ボランティアか業者に頼むことになる。能登島の場合は集積所が島の外にあるので、往復1時間半と集積所での待ち時間が1時間の合計2時間半はかかる。
軽トラがあっても、写真でやっている荷物をギッシリと圧縮して縛る「南京縛り」ができないと大量に積み込むことができず、何度も往復することになるが、これが集積所の渋滞の理由のひとつだと思う。
 
「南京縛り」できると積載量は倍以上になるので覚えておいて損はないのだが、アウトドアの達人のロープワーク講座で教えてんのを聞いたことがないw
建築・建設・農林水産業の人なら誰でも日常的につかっているから、教えてもらえばいい。
車の解体業者から無料でもらったシートベルトがあれば、20キロの水タンクの取っ手に「カウヒッチ」すれば楽に運べる。重量物運搬に覚えておいて欲しい。
 
命綱につかう「もやい結び」を生存ロープワークとすれば、瓦礫撤去や損壊家屋からの重量物の搬出なら「ねじり結び」や「巻き結び」で活躍する、生活基盤再建ロープワーク。あまり知られてない結び方だけど、すばやく結べてしっかり固定できるので実用的。
 
笠原重機(KTECK)さんから寄贈されたトラロープが、さっそくに役だった。