振りの海外旅行でマレーシアに来ている。
目的地は14年前に訪れて、我が人生最高に綺麗な珊瑚の海を持つティオマン島で、マレーシアの東海岸に位置した南シナ海の孤島である。
哀しいかな、エンニーニョ現象の影響でカラフルな珊瑚は激減していたが、それでもノンビリしたアイランドスタイルが心地良い。
コデージの目の前の海に潜り、飽きたらハンモックで昼寝。時に読書というパターンを繰り返して日が暮れていく。夜は目に痛い位の星が広がる。
なんだか申し訳ない感じ(;^_^A
振りの海外旅行でマレーシアに来ている。
目的地は14年前に訪れて、我が人生最高に綺麗な珊瑚の海を持つティオマン島で、マレーシアの東海岸に位置した南シナ海の孤島である。
哀しいかな、エンニーニョ現象の影響でカラフルな珊瑚は激減していたが、それでもノンビリしたアイランドスタイルが心地良い。
コデージの目の前の海に潜り、飽きたらハンモックで昼寝。時に読書というパターンを繰り返して日が暮れていく。夜は目に痛い位の星が広がる。
なんだか申し訳ない感じ(;^_^A
昨日も市外県外から二組の来客。
私が運営するネットショップ「ぬなかわヒスイ工房」を観たお客様達で、私と会ってヒスイや縄文の話しをして、実物を観て購入したいというお客様が増えてきている・・・実店舗を持たない宣伝広告費ゼロの工房だからこの傾向は非常に有難い。
因みにぬなかわヒスイ工房は下記URLです!
http://nunakawa.ocnk.net/
明日から二十日間のマレーシア旅行に旅立つ身としては、二組とも私のヒスイ製品を大人買いしてくれたので大助かり!
旅先はマレーシア東海岸の南シナ海に浮かぶティオマン島。50年代のハリウッドミュージカル映画「南太平洋」のロケ地として有名だけど、14年前に訪れてその綺麗な珊瑚の海と熱帯のジャングルに魅了された。正にパラダイス!
一組は中世の油絵具を復活させて絵を描いておられる有名な画家ご夫妻で、私も糸魚川で採取した鉱物から顔料を作っているので絵具や絵画方面の話しで盛り上がった。
ご主人は縄文にも興味がおありで、私のブログをチェックしておられるとの事・・・非常に恐縮。
恐縮したので、加工で出るヒスイの粉をほんの気持ちとして差し上げた。
実際に絵具に使える顔料にするには更に精製する必要があるのだけど、リンシードオイルで練り上げれば油絵具、膠で練り上げれば日本画の岩絵具、アラビアゴムで練り上げれば水彩絵の具になるのでR!
今回は話しだけで時間切れになったけども、来客に時間的余裕があれば長者ケ原遺跡や姫川や海岸に石拾いにお連れする。
毎回ヒスイが拾える訳でもなく、お客さんはそれぞれ思い思いの綺麗な石を拾う事が大半だが、それでもお客さん達は大喜び。
要望があれば拾った石に簡単な研磨をして、ペンダントに仕立ててプレゼントするが、その代表が姫川薬石。こんな可愛らしい石が拾えるのでR。このペンダントは5月連休に遊びに来たお客様分で、遅ればせながら旅立つ前の仕事として送った。
ヒスイが拾えなくたって、糸魚川の思い出になってくれればいい。
ヒスイだけが糸魚川の石ぢゃないぜ!
ぬなかわヒスイ工房のお客様で神戸の占い師、せんじゅ竜司さんが旅の途中で寄ってくれた。
竜司さんからは石笛を二つ買って貰っているのだけど、数ある大手ネットショップの中から宣伝広告費ゼロの我が工房に辿り着いた理由を、「ぬなかわヒスイ工房の石笛は別格!硬いヒスイなのに柔らかく感じる!魂が入っている!神事に使える石笛はぬなかわヒスイ工房だけ!」と私が飛び上がって喜ぶことばかり言って頂けた・・・佳いお客様(笑)
羅盤を観るせんじゅ竜司さん。
これが羅盤
私は占いには距離を置いているのだけど、話してみると高野さんは民俗学、宗教学など処々への造詣が深く、人間存在としてもホンモンだった。
ぬなかわヒスイ工房に訪れた印象を風水的に最高の環境にあると仰っておられて、羅盤(ラバン・風水占いに欠かせない方位測定器)を取り出して色々と調べてくれた。
なんてたって千七百年前の奴奈川族のヒスイ工房の真上に再建したのは伊達ぢゃないんだモンね!
ご先祖からヒスイ文化再興の使命を与えられているんだモンね!
特にぬなかわヒスイ工房の玄関の位置が多くの来客、研磨位置が最強の仕事運と集中を産むのだとか。
結果は、工房の動線設計、配置が仕事に集中するに最強であり、多くのお客さんで賑わう・・・ただし、来客が多い割にお金が入ってこないとも・・・フハ~!当たってる!
工房の玄関先に柿の木があるのだけど、この横に水の流れを作ればお金の流れを産めるのだそう。
玄関前の柿の木の横に、水盤つくるべ!右端の立石は、縄文時代中期の配石遺構から出土したホンモンを学芸員さんから頂いたもの。
竜司さんからの贈り物。左が乳香で右が没薬(ミルラ)という貴重なアロマ樹脂。聖書に出てきますな。
ムハ~!やるモンね!これからマレーシアに新婚旅行に行くのだけど、帰国したら工事するモンね!
糸魚川市姫川流域は非常に鉱物が豊富。
だからこそ糸魚川特有のヒスイを始めとした石器作りの縄文文化が栄えたのでRが、姫川特有の鉱物の中でも金華石を忘れちゃ困る。
原石は赤茶けた凝灰岩みたいで地味だけど、カットしてみると凄いのだ。
質の良い原石は、黒っぽい泥岩に透明な瑪瑙や石英、金色の黄鉄鉱が混じっていて、宇宙から飛来してきた隕石のような姿。
ただその渋さから、オジサン用のベルトバックルくらいしか作られておらず、不当に評価の低い石。
それならその渋さを逆手に取って石笛作ってやろうぢゃないの!と作ったのがこれ。
透明な部分は瑪瑙で、菊花模様は黄鉄鉱の結晶。
ぬなかわヒスイ工房では普段から人が作らないモノばかり作っているので、たまにヒスイ仲間から「これ使ってみろ!」と色んな原石を頂けるのだが、今回は大先輩中の大先輩のレジェンドから金華石の原石を頂いた。
期待はしていなかったものの、カットして綺麗さにビックリ・・・研磨していくと忽然と金色の菊花模様が浮かび上がり、その神々しさに思わずのけぞった・・・。
ザラザラした赤茶の原石表皮を残して対比させてみた。
うっとり見惚れてしまう・・・森羅万象に神宿る・・・凄いなあ。
ヒスイだけが糸魚川の石ぢゃないぜ!
「くびき野天地ひとカレッジ」の魔除け講座は、友人達も駆けつけてくれて満員御礼の内に終了・・・やれうでしや。
帰宅したら古い友達から手紙が届いていた。
草の根運動の草の根的存在として世界に名を知られる山田征さんからで、ご主人が国立能楽堂で主宰する観能会の招待券と私信である。
観能会にはここ十五年ほど毎年ご招待を受けているのだけど、Uターン帰郷して七年目になっても律儀に贈って頂いて恐縮・・どなたか行ける人に無料でお譲りします。
連絡はこのブログにコメント下さいな。
演目は私はまだ観ていないけども何時か観たいと思っていた「隅田川」。
在る時、日本文化に興味を持ったジョン・レノンが懇意にしていた銀座の骨董屋の主人に人形浄瑠璃に連れていってもらった。
子供をさらわれた母親が、子供を探して放浪の旅に出た挙句、隅田川の川岸に埋葬された我が子の墓を見つけ狂い踊るという筋書きの演目・・・であったらしいが、恐らくその時の演目は「隅田川」ではなかったか?と推測している。
陰気な演目だったので、骨董屋の主人が日本語も解らないのにジョンさんはさぞ退屈だろう、外に出ましょうか?と隣りの席のジョンに話しかけたら、ジョンは涙を流して感動していたそう。
ジョンさん、日本語も解らないのにこの演目が理解できるのですか?と聞いたら、ジョンは筋書きを正確に理解しており「こんな素晴らしい芸術に退屈するなんてとんでもない!」と答えたそうだ。
ジョンが感動した隅田川、見逃すな!!
即日、東京在住の幼馴染の女社長、直子嬢に譲る事になりました・・・。
・
お隣の上越市のNPO法人「くびきの天地ひとカレッジ」にて、下記日程にて「アジアの魔除け」という演題の講演を頼まれたのでご案内。
日時;5月14日午後2時より1時間
場所;高田小町(世界館向かいの雁木通りにある町屋を改装したお洒落なカフェ風の建物・駐車場有)
どんな講演内容かと言えば、例えば南インドのコーラムという習慣。毎朝、主婦が玄関前に描く魔除けで、その家に伝承された図案をフリーハンド、掌に握った色粉を落としていくだけで描いていく。こんな事を紹介していくのでR!
最初は白で要所をプロットしていき、次に線で繋げていく・・・最後に色を乗せる訳である。
指から正確無比に粉を落としていく技術が凄い。講演当日は動画も公開!
色んなバリエーションがあるので、毎朝コーラムウオッチしていたのでR・・・午後には踏まれて観えなくなってしまう儚い絵。
自慢ではないが、1時間で紹介する魔除けは、全て自分でフィールドワークして撮影した写真しか使いません!
前日になって案内するのもなんだが、問合せが来たので慌てて・・・(汗)
「くびきの天地ひとカレッジ」さんとは、去年に「海のヒスイ・ロード」講演会を依頼されてからのご縁。
私の講演を聴いた石塚会長(上越市出身の東京電機大学教授)が、「バカな事を真剣にやっている姿勢が素晴らしい!話も実に面白い。」と、折に触れて交流を持つことになった(笑)
縄文人(見習い)は、縄文だけがフィールドぢゃない・・・民俗学だって詳しいのだよ。
俗にピンクヒスイと呼ばれる桃廉石は、ヒスイとはまったく別の鉱物。
可愛らしいので人気があるが、ヒスイと違って非常に柔らかく、普通サイズの勾玉でも加工途中の一瞬の気に緩みで削れ過ぎて形が崩れてしまう面倒な石。
ピンクヒスイの柔らかさが表現できてきた。
こんなに小さい!
形のバランスもそうだが、鏡面仕上げにするのもそれなりの腕が必要だ。
もっともピンクヒスイ製勾玉を綺麗な形のまま鏡面仕上げにまで研磨できる人は少なく、多くは半艶程度の仕上げだが、これまで観たピンクヒスイ製勾玉でこれ以上は望めないという最高の鏡面仕上げをしていたのがW師匠!・・・流石である。
それでも何度か勾玉を作っていくとバランスよい形を保ったまま鏡面仕上げに近くなってくれるが、10円玉に4個が乗るサイズの超小型勾玉となると格段に難しくなってくる。
望み通りの加工に成功しても、今度はその柔らかい質感を表現できる写真技術が必要になってくる。
ピンクヒスイは、色合いもそうだけども独特の柔らかい質感がイノチだと思うのだ。ポッテリと柔らかい質感・・・そう、それは赤ちゃんの柔らかさ!とハタと気が付いて、赤ちゃんっぽいデザインにした。
堅い石で作った勾玉が柔らかく感じて貰えたなら、それは非常な喜び。
私の写真の師匠は、玄人裸足のアマチュアカメラマンの友人である正義と男気の人、赤野隆造さん。
写真の師匠といっても事細かに教えてくれるわけではなく、疑問点や改善点などに答えて貰っているのだ。
彼のアドバイスのお蔭で、どんどん写真技術が向上してきている。
佳き友を持つ事が人生の幸福・・・。
連休最後のイベントは、お隣の上越市のモノ作り仲間たちが開催している「浄興寺てづくり市」への初参加。
5月8日の浄興寺手づくり市。この寺は開かれた寺を標榜しているのでライブを始めとしたイベントが目白押しらしい。
フリマ参加が続くと展示方法も改善されてくる。直射日光や風対策は最低限必要だが、お客さんの動線や展示空間の演出が売上を左右するのだ。
三月に同じ場所で開催された「男たちのフリーマーケット」に参加した時に私のブースが一番賑やかだったらしく・・・昼飯食う暇がない位にお客さんが来ていた・・・今回も賑やかにして欲しいと主催者から誘われたのだ。
友人知人が応援に来てくれた。シャレで作った疑似餌ピアス(メバル用)を装着するスノーボーダーのホクソンは、瓢箪アート作家でもある。
前回は民族楽器を大量に持ち込んでいたので、子供たちどころかノリのいい大人達も楽器で遊んでキャーキャー喜んでいたのだけど、困った事にその分はヒスイ製品のお客さんが寄ってこないという問題発生・・・つまり売り上げが落ちた(笑)
またフリマ中のライブもあったし静かに販売したいブースもあるだろうにと、賑やか過ぎるのも問題でクレームが来るのじゃないかと戦々恐々だった。
それでも主催者から賑やかに、と念を押されたので今回は楽器は売る分だけ展示した。
結果・・・やっぱバージョンアップして倍の二千円にした火打石セットが一番人気でよく売れた。
おまけのようにヒスイや縄文オカリナもちょっとだけ売れたが、今回も縄文ファンやモノ作りする人達とのネットワークが広がったのが一番の収穫。
いいぢゃないか、フリーマケット!
糸魚川市にUターン帰郷して六年目の五月連休は千客万来で、多い日には四組十三人ものお客様がぬなかわヒスイ工房に訪れた。
南魚沼の佐藤さん。共通の友人知人が異常に多く、寄席演芸や民俗学好きな人なので話が尽きない友人。
東京の縄文好きのイソベさん一家。子供のお客さんが来る時は、工房前の砕石にヒスイの端材をまいておくから子供たちはヒスイ探しに夢中!
本拠地が定まって地元の友人が増えて、ぬなかわヒスイ工房のお客様も増えてきたという事だし、県外市外の人々に糸魚川ヒスイや地域の縄文文化を伝えるライフワ-クが軌道に乗って来たという証拠。
忙しいけど愉しき日々。
そんな連休中に最大の珍客が来訪・・・日本ミツバチの巣箱がやって来た。
糸魚川市早川区の山間地で趣味で日本ミツバチを飼っている知人のSさんが、海岸の住宅街でも飼ってみたいと我が家に目を付けてくれたのだ。
ミツバチの巣箱設置中のSさん。我が家は住宅街に取り残されたオアシスのような緑地。
Sさんが試行錯誤した手づくり巣箱は、観察用のガラス窓まで付いている。三角の部分は誘引剤の雨除け。
我が家は千七百年前の奴奈川族のヒスイ工房遺跡の真上に立地していて、私が小学三年生の時に本格的な発掘調査が行われた。
その時の考古学者の一人が、今や縄文のご意見番のような存在になられた若き日の小林達雄先生!
先生曰く、「ここは黒姫山が真正面、北に日本海が見える景観のいい土地で、後背地に山もあるので古代人が好んで住みそうな場所。現代人にとって住みやすい環境は古代人にとっても住みやすいのですよ!」とお褒めに預かった事を記憶している。
きっと日本ミツバチだって住みやすいに違いない。
ミツバチさん待ってま~す!
糸魚川市能生町の山奥にできたゲストハウス山楽での連休ライブ三連発終了。
最後を飾ったのは、種子島に移住した放浪酩酊シンガーのジュンノス君。
外見はモヒカンカットのヘヤースタイルと入れ墨という奇抜な姿で、とっぽい男という第一印象。
でも歌の内容は真摯で誠実、家族への愛情に溢れている。
彼の歌にあるように、「車のお家」カンピングカーで家族と一緒に全国を放浪して歌っているのというライフスタイルも憧憬を感じる。
ライブ途中で二人の子供と奥さんも飛び入りのセッションが始まった・・・なんて温かくていい家族。
辺鄙な場所のライブでも、熱烈なファンが馳せ参じて賑わったのも頷ける。
家族と一緒に「車のお家」で旅をしながら、今日もどこかで歌い、そして酔い潰れている。
願わくば健康面に気を付けて欲しい・・・ライブの間にビール1リットル、ワイン、日本酒を飲み干して、最後の挨拶後にそのまま眠ってしまった。
家族のために、全国で彼を待っているファンのために。