出土品と現代の作品の紐孔内部の比較をしたいと願っていたら、長野県の縄文仲間の関本さんがオークションで落札したヒスイ大珠のコレクションを大量に持参してくれた。
オークションで購入した縄文時代の大珠や石笛、弥生や古墳時代の勾玉の真贋の鑑定を頼まれることがたまにあるが、形状や研磨具合などから見てほとんどが現代の贋作のようだ。
とくに勾玉や石笛は遺物の様式にはない形状のものが多く、ひとめで現代の作品とわかる。そんなことから判定の確度をあげるために、紐孔内部をシリコンで型抜きした比較サンプルが欲しかったのだ。
自分でやろうと思っていたシリコンの型取りを、丸一日ついやしてやって頂いたとのことで恐縮。
他に旧石器時代の長野で打製石器をつくっていた「無斑晶質安山岩」の原石までプレゼントしてくれたので、打製石器つくりの名人が遊びに来たら妙技をみせてもらえる。
関本さんは帰りがけに「加工しないことを約束に進呈します」と大珠もひとつプレゼントしてくれた。是非もなし!