縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

今も脈づく山姥伝説・・・上路の山姥

2019年08月30日 07時50分52秒 | 糸魚川自慢

観光地には「観るモノ」を期待してしまうが、富山の県境にある糸魚川市上路地区は「山姥の里」として、古来から知られる「感じるモノ」を味わう観光地。

というより昔ながらの名所旧跡。


天下の険「親不知」を迂回する山道の途中にある小さな集落でもあり、中世にここを訪れた一休禅師が「上路の山姥伝説」を伝え聞き、都で広めて世阿弥が謡曲「山姥」を創作した・・・らしい(笑)


昼なお暗い森の中にひっそりと祀られた山姥神社。


蝉時雨がこれほど似合う場所もなく、陰々と山姥の哀れが浸み込んでくる。


謡曲の多くは旅人が、旧跡や何事かのいわくありげな土地を訪れた際、土地にに呪縛された亡霊と出会い、亡霊が切々と我が身を物語りし、旅人が謡で鎮魂する構造になっているが、亡霊が成仏したのかどうかは未定のまま終わる。


「上路の山姥の里」は、今も山姥が語り掛けて来るようで、中世そのままに「山姥の里」は脈づいている。


だから観光バスで賑々しく訪れる場所ではなく、できれば独りでひっそり訪れたい旧跡。


無理やり観光客を集める不自然な観光施策ではなく、こういう所や天津神社などで謡曲「山姥」を上演する機運を作ってこそ文化的ではないだろうか。


縄文オカリナ「遮光器土偶ミニ」製品化!・・・縄文かわいい感じ

2019年08月28日 08時09分17秒 | 縄文

春から続いたジェットコースターみたいな生活から、平穏な日常が戻りつつある。

小型化した「遮光器土偶ミニ」の評判がいいので製品化。左が従来品で右がミニ。

欲しい方、「ぬなかわヒスイ工房」のオンラインショップからお求めください!http://nunakawa.ocnk.net/

大きさは従来品の6割程度、重量は半分の30gとなり、アクセサリーとして使いやすくなった。

「週刊実話」の表紙を飾る怖いオヂサンたちのような集合写真を撮ったら「コワかわいい」という言葉が浮かんだ。


こちらは「ザ・ガードマン」とか「キーハンター」のオープニングっぽい。

「コワかわいい」も面白いが、キャッチコピーとしては「縄文かわいい」か?

人はなにに対して「かわいい」と感じるのかと考えると、いたいた気で守ってやりたくなる感覚は必須項目ではないだろうか。

未成長なモノに対する愛玩や、情愛といった生物としての生存本能を呼び覚ますのでは・・・。

その点で小さいモノはかわいいと思えるのですな。

縄文かわいい、いいぢゃないですか!

 


NHK総合「ひるまえほっと」編集中・・・観てやってください!

2019年08月25日 08時10分58秒 | ぬなかわヒスイ工房

NHK総合「ひるまえほっと」の編集が佳境らしく、金曜日の夜10時近くになって私のリフォーム店店長時代と母親に抱かれている写真を提供して欲しいと電話があった。

編集段階で「私とヒスイの物語」路線をより鮮明にするために、ヒスイ職人になる以前の写真が必要になったらしい。

安易な番組作りと妥協を許さない真摯な姿勢に感動する。

頑張りすぎだぞレポーターの坂本さん!飯は食っているのか、眠れているのか心配。

 

納戸から古いアルバムを引っ張り出したが写真がアルバムに張り付いて剥がれず、アルバムに張り付いたまま最近購入したオリンパスTG-5の「顕微鏡モード」で接写して、パソコンで照明の映り込みなどのトリミング編集をして送ったらOKが出た。

スマホ写真だとこうはいかんが、TG-5を教えてくれた旅行作家の蔵前仁一さんに感謝。

坂本レポーター渾身入魂の「ひるまえほっと」みなさん是非とも観てやってください!

リフォーム店店長時代のワタシ

嗚呼、30歳前後のオレはアイビーだったのね( ´艸`)

なお放送時間については、首都圏のみ27日火曜の11時05分から、関東甲信越は11時30分からですのでご注意のほどを!


縄文テーマのヒスイ加工とは?・・・操作願望との闘い

2019年08月23日 07時50分24秒 | ぬなかわヒスイ工房

ヨイショッ!と動こうとしているかのような非対称のヒスイ石笛。


注文主から依頼を聴いていると、問わず語りに人生相談になることが多い。

話を聴いてもらってスッキリした!と言われれば私も嬉しいが、その時から依頼主とヒスイ、そして私の三者のセッションが始まり、その結果として作品が生まれる。

納品したら「・・・存在を肯定してもらっている気がして、ずっと掌に包んで撫でさすった・・・。」という反応で安堵。


モンゴルからシベリア方面の音楽家は、音楽による療術家であることは知られているが、ヒスイ職人にも似た側面があるように感じる。


だから加工においては操作願望を持ってはならんのだ。


操作願望を持った途端に私は支配者となり、お客さんともヒスイとも主従関係になってしまう。

想いは籠めないし、真心も籠めない。それは暑っ苦しい雑念で嫌らしく感じる。

目の前の仕事にどれだけ無色透明かつ誠実であり得たかだけが問題。

この基本姿勢は整体(俗に野口整体)から学んだし、それが縄文をテーマにする私のヒスイ加工の実相。

螺旋紋を線刻したから縄文というのでは、内実のない言葉遊びや売らんがための宣伝文句と変わらない。

縄文と冠すれば何でも縄文なのか?

外堀を埋め、安易に傾く自分を追い詰めることで新しい何かが生まれる。

縄文人(見習い)の求道は続くのだ(笑)


NHK総合「ひるまえほっと」で糸魚川が紹介されます!

2019年08月21日 06時30分15秒 | 糸魚川自慢

8月27日(火)11時30分~50分のNKH総合「ひるまえほっと」で、石をテーマに糸魚川が紹介されます。

残念ながら首都圏と関東甲信越のみの放送ですが、ぬなかわヒスイ工房も取材を受けました。

芸大出身で元ダンスユニットアイドルをしてたこともあるレポーターの坂本沙織さん。

普通ならディレクターやADさんの仕事であるロケハンや情報収集、外部交渉、構成脚本も全てレポーターの坂本沙織さん一人で兼任しており、彼女は獅子奮迅の活躍。

折しもフェーン現象で糸魚川が全国最低気温の最高(笑)を記録した酷暑の時分、彼女は本当に一生懸命に頑張りました。どうか観てやってください!

作品のブツ撮り中

工房での撮影を2時間ほどで終えて取材班がチャーターしたタクシーまで見送ったら、なんと運転手は同級生の弟で旧知の仲のヒデチャ!2時間の撮影中、ずっとタクシーの中で待機していたそうなので「なんで顔を出さんの!」と聞いたら「みなさんの仕事の邪魔になるといけないから・・・」とはにかんでいた。実に奥ゆかしく愛すべき男。

 

困ったことに過密スケジュールと天候の関係で、どうしても欲しかった今の時期の黒姫山が撮影できなかったそうです。

某機関を紹介してなんとか写真借り受けの目途は付いたそうですが、SNSで黒姫山写真の提供を呼びかけたら11件もシェア拡散されました。

これには坂本さんも糸魚川人の人情の厚さに感激。

及ばずながら私も大雨の晴れ間に黒姫山の撮影に成功したので送った・・・採用されるかどうかが問題ではなく、これが糸魚川人の心意気ということ。

 

写真のことだけでなく、他にも現場で直面した案件が人の繋がりで解決できたこともあり、取材班はこの人情と誠実さに「東京ではあり得ない!」と感嘆していた。

いくら観光ポイントのアピールをしても「風景はよかったが、人は最悪」と言われては意味がない。

糸魚川を紹介してくれる人にこそ糸魚川ファンになってもらわないと。

何時か仕事を離れて遊びに来たいと思ってくれたり、口コミで糸魚川いい所と広めてもらえれば幸い。



天津神社は羊がいる不思議な神社?( ´艸`)

2019年08月19日 08時03分42秒 | ぬなかわ姫

ヌナカワ姫詣りで来訪したグループの中に姉妹のような中学生女子と母親がいて、天津神社を案内した時のこの親子の会話が凄かった。


母;いやだぁ、なんで神社にヤギがいるの?
娘;ヤギじゃないよ、だって紙を食べてるじゃん、羊だよ!
母;ほんとだ!面白い神社だね~!

奉納された白馬に結ばれたお御籤を紙を食う羊にされてしまってはたまらないが、いかりや長介と中本工事演じるドリフの親子コントそのままの会話にひっくり返って笑った。

注・・・ご本人たちの了解を得ての投稿です( ´艸`)

来客と注文依頼、取材の連続の過密スケジュールを綱渡りのように過ごした怒涛のお盆。

束の間の休息を経て、今週末は整体協会の研修会で上京するが、最後まで体力が持つかしらん。

せめて落語でも聴く時間があればいいが・・・。


仕事と旅の相棒・・・タフな防水コンデジTG-5

2019年08月15日 08時02分21秒 | ぬなかわヒスイ工房

10年前に買って愛用していた防水コンデジ(防水コンパクトデジタルカメラ)の水密性が怪しくなってきたので、同じ機種の新型(中古だけど)に買い替えたらその性能に驚いている。

買い替えたのが防水カメラとして定評のあるオリンパスTG-5。すでに後継機が発売されているのでマップカメラで新品同様のTG-5を中古で購入。

 

以前の機種は防水カメラとしては問題なかったが、塗り絵のような平面的な画像とホワイトバランスがイマイチで、夜間撮影にも問題があったが大幅に改善、というより一眼レフカメラ並みに向上している。

虹が出ていたので1枚目が新しいオリンパスTG-5でフルオート撮影・・・絞り値優先モードだともっと奥行き感が出ると期待している。

同じ場所からアイホン7で撮影。TG-5に比べるとペタンコな印象でしょ?


仔細に観察するとその差は明らかで、植物や昆虫の専門家たちのマクロ撮影の評価も高く、これからは商品撮影以外の仕事や出先での記録撮影でも活躍するに違いない。

ちなみに私の世代のバックパッカーに絶大な人気があり、「ゴーゴー・インド」などの著作で知られる旅行作家の蔵前仁一さんも旅カメラはTG-5を愛用しているくらいだから、旅先やアウトドアでも活躍するだろう。

10年前の機種では考えられないレベルで夜間撮影も向上している。

旅先に一眼レフカメラ(オリンパスOM-D)を持っていっても、でっかいから鞄から出すのが億劫で使わなかったということがよくあり、その点はベルトポーチや手荷物に入るコンデジはシャッターチャンスに強いはず。

防水・防塵機能カメラだから、その点も気軽でいい。

機種選定にあたっては、蔵前さんの他にマレーシアのティオマン島でダイビングショップを経営しているアキさんのアドバイスが決定的だった。

他社競合はTG-5より安かったりカタログ上のスペックが高かったりするが、ネットで商品レビューを検索したら防水性やタフネス性の信頼度は低いようだ。

信頼性が高く総合評価の高いバランスのいいカメラオリンパスTG-5・・・お勧めです!


遮光器土偶宇宙人説!・・・正解は誰も知らない

2019年08月13日 08時13分19秒 | 縄文

どう観ても宇宙人にしか観えないとか、これ宇宙人でしょ?と来客に聞かれることが多いのが遮光器土偶。


「どこが宇宙人に観えるの?」と聞くと、宇宙服とヘルメット姿じゃないですか!と仰られる。


バイクのヘルメットやNASAの宇宙服のヘルメットのシールドが1枚なのは視界が広いからで、1枚板の大きなシールドが技術的に作れなかった太平洋戦争時の飛行機乗りは眼鏡型ゴーグルを使用しており、ある戦闘機乗りは格闘戦に入る前に視界確保のために眼鏡型のゴーグルを外していたと証言していますし、まして太陽系の遥か彼方からやって来た宇宙人が・・・・と説明することにしている。

映画「未知との遭遇」以来、宇宙人はピッタリしたスーツにラッキョウ頭の吊り上がった大きな黒い目というイメージが定着したが、戦前ならウエルズの「宇宙戦争」に登場するタコのような火星人が宇宙人のイメージだった。

年代によってイメージする宇宙人の姿も様々。

かといって遮光器土偶が宇宙人でないとは断言しないのがオレ流だ。正解は誰も知らんからね。


フォッサマグナミュージアムで講演会・・・知らぬぞ、どうなっても

2019年08月11日 08時52分43秒 | ヒスイ

たたかいの朝がきた・・・。


石好きの聖地、フォッサマグナミュージアムで講演するのだが、ええのんか?ほんまにええのんか?ワシでええのんか?という気分。

幼馴染の北海道大学教授の佐藤君と一緒なのでなんとか体裁はつくだろうが、私はアカデミックな話しはできんので、何時もの縄文ヒスイ漫談で切り抜けるしかあるまい。

定員80名で入場無料とのことだが、すでに定員に達する予約が入っているらしい・・・恐ろしいことだ。

知らぬぞ、どうなっても( ´艸`)

私の話に首を傾げる部分があった場合は、そっと胸にしまって自宅に帰ってから調べてくださ~い!

どうしても質問したいときは忖度質問をお願いしま~す。


夕焼けの海にはクラゲが似合う・・・糸魚川の海

2019年08月10日 07時46分20秒 | 糸魚川自慢

海の生物でもっとも夕陽が似合うのは、クラゲではないだろうか。


潮の流れに身をゆだね、行先知らずの放浪の旅を続ける姿はタンポポの綿毛に似て、モノノアワレを感じる。


好きなクラゲは形状が桃缶の半割桃に似ているミズクラゲで、子供時代はシロップ漬けの甘くてツルツルした食感を連想しては生唾を飲み込んだものだ。


お盆位には30㎝くらいに育ったやつもいて、好奇心旺盛のガキどもはオバケクラゲ!と投げ合って遊んだ・・・申し訳ない。


傘を広げたり閉じたり、身をよじったりと潮まかせの即興ダンス、見惚れてしまう。
クラゲを観るならお盆までが旬!