縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

「変わったのは季節だけ」ビニールハウスで避難生活続ける家族・・・輪島漆器販売義援金プロジェクト

2024年05月31日 06時54分53秒 | 災害(輪島漆器義援金プロジェクト・ボランティア・サバイバル)
「輪島漆器義援金プロジェクト」で、被災地で漆器を預けてくれている仲間がニュース特集になって報道された。
 
【特集】「変わった景色はない。変わったのは季節だけ。」復興進まず...ビニールハウスで避難生活続ける家族|能登半島地震から5カ月【新潟】スーパーJにいがた5月30日OA
 
発災からしばらくは「見世物ではない」と瓦礫の山を撮影されることに神経を尖らす地元民の声を聞いたし、わたしも個人が特定できるSNS発信はしてこなかった。
 
しかし発災から5ヶ月経って「能登の現状をもっと知ってほしい」と被災者の心境も変化しつつある。「変わったのは季節くらい」と話している珠洲市の畠田さんもその一人。
 
半日がかりの取材を終えた夜、溜飲がさがったのか、とても楽しかった旨のメールを頂き、5人の子供のためにがんばりましょうネと返信。
 
これは撮影クルーの真摯な取材の賜物で、横で見ていて畠田さんの癒しになっていると感じたくらい。
 
来週の6月6日18時15分からはもう少し長い尺の特集が組まれていて、他の「被災地の仲間たちと展示販売の仲間たち」も紹介される。
 
日本人は忘れっぽいから、当初から夏が漆器販売の分岐点となるではないかと予想していたが、せめて年内中は熾火を絶やさないようにしないといけない。
 
これまで報道してくれた「糸魚川タイムズ」「北陸中日新聞」「東京新聞」「UXテレビ」の各社も、定点観測のつもりでお付き合いいただきたいものだ。
 
 
 

 

 

 

 


用途不明だった輪島漆器の巨大な片口の正体とは!?・・・輪島漆器販売義援金プロジェクト

2024年05月30日 07時06分39秒 | 災害(輪島漆器義援金プロジェクト・ボランティア・サバイバル)
輪島でもって帰ってくれと渡された、直径30㎝ほどもある巨大な片口(かたくち)の用途がわからなかったが、宴会で汁物のお代わりをついで回ったものだと判明した。
おしえてくれたのは珠洲でビニールハウスに自主避難している米農家のHさんの80代のお父さんで、この方は耳は遠いがなんでも自分でやってしまうし、物知りで昔のことをよく覚えている。
 
今つくったら20万円はしそうな大作で滅多にでてこない希少品だが、マジックで名前が書いてあるから格安販売するしかないが・・・。
 
ネコのベッドにいかがだろうか?
独創性を重んじる草月流の花器にいかがだろうか?
ゴルフコンペやボーリング大会の優勝カップにいかがだろうか?
 
戦国の知将、黒田如水は「敵を飲む」にかけた合子(ごうす・ぐい呑み)を兜の鉢に意匠した故事にならい、「敵に水をかける」史上初となる片口形兜(かたくちなりかぶと)をつくるのもアリ!w
 
本日18時15分のUXテレビのニュースで珠洲のHさんが紹介されます。夜19時にはYouTubeのUXチャンネルにアップされると思うので、県外の人も視聴できると思います。
 
 
 

能登半島復興支援コンサート「護」のご案内・・・輪島漆器販売義援金プロジェクト

2024年05月29日 09時57分12秒 | 災害(輪島漆器義援金プロジェクト・ボランティア・サバイバル)

6月は防災月間のように毎週なにがしかのイベントで講師をするが、上越市の友人たちが先駆けとなるチャリティライブを開催。UXテレビも援護射撃してくれている。

活断層の上越・糸魚川沖(F41)が本震なら能登半島地震を上回る被害想定なのだが、無関心の地元民が多く、行政の対策も不十分なことを危惧して1月から啓発活動をしていたが、その一環のライブ。
 
孫子の兵法「彼を知り己を知れば百戦殆からず」は防災もまったく同様。
 
広域激甚災害は「想定外」のオンパレードということを、能登半島地震ボランティアで得た見聞をフィードバックしますぞ。
 
 

防災は地域の絆つくりから・・・能登半島地震ボランティア

2024年05月28日 06時24分01秒 | 災害(輪島漆器義援金プロジェクト・ボランティア・サバイバル)
糸魚川東小学校の授業で、能登ボランティアのお話し会をすることになった。
高校の同級生の岩月校長と作戦会議して、最初に美術部仲間の山岸君が「名探偵コナン」のチーフアシスタントをしていて、第一巻の「アイドル密室殺人事件」の容疑者として本名でカメオ出演していることをおしえたら掴みになると提案。
容疑者の「山岸栄一」の顔は本人が描いた似顔絵か?高校時代にわたしが描いた似顔絵の方が似ていると思うw
 
コミックによっては表紙に著者として出ていて、台湾で自宅に泊めてもらったアミ族の本棚にズラリと並んだコミックには、青山剛昌と並んでクレジットされていた。
 
ウケ狙いに幼なじみの業績を借りるのは如何なものか?とお𠮟りを受けるかもしれないが、お国自慢ネタで郷土愛の育成をもくろんでいる訳ですな。
 
共感はチカラだけども、その前提には他者を思いやる想像力が大事だ。また防災の基本は地域の絆であるから、大人になったら地域文化の華「けんか祭り」に参加して、助け合いの精神や郷土愛を育てよう!と話す予定。
同級生は生涯の友となるから母校愛も大事。今どきの小学校はエアコン完備してるのですな。
 
わたしは災害ボランティアを現場で完結させず、見聞を地元に還元した防災意識の啓発と、能登を見守る人を増やすことまでを視野に入れているから、発災直後から防災意識啓発活動の種まきもしていた。芽がでるのに半年ちかくかかったが、6月は毎週お話し会が予定されている。
 
 
 

来ればわかる「能登はやさしや、土までも」・・・輪島漆器販売義援金プロジェクト

2024年05月26日 08時54分17秒 | 災害(輪島漆器義援金プロジェクト・ボランティア・サバイバル)
能登半島地震の解説した図版本を買いに能登町の本屋に入ったら、北國新聞発行のものが1冊しかなく、主は自分用に買っておいた「能登・世界一美しい半島へ」をプレゼントするという。
お金を払おうとしても、みなさんに知って欲しいからと受けとってくれなかった。
珠洲市で本屋を探したら全壊した「いろは書店」さんが仮店舗で営業していたので、「能登・世界一美しい半島へ」の他に北國新聞版と北陸中日新聞版を2冊づつ購入。
通販で買えても被災地にお金を落としたいのは人情で、能登に来た人は誰でもそうしたくなる。
 
おそろいのハンチング帽とエプロン姿の主の老夫婦が、目に涙をためてわたしの車が見えなくなるまで送ってくれた。
 
今回の能登行きで2組の展示販売サポーターを案内したが、どなたも「能登はやさしや、土までも」を実感したようだ。
 
6月は友人たちが企画した復興支援コンサートを皮切りに、地元のロータリークラブと小学校で講演を頼まれているので、会う人ごとにこれらの本と「世界一美しい半島」の愛すべき人々の人情を紹介する。
 
 
 

京都の輪島漆器展示販売会のご案内・・・輪島漆器販売義援金プロジェクト

2024年05月25日 06時25分35秒 | 災害(輪島漆器義援金プロジェクト・ボランティア・サバイバル)
関西方面の皆様へ
京都の「輪島漆器販売義援金プロジェクト」展示販売会のご案内です。
 
全国に道場がある整体協会(野口整体)の先輩の角南さんの「等持院稽古場」で3日間の展示販売を行います。
 
純和風の古民家で訪れる人は着物姿なのでびっくりすると思いますが、もちろん会員以外でもウエルカムだし、角南さんは英語も堪能なので外国人も大丈夫!
 
3日間とはいえ、全国から指導者があつまる大師匠の稽古会に合わせての展示販売会を企画していただいたので、展示販売の輪が広がってくれるかも?
 
 
 

能登の桃源郷・・・輪島漆器販売義援金プロジェクト

2024年05月24日 06時48分13秒 | 災害(輪島漆器義援金プロジェクト・ボランティア・サバイバル)
穴水から能登町にかけての海岸通りは、いりくんだリアス式海岸の奥に小さな漁村が点在して、まことに風光明媚で能登で一番好きなエリアだ。
漆器回収で久しぶりに訪れたが、この地域に典型的な入江の最奥部を流れる小川が船泊りになった小さな漁村の数々が随分と寂れていた。
震災がなくても漁船を引き揚げる舟屋や、ガラスの浮き球は無くなっていく運命なのだが、これは庶民の民具として使われてきた「家具膳」も同じで、能登の人でも輪島漆器は高級品だからと、つかったことのない人は多い。
ガラスの浮き球は私の保育園時代の糸魚川市でも珍しくなっていた。
 
穴水マリーナには液状化の噴砂(ふんさ)の山ができていた。
コンクリート舗装は平にみえても、この砂山と地下水が噴出した分は内部は空洞化しているので、放置しておいては周囲のホイスト(平行式クレーン)の鉄骨造構造物も倒壊する恐れがあるから痛手だろう。
 
穴水マリーナはともかく、わたしの桃源郷の小規模な漁村は復旧されずに消滅していくのだろうな。
 
 
 

UXテレビのYouTubeニュースを視聴してHさんを励まそう!・・・輪島漆器販売義援金プロジェクト

2024年05月23日 09時04分00秒 | 災害(輪島漆器義援金プロジェクト・ボランティア・サバイバル)
緊急告知!
能登に同行取材している新潟のUXテレビ(テレビ朝日系列)が、ビニールハウスで避難生活しているHさんが本日6時15分からの県内ニュースで紹介されることが決定。
新潟県外の方でも本日夜7時以降くらいからなら、youtubeでUXテレビ番組を検索してもらえれば視聴可能です。
 
UXテレビは三日間で三件の被災者の取材をしたが、本当は後日にまとめてミニ特集とする予定だったのだ。ところが被災家族ごとにニュース一本枠でも足りない濃厚なドラマがあると取材陣は困惑していた。
 
例えば輪島で七代つづく漁師一族の次男坊のしゅうちゃんの武勇伝。発災時、しゅうちゃんは冷静に判断して家族全員に防寒着・頭にはヘッドランプ・長靴を用意して高台避難をしようとした。輪島港が見える距離の自宅は全壊し、大津波警報が発令されていた。

家を出ると向かいの独り暮らしの老人の家がぺっしやんこに潰れていて、中から救助を求める声。しゅうちゃんは持ち前の義侠心を発揮して家族を先に避難させ、自分は素手で瓦礫をどけて老人を救助し、申し合わせてあった避難所で家族と合流。
発災から3ケ月たったいま、現地に立つと人力で救助できそうもない損壊具合だ。

いつも冗談ばかり言って周囲を笑わせているしゅうちゃんが津波に飲まれる危険を省みず、文字通りに火事場の馬鹿力を発揮して人助けをしたことで奥さんは惚れ直しただろうと思う。

能登半島地震ではしゅうちゃんみたいなスーパーヒーローはいっぱいいたに違いないが、初めて被災地入りしたUXテレビ取材クルーはすごいエピソードばかりにであうので驚いていた。
 
今年は新潟地震60周年という節目でもあり、UXテレビのえらい人が撮影中のクルーに連絡してきて、当初の予定になかった翌日のニュースで紹介することになった訳だ。
 
Hさんの家には全国からボランティアがやってきて、物資や瓦礫撤去の支援をしているので、お邪魔するたびに生活は改善されてはいる。しかし心の不安は解消されるものではない。
 
Hさんの輪島漆器は、どこにいても想いを寄せるドラえもんのどこでもドアのようなもの。百人の方からお求めいただければ、百人が見守ってくれていますよとHさんにメッセージを送ることになる。
 
漆器を買わなくても、youtubeでUXニュースを視聴して「いいね」をしてていただくだけでもHさんを励ますことができるし、激励コメントを残していただいたらもっと励ますことができると思うので、よろしくご視聴のほどお願い致しますm(_ _)m
 
 

輪島漆器をつかうことで実感できる日本文化に触れる充足感・・・輪島漆器販売義援金プロジェクト

2024年05月20日 07時15分50秒 | 災害(輪島漆器義援金プロジェクト・ボランティア・サバイバル)
輪島漆器の重箱は新品だと三重段で20~40万円前後もするが、五重段もある重箱を展示販売サポーターのどなたに託すか?
わたしが所属する整体協会(野口整体)の先輩が京都の自分の道場で展示販売をしてくれることになったので、目玉商品として託すことにした。
*展示販売先の詳細は後日に投稿
 
整体協会は身体感覚こそ日本文化の基層と考えるので、日常的に着物を着たり伝統民具をつかう会員が多く、佳いモノなら高価でも求める傾向があるのだ。
木箱の中で奉書紙につつまれた重箱を確認したら、重箱そのものは綺麗な状態。残念ながら黒黴がはえていた。
 
漆器がひどく汚れている場合は、まずお湯に浸して汚れを浮かし、中性洗剤をつけたスポンジで優しく洗う。
汚れが落ちたら充分に流水ですすぎ、木綿布などで丁寧に水気を拭きとる。
最後に乾いた布で磨けば光沢がもどる。
これは女性が日常的に洗髪や洗顔でやっているのと同じなので、ご参考まで。
 
つかうほどに保湿され色に深味が増し光沢がでる、「育てる器」が輪島漆器というもの。つまりは輪島漆器は生きているのだ。
 
イキモノとして扱うから食事の作法も変わってくる。椀の底に箸をあてず「寸止め」するようになるし、机の上の漆器を引きずって手前に寄せたり、乱暴に置く無作法もできなくなる。これは茶道の作法と同じ。
 
身に美しいと書いて躾(しつけ)となるが、輪島漆器はその先生といえる。
 
だからプラスチックの器と機能は同じなのに、輪島漆器で食事すると何かが違う。その何かとは「日本文化に触れた」充足感ではないか?
 
人に着せてもらった着物で街歩きしても日本文化を体験したとは言えないだろう。民族衣装を自分で着ることのできない国民が大多数となった現代日本に、伝統文化は残っているといえるか?
 
「輪島漆器販売義援金プロジェクト」は、日本文化が急速に失われていくことへの挽歌、最後の狼の遠吠えでもある。
 
 
 

ヒトの匂いのする糸魚川の本屋「ブックスサカイ」・・・災害につよい街つくりは地域のお店にお金をおとすことから

2024年05月19日 06時59分13秒 | 災害(輪島漆器義援金プロジェクト・ボランティア・サバイバル)
生あくびが止まらず不整脈が酷くなってきたので夕方から「輪島漆器販売義援金プロジェクト」は完全休養することにして、近所の本屋「ブックスサカイ」に行ったら渋い選書コーナーがあった。
民俗学を中心にした新書のど真ん中に、諸星大二郎と星野亘之の漫画が鎮座し、柳田邦男や折口信夫といった古典も忘れておらず、これで宮本常一の著作が並べばわたしの本棚のようだ。
 
店員にどなたの選書?と聞いたらW主任の趣味だそうだが、本好きの店員がいる書店はヒトの匂いがする。ネット通販ばかり利用してると、こんな地域の宝がなくなっていく。本は地元の本屋で買いましょう!
 
誰でもできる災害につよい街つくりは、地域のお店にお金をまわすこと。
 
ヌナカワ姫の銅像が表紙を飾る「葬られた古代王朝/古志国と継体天皇の謎」を購入して、夜8時前に床に入って読みだしたら目次を読んだだけで寝入って朝4時に起床。学術的な検証はなしの独自解釈が過ぎるようにも思うが、郷土史家やニューアカデミーおやじのトンデモ本の類いではなさそう。さっすが~W主任!
 
ここ数日は早寝早起きがつづいているので、早朝は「輪島漆器販売義援金プロジェクト」の書類つくり、保留してた通販の問合せに返信できて、懸案事項がどんどんと片付いている。
 
昼食後は2時までは昼寝してるから、面会と電話は勘弁してちょうだいw