祭り装束の集団に、オーストラリア人旅行者からなにがあるの?と質問され、「ばとる!ばとる!え~とネ・・・ばとるかーにばるっ!かーにばるっ!」と説明してる爺さんの氏子がいたw・・・「Kenka Festival」と言って、二つの地域が二基の神輿でfightするラグビーのような祭りと補足し、ジョウバ(除魔・魔除けの獅子)を読んで頭をかじってあげた。

「けんか祭り」の現場に外国人向けのツーリストインフォメーションや通訳システムがない糸魚川市。インバウンドの掛け声はどうなった?

こちらは上越市の友人が連れてきたスリランカ人。
すぐ近くに中学と高校があるのだから、英語授業の一環でボランティア通訳させればいいのにネ。
ガイドするには基礎知識が必要だ。例えばジョウバ(除魔・獅子のこと)の由来、なんで顔が赤いのか?なんで口を開け閉めしてパカパカ鳴らして歩くのか?頭を噛まれると賢くなり、尻を噛まれると安産という言い伝えなどなど。
ボランティアの観光ガイドくらいなら、中学1年で習う英語を駆使すれば、のーぷろぶれむ。郷土の文化も学べ、生の英会話ができて一挙両得。

昔はお宮に近づくと、綿菓子や焼きそばの匂いがプンプン漂っていたのに、屋台の数も減って淋しくなってきた。「けんか祭り」は曜日に関係なく4月10日が開催日でも、昔から学校は通常通りの授業だからということに加えて、少子化ということもあるだろう。お隣の上越市の桜まつりの方が儲かるから的屋が来ないとも聞く。
英語が堪能でも日本の文化を語れない日本人を、外側が黄色くても中身が白いバナナジャパニーズと揶揄する言葉がある。都会に出てもお国自慢できない地方出身者も似たようなものではないか。
わたしの親族でも「けんか祭り」にでない家の子供とは方言が通じなかったりするが、地域の古老から若者の祭りコミュニティの中で育つと、方言やしきたりといった伝統、つまりは文化は自然に伝承されていくのだが・・・。
4月20日は市長選だ。どなたが市長になっても、せめて祭りを子供に見学させるなどの文化行政に力を入れてくださいな。
誇れるお国自慢があれば、望郷の念からいつか帰ってくるかも。