縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

縄文クルミ貰った!ペンダント作った!友達喜んだ!

2013年09月28日 20時22分07秒 | 縄文




発掘作業中の某縄文遺跡から出土品を貰った。

無論、合法的に貰ったのだし、出土品といっても保管せずに捨ててしまうレベルのもの。

それはクルミの殻と枝、それと炭化した木の塊。

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土器や石器といった無機物は腐らないので出土しやすいけど、有機物はバクテリアで分解されてしまうので出土しにくいのが普通だ。

でもその遺跡は現在の地面から4m下の地層にあって、地下水位より低い所で空気から遮断されていたので、バクテリアが分解できなかったのだ。

一種のタイムカプセル。

普通の人にとってはゴミだけど、俺にとってはお宝だ。

なんてたって、四千五百年も前の縄文人が触れたかもしれないクルミなのだ。

飾っておくだけでは勿体ないので、クルミの殻でペンダントを作って縄文仲間の友達にプレゼントした。

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虫食いの孔が開いたクルミは、中に詰まった泥を丁寧に掃除して笛にした。
吹いたら可愛い音がした。

クルミの枝だって、熱帯魚の水槽に入れておけば保存できるので、お客さんに自慢できる。

そんなものでも喜んでくれる縄文ファンの友達が俺にはいる。

喜びや面白味を共有できる友達の存在は、人生の幸せだ。



漢の舟、「ブッチャー」!・・・ペットボトルで沈没防止

2013年09月23日 00時15分38秒 | 日本海縄文カヌープロジェクト

 

このところSUP(スタンドアップ・パドル・ボード)は脇に置いて、シーカヤックばかり乗っている。

しかし只で貰った舟だけあってかなりのオンボロ。

屋外に長く放置されていたようで、FRPが劣化してグラスファイバークロスが露出しているし、ハッチ類が紛失しているので波を被ったり沈すると水が容赦なく入ってくる状態。

だから波の高い日には緊張するし、沖に出ると怖い。

糸魚川市周辺には、相談できるシーカヤック専門店が無く、ネットで調べても10年以上も昔のアメリカ製カヤックで、現在はモデルチャンジして適合するハッチカバーが入手できないので困っていた。

こんな時の味方が百均やホームセンターのブラブラ歩きで、俺の脳ミソがフル稼働を始める。

窮すれば通ずだ。
近所の百均でいいモノみっけ!
 

ハッチに百均のビニール製テーブルクロスを二重に被せて、自転車の荷台ゴムで巻いて固定!
これで二百円!!


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直径20㎝の小さなハッチにはテーブルクロスが足りなくなったので、自宅の家庭菜園で使った培養土の空き袋を被せた。
自転車の荷台ゴムが百円!!!
安っ!!!!


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船首ハッチはご覧の通りの培養土の袋が被せてあるので、なんだかアブドラーザ・ブッチャーみたいだ。

ブッチャー同様、傷だらけのカヌーだから、いっそのことブッチャーって命名!

 

恰好悪いが、なんとか恰好が付いた(ヘンな表現)

それでも俺は慎重なので、万が一の浸水に備えて空のペットボトルを集めてハッチから船内に入れた。

2Lのペットボトルは20キロ分の浮力があるそうなので、船首にペットボトルを9L分、船尾には10L分のペットボトルを入れたから、合計190キロの海水が入っても沈没しないという理屈だ。
 

ペットボトルは、ビニール袋に積めてあるので、出し入れが簡単だ。

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早速カヤックを海に出して転覆させてみたら、取合えず浸水しなかったので大成功!
浅瀬で転覆させたカヤックから抜け出す「脱沈」の訓練を開始した。

これで沖に安心して出られる。


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新品のシーカヤックを買ったばかりの仲間にメールしたら、「カッコイイ、これぞ漢の舟ですね!」って褒めてくれた。

金が無くて新品が買えないだけだが、モノは言い様だ。


新潟のダイビングスポット・・・親不知の海中トンネル

2013年09月21日 08時55分22秒 | 糸魚川自慢


今回は前回の続きで、東京から糸魚川市にダイビング遊びに来た一行を親不知に案内した続き。

 

最初にお気に入りの「勇気の三角トンネル」を案内をしたら、流石に各地にダイビングトリップしている人達だから、ビビルことなく簡単にくぐったので拍子抜け。
水深3m弱だからまあ、こんなモンだ。
因みにこのトンネルは、スキューバだとタンクが引っかかって通り抜けられないくらい狭い。


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トンネルをくぐり抜ける余裕の下野さん。
残念ながら当日は浅瀬は透明度はあったものの、5m沖くらいからプランクトンが多くて透明度がイマイチだった。


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俺もトンネルを潜り抜ける瞬間をパチリ。

 

なんのと俺が勝手に「ラクダ岩」と呼んでいる、「勇気の三角トンネル」の沖合50mくらいの「投げ岩」と「赤岩」に案内した。

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右が投げ岩、左が赤岩。
この二つの岩の名前は、大国主命が糸魚川にやって来た時に、在来の国津神と岩の投げ比べをした伝説に由来するらしい。

糸魚川市には古代(恐らく弥生時代後半~古墳時代前半)に出雲が奴奈川郷に攻めて来た伝承があり、こういった力比べの昔話が沢山残っている。


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2つの岩は、間が中途半端な状態のコンクリート製の橋のような構造物で繋がっていて、その下が潜り抜けられるのだ。

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コンクリートの橋?を間近に観たところ。
橋の東側は、コンクリートの欠損した部分の骨材が露出して、ゴツゴツした岩のようで冒険心がくすぐられる。


トンネルは最深部で11mあるが、幅が約4mくらいあって狭くないし、橋の下がすぐに海面なので潜るのはそれほど怖くない。

潜るのは簡単だけど、周辺の岩場には牡蠣が折り重なっており、深さも10m前後の海底に大きな岩が点在しているから面白いポイントだ。


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女の子でもご覧の通り楽々潜り抜けられて、プチ冒険が愉しめるポイント。
ちょっとした勇気と判断力がいるところが海中トンネルのいいところ。


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トンネルの天井には溜まった空気が揺れていて綺麗。
こんな幻想的な光景が海中トンネルの面白味だ。

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暗いトンネルをくぐると明りが見えてくる・・・これがトンネルくぐりの醍醐味で、ワクワクする瞬間だ。
死の匂いがする異界から生還する喜び、プチ冒険が終わる安堵感で思わずニッコリする。

 

ダイビングにも各人好みがあって、俺は断然岩場ポンイトが好きだ。
特に海中トンネルが好き。
「海のトリトン」ごっこだな。
こういう遊びは単独では躊躇するけど、潜りの得意な仲間がいると心強い。

俺のイチオシの岩場ポイントが隣の上越市と柏崎市の間の米山周辺に点在するので、案内したかったが台風が来てキャンセル。

 

宿泊は、米山中腹にあるキャンプ場のコテージでの2泊3日。
頼めば海の観える絶景で、ドラム缶風呂が愉しめるそうだ。
値段もドラム缶一つで500円というビックリ価格!


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夜はお約束のバーベキュー。
フランスワインがウマかったが、大学生グループが夜中まで大騒ぎしていた。
個人個人はいい奴でも、グループになった途端にモラルがいい加減になる所が日本人の精神年齢が幼いところ。

だから俺はアウトドア好きだけど、キャンプ場でキャンプしたことが数える程しかない野宿派だ。

 

以前にブログに書いたが、笠島海水浴場西にある「牛ケ首」という岬をもっと探検したいもんだ。


ビギナーズラックでヒスイゲット!・・・無欲なナイスガイ

2013年09月15日 19時24分19秒 | ヒスイ

四年前まで住んでいた、藤沢市の借家のお隣さんからメールが来た。
糸魚川に帰郷後はずっと音信が無かった下野さんという爽やかな青年だ。

仲間と八丈島にダイビングに行こうと計画していたら、台風接近で急遽新潟に変更になり、新潟のダイビング情報をネット検索したら俺のブログにヒットして連絡したとのこと。

親不知や県内の素潜りポイントをブログで紹介してきたお蔭で、懐かしい対面となった。

訪ねてきたのは下野さんとその友達の六名のダイバー仲間。

まず親不知のお気に入りポイントに案内して素潜りした。
翌日はタンクをレンタルしてスキューバダイビングの予定だ。

糸魚川の海に友人が遊びに来たなら、ヒスイ職人としてヒスイ拾いのレクチャーは必須だろう。

一時間ちかく素潜りをして体が冷えて休憩となったので、皆でヒスイを探した。

ヒスイを探し始めてたった三分・・・下野さんが「これってヒスイですかあ?」と見せてくれたのが小さいけれど深い緑色のヒスイ!


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当日も何人かのヒスイハンターさん達が偏光サングラスとスエーダーといったフル装備で波打ち際を歩いていたのに、よくも初めての下野さんが拾えたもんだ。
ビギナーズラックにしても見事な原石。
無欲の勝利ってヤツ。

下野さんは優しくて気持ちのいい男だから、ヒスイの女神もどうせなら彼のような無欲なナイスガイに拾って欲しかったんだろうと思う。

落語的表現なら「親切の国から親切を広めにやってきたようなヒト!」って男が下野さんだ。


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ダイビング後、一行を「ぬなかわヒスイ工房」に案内して、ヒスイに孔をあけてペンダントに仕立てた。

それはずっと昔から下野さんの胸元を飾っていたかのように馴染んでいた。
ヒスイも下野さんに拾って欲しかったんだろうし、案内して加工した俺にしてもやっぱり嬉しいもんだ。
無欲な男には、自然なままの素朴なヒスイがよく似合う。



稲刈り前の除草・・・自然農法四年目の秋

2013年09月14日 08時26分55秒 | 田舎暮らし



不耕起による自然農法の田んぼの四回目の稲刈りが近い。
なんとか稲穂が実ってくれた。

当然、有機肥料も除草剤も無し。
だから俺の田んぼは、篤農家がみたら怒られそうな雑草だらけ。
それでも稲は育ってくれている。


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雑草は必要最小限の除草にとどめているが、毎年繁殖する雑草が変わるのが不思議。

今年は夜這い蔓がまるで芝生のように繁殖して稗も多かったが、去年まで繁殖していた沢瀉(オモダカ)とホタルイがまったく生えなかった。
暑かったから水分が少なかったのだろうと思う。


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それに稗に混じってガマの穂までゲスト出演していた!


俺が栽培しているのは赤米だから、熟した稗と見分けが付くいので青い内に引っこ抜かないとやっかいなことになる。

でも久し振りに田んぼに行ったら赤くなった稗が沢山生えていて愕然とする。
また仕事が増えちまった。

稲刈り前に最後の除草だ。

稗混じりの赤米だって食えないもともないだろうが、除草しておかないと、刈り取った稲に背丈の高い稗が混じったりして、翌年の播種に稗が混じってしまうから余計に除草が大変になる。

稗は繁殖力と求肥力が強いから、稲が負けると聞いている。



家の田んぼは重粘土質の深い田んぼだから、耕さないと土が固くて稲の根が広がってくれないのが問題だ。分茎が少ないのもその為か?

やっぱ牡蠣殻や有機分の多い土を客土して、一回でも耕したほうがいいのかな?

地球温暖化、放射能汚染・・・あと何回稲刈りができるんだろう?

色んな想いが錯綜する除草作業であった。


虫眼鏡スタンド作った!・・・親不孝息子の親孝行

2013年09月10日 21時37分32秒 | こんなモノ作った!

お袋の趣味は和裁や洋裁といった細かい手仕事。

だから針に糸を通してくれとよく頼まれる。
 

お袋は読書も好きだから、随分と前に大きな虫眼鏡をプレゼントしたことがある。

俺も今やヒスイ工房の主となったが、勾玉を研磨する時などは虫眼鏡やルーペで拡大して仕上がり具合をチェックするようになって気が付いたことがある。

虫眼鏡は片手が塞がるので、色々と不便なのだ。

そこで考案したのが、虫眼鏡スタンド。

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使ってみてビックリ、こりゃ便利!。

ヒスイ加工をする時には、8倍~20倍のルーペで仕上がりをチェックするのだけど、倍率が低くてもでっかい虫眼鏡のレンズは見やすいので加工途中のチェックしはこれでも十分。
なにより両手が使えるところがいい。

端材を加工してバーナーで焼いて仕上げたので、費用は無し。

虫眼鏡の固定は、寸法に合わせて開けた孔に虫眼鏡の柄を差し込んでクサビで固定してあるだけ。
クサビを調整すれば、虫眼鏡の位置調整も簡単にできる。

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俺はこれまで様々な田舎暮らしやサバイバル技術、DYIのアイデアをブログで紹介してきたが、なかにはそのままパクッって自分のブログで紹介している人もいるようだ。

モノ作りが好きな者同志でアイデアの交流をするのは大歓迎。

でもこのブログの内容をそのまま自分で考案したかのようにアップするのは如何なモノか?

俺のブログをそっくりパクッたブロガーさんの記事が、某有名月刊誌の編集者の目に留まって紹介されたことがある。

そのブロガーさん、編集者の記事掲載依頼が来てから慌てて俺に許可を求めてきた。

俺はアイデアの出所さえ記載して貰えれば良いと快諾したのだけれど、結局、出版された月刊誌には自分で考案したかのような内容になっていた。

中国の知的所有権侵害が国際問題になり、中国製コピー製品の氾濫に憤る日本人も多いが、日本人のモラルだって似たようなもんだよなあ・・・とちょっとグチを言いってみたくなった。