縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

縄文の森に横井戸を発見!・・・長者ケ原遺跡の魅力

2019年06月29日 08時00分10秒 | 縄文

早くも来年に予定されている縄文イベントのロケハンで、長者ケ原遺跡をガイド。

熊出没注意!秋になると遺跡公園内の地面がブルドーザーで掘ったような凸凹になることがあり、これは猪の仕業とか・・・。

遺跡を取り巻く「縄文の森」は、私が確認できただけで3つの谷を持つ複雑な地形に迷路のように小径が続いており、よくある縄文イベントのように麻の貫頭衣を着て縄文太鼓や縄文ダンスを披露して無理やり縄文に結びつけなくても、探検ツアーだけでインディジョーンズごっこが愉しめる。

迷子になったお陰で明治期の開墾碑と大正期の横井戸を掘った記念碑を見つけた。

険しい山の中を人力だけで開墾し、総延長百拾間(184m)もの横井戸を掘った先人の苦労が偲ばれる。

横井戸は塞がれていたが、思わぬ発見に興奮!


縄文から近代、現代まで脈々と続く縄文の森の物語!


面白いぞ、長者ケ原遺跡。

森の探検ツアーだけで十分愉しんでもらえるということを確認できたので、7月以降のイベントに活用したい。



ベンガラを塗って遊ぶ・・・縄文オカリナ

2019年06月27日 08時06分48秒 | ぬなかわヒスイ工房

オカリナにベンガラ塗って遊ぶ。

中央のネコ形オカリナは私のオリジナルキャラクターで、縄文の杜の愉しい仲間である「手乗りのテトラ」・・・非売品デス( ´艸`)

ドクダミの花を頭に差しているのは、一輪挿し・ペン立てにもなる3ウエイ埴輪オカリナで、4年前に遊びで作ってから1個も売れていない(´;ω;`)

上と下の丸い土面オカリナも売れてなかったが突然売れ出し、売れる売れないの境界ってなんだろう?と思う。

 

石笛も超小型勾玉も最初は全然売れなくて、転職を考えた時期もあったのだが、今や注文に追われて嬉しい悲鳴。

どこにも無いモノだから、初めて観た人は戸惑うのか?

いづれにしても工夫を続ける、作り続ける努力は必要だと思う。縄文イベントに合わせて収納兼ディスプレイ用の箱を工夫した。

売るための工夫ということもあるが、観た人の「うわぁ~!」という反応を観るのが嬉しいのですな。


だから売れなくても「うわぁ~!」と驚いて頂ければ幸いで、そんな反応だけで努力が報われるのですわ。

 


長者ケ原遺跡で縄文イベントのご案内

2019年06月24日 06時46分37秒 | 縄文

諸般の事情で情報公開が遅くなったが、長者ケ原遺跡で縄文イベントのご案内。

先住民族関連のドキュメンタリー映画監督の亭田歩さんをお招きして、私との対談ライブと遺跡で宿泊する縄文体験会という内容。

 

深い杜に囲まれた高台に位置する長者ケ原遺跡は、中期を主体にしたヒスイ加工遺跡で、これほど往時の姿と静けさを残す遺跡は稀有。

首都圏からは踊りを奉納する女性グループも参加するので、もしかしたら長者ケ原遺跡での舞いは三千五百年ぶりの復活になるかも知れない。

もちろん、ヌナカワ姫がお隠れになった稚児ケ池にもご案内するので、歌や舞い、祝詞でヌナカワ姫の慰霊という流れになるだろう。

弥生~古墳時代の糸魚川でヒスイ加工をしていた人々がヌナカワ族で、ヌナカワ姫は族長のような存在。

糸魚川では縄文から古墳時代までヒスイ加工が途絶えることなく継続しているため、長者ケ原遺跡でヒスイ加工をしていた縄文人をプロトヌナカワ族とする史観もある。

だから今回のツアーは、現代から弥生、そして縄文へと時を遡るヒスイを巡る旅、そしてヌナカワ姫慰霊の旅なのだ。

根拠の曖昧なヌナカワ族と出雲の八千鉾神との恋物語が流布されている昨今の糸魚川にあって、首都圏の人々に恋物語とは真逆の悲劇の伝説を知ってもらう絶好の機会になる。

すでに宿泊希望者は定員に達する勢いなので、定員に達しても車中泊や近隣の宿泊施設を利用すればトークライブへの参加は可能。

参加費は寄付方式で、必要経費を差し引いた利益は亭田さんの映画「響き基金」に寄付するそうだ。

主催者は私ではないので、詳細の問合せは下記へ!

問合せとお申し込み方法

主催者 上越アヒムサ生活学校 代表 景山しのぶ
お名前、住所、参加人数、竪穴住居に宿泊希望の有無、交通手段、連絡先電話番号を下記Eメールアドレスまで送信してください。
景山しのぶ shinokage@me.com まで!

亭田 歩(ていだ あゆむ)プロフィール

ドキュメンタリー映像作家。
現在、世界の12の先住民族を訪ね、彼らに先祖代々から伝わる叡智を紡ぐ旅を続けている。
これまでに、オーストラリアのアボリジナル、アイルランドのケルト民族、アラスカのクリンキット族、ネイティブ・インディアンのホピ族、台湾の原住民族、ネイティブ・ハワイアン、日本のアイヌ民族、グアテマラ・メキシコユカタン半島のマヤ、アフリカ・ケニアのマサイ族、フィンランド・ノルウェーのサーミ、中国・ネパール・インドのチベット民族を旅して来た。
そして、最終章は、2019年春から「縄文」をテーマに、日本国内にカメラを向ける。
10年をかけた旅で、世界に伝えるドキュメンタリー映画「響き ~RHYTHM of DNA~」を2020年公開に向けて制作中。
オフィシャルサイト
http://www.hibiki12tribes.com/


 


隣りのヘンなおぢさん・・・手作り楽器体験会

2019年06月22日 21時08分07秒 | 整体・動法・稽古会・体験会

自宅向かいの保育園に、手作り楽器体験会の出前。


持参の楽器を説明した後に質問はありますか?と聞いたら、園児たちはハイハイハイと競うように手を挙げたので、内気そうな女の子に聞いたら「好きな食べ物はなんですか・・・?」と消え入るような声の質問・・・カワイイ( ´艸`)

 

普段の私なら赤ずきんちゃんの狼になって「おまえだよっ!」と襲いかかるポーズを取るのだが、流石に初対面の内気な園児が相手だから「バナナとチョコレートで~す」と、やさ~しく答えておいた。

紹介した楽器の多くは竹製の民族楽器だったが、身近な物を楽器にする遊びも教えた。

その一つが薬缶をラッパ代わりにした薬缶ペットで、「アンパンマンマーチ」の最後の部分で蓋をフワフワフワ~と開閉してビブラートかける所で大受け。

近所に住む、普段は何をしているかわからないヘンなおぢさん、あやしいおぢさん、怖いおぢさんの存在は必要でしょう。


お客様は来訪神・・・超小型勾玉改良

2019年06月21日 08時05分09秒 | ぬなかわヒスイ工房

超小型勾玉を吊るす金具に既製品のバチカンを使わないのは、衝撃で外れる恐れがある事と、丹精込めて作った勾玉のデザインを壊すからで、これまではステンレスワイヤーを8の字に加工して吊り具を作っていた。


耐食性と耐アレルギー性に優れたステンレスワイヤーを「8の字留め」にした従来品。ステンレスは硬いので精度よく巻くのはかなり難しい。

小さいから加工も大変だが、カジュアルに寄り過ぎたデザインになってしまうのが問題で、会う人ごとにいいアイデアを求め、ネットでパーツを探し続けていた。


そして訪ねてきた伊勢のジュエリーデザイナーの美穂嬢から、針金を潰して作る吊具のアイデアを教えてもらい、工房に2日間籠って試作に没頭。

素材、寸法、デザインの組合せを模索し、ワイヤー巻きの精度を売り物になるまで何度も繰り返す。


上段3個はステンレス、中段2個はアルミ、下段6個は真鍮製の吊具で、それぞれ素材を叩き潰して作った帯を8の字状に曲げ、中間部をステンレスワイヤーで巻き締めてある。


最も苦労したオールステンレス製は、硬いので指から血を流しながらも加工のコツを掴んだ。

シャンパンゴールドカラーのアルミ製も耐食性と耐アレルギー性も合格の素材で、加工も楽ちん。

真鍮製は耐食性と耐アレルギー性は✖ながら、可愛らしい印象。ステンレス製、アルミ製、真鍮製のどれもが硬いステンレスワイヤーをキッチリ隙間なく巻き、かつ巻き始めと終りを綺麗に留めるなど、仕事の精度が売り物になるかどうかの分かれ目。すぐに真似する人が出て来るだろうが、よほどの探求心と根気がないと無理ですよ~( ´艸`)


帯を作った時にできる槌目を残すと、アフリカの手作り民具のような素朴で温かみのある印象になる。

槌目を消すとお上品な印象になるので、今後は作品毎に、そしてお客さんのお好みに合わせて作り別けていく所存。

美穂嬢からは赤福のあんころ餅と松坂牛の佃煮をお土産に頂いたが、このアイデアも探し続けていた答えになる有難いお土産。

音楽家、作家、映画監督、画家、宗教関係者、面白いお客さんなど、各地から訪ねてきてくれるのは縄文テーマのヒスイ加工をしているお陰。

様々な分野の話しを聞けるし、何気ない会話の中に仕事のアイデアを見つけたりもする。

他者との交わりはブレークスルーの機会。

お客さんは福の神、来訪神ですなぁ・・・。




我はカワイイの求道者ナリ・・・縄文オカリナ

2019年06月18日 23時20分05秒 | ぬなかわヒスイ工房

*まず最初に山形沖地震直後から安否確認の問合せが相次ぎましたので、無事を報告します。幸いにも糸魚川はガラス窓がガタガタ揺れたくらいでした。

 

松浦武四郎のご縁で繋がった、伊勢で真珠方面のジュエリーデザインをしている美穂さんが訪ねてきてくれたので、土偶オカリナの小型版を見てもらった。

1番人気の遮光器土偶タイプは他のオカリナに比べて大き目サイズだったので、女子受けするように小型化が懸案だったのだ。


美穂さんが右手で持っているのが従来品で、左手に持っているのが半分サイズの最新版。


女子受けするように軽量小型にした分、デザインもそれなりに工夫して、半分~ちょっと小さめとサイズとデザインを幾つか試作。


ちっちゃい方がカワイイとのことで安堵。


軽量小型化に成功したので、ペンダントとしても使いやすくなった。色が違うのは焼成前の状態で成形日時の時間差によるため。


懸案だった超小型勾玉の仕立て方についても、ジュエリーデザイナーらしい専門的なアドバイスを頂き、ありがたい。
カワイイの追求は続くのだ( ´艸`)

 

ぬなかわヒスイ工房 縄文人見習いの糸魚川初 土偶オカリナ


悲劇のヌナカワ姫伝説に関する講演会のご案内

2019年06月14日 22時19分54秒 | ぬなかわ姫

かって糸魚川のおじいちゃんやおばあちゃんが、密かに語り継いできた悲劇のヌナカワ姫伝説は、今や知る人は僅か。

もしかしたら千七百年も語り継がれてきた可能性がある悲劇的な口碑なのだが、今から40年くらい前に老人達を取材して、800部だけ自費出版されたのが渡辺義一郎さんの幻の名著「古代越後奴奈川姫伝説の謎」

 

嬉しいことに糸魚川の女性有志による町おこしグループ「糸魚川わくわく楽しみ隊」が、都内在住の渡辺さんを糸魚川に招待して講演会をすることになった。

日時;7月13日 18時30分~20時30分

所;糸魚川地区公民館

講師;渡辺義一郎さん

費用;前売り2500円、当日3000円

問合せと申込みは下記URLへ!

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01n2ur10bkzb5.html?fbclid=IwAR1PrKS9_RiTezYBQFA7Ugb7p38m6wzHKQfx-neWmrt5YXI9CArRsCSyNuw

翌日は、山頂にヌナカワ姫が祀られている黒姫山登山も予定されている

 

観光交流という名の観光収入増大を目的とした、出雲の八千鉾神との恋物語一色で塗りつぶされつつある昨今の糸魚川に、渡辺さんを呼べるとはヌナカワ姫のお計らいに感じる。

原発・環境・格差社会などの諸々の問題は、目先の利益誘導を是とする流れの中で産み出されてきたのではないか?

それはある意味で男性原理的社会が主導してきたなれの果てに思う。

男共に任せていてはお金が儲かる方にしか指向していかないぞ・・・欲得抜きで無条件に地域文化への憧憬や恋慕が最初にあり、そこから生まれた郷土の魅力発信が望ましい。

悲劇の口碑は地域の歴史、文化、宝であり、目先の現世利益のためになどのために塗りつぶしてはいけないのだ。

この機会に文化継承者たる語り部が増えてくれることに期待している。

今回のような女性たちの動きは非常に嬉しい。

彼女たちも最初は恋物語をテーマにしていたのだけど、私の話を聞いて悲劇のヌナカワ姫伝説に心を動かし、路線変更をしてくれた経緯がある。

Uターン帰郷して以来、孤軍奮闘で悲劇の伝説を語り継いできたが、やっと耳を傾けて情報発信に動く人達が出てきた。

年内に悲劇のヌナカワ姫伝説関連の講演・取材・対談などが数件予定されており、早くも来年のツアーガイドや講演まで依頼されている。

これらの仕掛人はすべて女性という点も意味深長だ。

 


糸魚川にはトトロが棲む杜がある・・・長者ケ原遺跡

2019年06月11日 08時08分34秒 | 糸魚川自慢

7月と8月に長者ケ原遺跡で縄文イベントがあり、コーディネーターとしてロケハン。


この遺跡の特長はヒスイ加工遺構を持つ環状集落という点だが、今後は住居域ばかりでなく、東と南に広がる広大な杜をアピールしたいと思う。

住居域にしても市街を見下ろす標高90mの扇状台地に開けた原っぱに位置し、浮世とは別世界ではある。

東の谷地に湧水遺構、その下の谷地に清流、さらに東には別の谷に延々と続く小径を抜けると、突然と景色が開けて吊り橋のある児童広場に出る。


他のどんな遺跡でも住宅や電線、舗装道路などの人工物が周囲に見えるものだが、この遺跡は山あり谷ありで谷川のせせらぎと小鳥の鳴声しか聴こえない深い杜に囲まれており、リアルに「もののけ姫」やトトロの住む世界なのだ。

人によっては精霊の気配が濃厚という感想だが、ルート次第では1~2時間の縄文トリップを愉しめる。縄文の杜の小径を抜けると吊り橋が出迎え、現代に戻ってくるという散策ルートなんか面白い。

十日町の笹山じょうもん市に参加したことで、改めて長者ケ原遺跡の魅力を再認識できた。

長者ケ原遺跡のように、複雑な地形を持つ広大な遺跡は滅多にないのだ。

最近は私が企画しなくても友人達が企画してくれるようになり、コーディネーターやガイドに徹することができて有難い。

こんな風に地元の文化的見所に興味を持った人がイベント企画してくれるようになるまで8年もかかった。

糸魚川の人々よ、無いモノを無理やり作って強引な情報発信ではなく、在るモノを活かして愉しめる情報発信を!


縄文時代に時計は存在しない!って、わかってマ~ス!・・・縄文時計

2019年06月09日 20時05分46秒 | こんなモノ作った!

近所の100均に行ったら時計のムーブメントが売っており、何時もの癖でムラムラと創作意欲が沸いてきた。

誰も作ったことのないモノを創造するのだ!というマッドサイエンティストの気分。

時という漢字は脈動を表す象形文字だそうだし、好きなインドの聖人ラーマ・クリシュナ師匠が信仰した女神カーリーは宇宙創造の原動力、すなわちカーラ(時)なのだとか。

時→脈動→神なる存在・・・ウ~ム、縄文の螺旋に繋がるではないか!と強引かつ短絡的な論法で作ったのが縄文時計。

縄文時代に時計は存在しない!螺旋が時や神とは安易で短絡的だ!と考古学方面の方には怒られそうだが、カタチにしないことには気が済まないのでR!

最終的に工房の神棚に安置・・・奥の写真の髭のおぢさんがラーマ・クリシュナ師匠で、カーラ(時)→カーリー神を添えるという趣向。

 

溜まった注文仕事を差し置いてこんな遊びをしてしまう。

どうせすぐ真似する業者が出てくるから、遊びと言っても徹底的にカタチや研磨に拘る。

発想だけパクってやっつけ仕事で作ったモノは、オリジナルに比べてオゾイ(みすぼらしいという意味の糸魚川弁)から、すぐにばれるからね( ´艸`)

でも面白いからやめられません!

 


悲劇のヌナカワ姫伝説に興味を持ち訪ねてくる人が増えてきた

2019年06月07日 21時12分29秒 | ぬなかわ姫

ヌナカワ姫の悲劇の伝説と、縄文時代のヒスイについて興味を持った作家の天川彩さんが取材に来てくれた。

長者ケ原遺跡考古館に展示されたヌナカワ姫像の右が天川彩さんで、左が運転手役の彩さんの事務所のAさん。Aさんは画家として売り出し中!

小説家である彩さんは長年に渡りネイティブアメリカンのホピ族と交流を続け、都内でホピの雑貨店「Sun&Rain」を経営されている。

共通の友人も多く、初対面ながら長年の付き合いのように意気投合した。

彩さんに教えて頂いたホピの人々のモノ作りの姿勢は、まさしく私の目指す処で我が意を得たりと欣喜雀躍。

ホピとヌナカワは繋がっていると実感。

彩さんほど話が通る人は珍しく、話題は多岐に渡って語り尽きるところはなく、別れがたいお方だった。

長者ケ原遺跡の湧水遺構の谷下に流れる城之川源流部で喉を潤した。

 

ヌナカワ姫の悲劇の伝説に興味を持って訪ねて来る人が年々増えてきており、最近はカリスマブロガーさんや著名な音楽家といった発信力のある人も来るようになった。

来月以降も別の作家さんや映画監督も来る予定だ。

観光客誘致を目的としたヌナカワ姫と八千鉾神の恋物語をテーマにした町興し活動があれば、真逆の悲劇の伝説に興味を持って訪ねてくれる人も大勢いる。

この振れ幅がないと文化的には不健全と言える。

地道な活動であっても悲劇の伝説を世に出す努力をしないと、ヌナカワ姫と子々孫々と悲劇を語り継いできたご先祖たちがあまりにもお気の毒だ。

もしかしたら悲劇の口碑は千七百年も語り継がれてきた可能性がある。

悲劇に一切触れずに恋物語だけを拡散する活動は、ご先祖の口承文化をないがしろにするに等しいのだ。