縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

集え!福島の縄文ファン・・・郡山で出張販売中

2021年04月30日 07時24分19秒 | ぬなかわヒスイ工房

販売会初日、姫川薬石で作った石皿の縄文式コーヒーミルの用途が分からない人がいたので、東京から出店していたコーヒー豆屋さんに見本に5粒ほどわけてくださらんか?と聞いたら、気前よく封を切っていない豆を一袋プレゼントしてくれた。

参加者は沖縄や九州のジュエリー屋さんもいたが、ほとんどは首都圏の業者で、助け合う雰囲気が気持ちいい。

与えられた売場が幅1・5mの机をコの字形に組んであり、ぬなかわヒスイ工房にしては身分不相応に広く、体裁を整えるのに苦労(笑)
参加しているクラフト・ジュエリー関係者は私のように自分で作った商品を売るタイプではなく、仕入れた商品を販売する業者だから、デイスプレイなど勉強になります。
販売会では大人気の縄文オカリナだが、初日の客層は食品ブースが目的の家族連れが多く、足を止めて話しを聞いてくる人がおりませんですナ・・・集え、福島の縄文好き!
開店早々に郡山在住の叔父夫妻が様子を見に来てくれた・・・70歳前後の糸魚川高校OB,OGの皆さま、この顔に見覚えはありませんか?
 
青海出身のWで、英語が得意だったので糸校に英会話クラブを作ったそうですよ。
 
キャリアの最後に郡山ワシントンホテルの支配人をしていた関係で、そのまま定住しております。
 
叔父は大学時代の夏休みに、東京からヒッチハイクで帰省してきたことがあり、私の旅好きに影響を与えた人でもあります。
 

いざ福島・・・大麻飾りと勾玉のコラボ作品

2021年04月28日 06時56分32秒 | ぬなかわヒスイ工房

福島へ出発の前夜にやっと準備完了。

天才大麻飾り職人のあかね嬢に依頼していた新作5点が数日前に届き、昨夜、勾玉に仕上がった。

あかね嬢は私と同じで、仕事を依頼されても気運がたかまらないと仕事にかかれないタイプ。12月に注文して4月になってギリギリ届いた。
今回は大麻紐の端から勾玉ルースを通せない形状なので、傷つけないように八の字環を巻けるか心配していたが、入浴中に新技術を思いついて試したらバッチリ。
 
長年の懸案だった勾玉加工の諸問題も、突然にアイデアを思いついて解決の糸口がつかめた。
蝶々みたいな飾り結びを二重かなえ結びというのだそう。平安時代の大鎧の背中にこんな飾り結びになってますな。
 
毎度ながら無理難題を依頼(笑)されて、最初はお断りしても押し切られるように受けた仕事は、新しい作品が産まれたり、技術革新のブレークスルーになりますナ。
 
休みなしで一カ月作品を作り続けたのに疲労感もなく、朝5時に目覚めて早い時間から工房に籠れるのは、興奮しているからだろうか。
今後の大麻飾りとのコラボ作品はこの3パターンにすることにした。
 
準備さえ終わってしまえば後は現場で接客するだけだから、休養みたいなもんで気楽。
 
新しい出逢いの予感にワクワクもする。
 
今だからこそ言える・・・我に七難八苦を与えよ!
 
懲りない男だねぇ。( ´艸`)
 
 

絵具のナゼ・ナニ・ドウシテの初めて物語・・・ヒスイパウダー

2021年04月24日 07時09分32秒 | ぬなかわヒスイ工房

不特定多数のお客さんが集まるイベントで売れるとは思えないが、福島の販売会で多くの人に知って欲しいからこそ用意したのがヒスイの顔料。

縄文時代の絵の具の素材は?どうやって作った?使った?
そんな情報発信に絶好の商品だから、自家製絵具のカラーチャートとヒスイとベンガラで描いた見本も持っていく。
縄文イベントでフェイスペイントする時には、たいていは市販の水彩絵の具を使うだろうが、わたしは自家採取したベンガラを石皿で擂り潰した顔料を使っている。
ホンモノとモドキでは身体感覚がまるで違うから、なかには原始の記憶が蘇るのか、別人になっちゃう人も出てくる(笑)初対面の男性だったけど、ふだんはおとなしい真面目な人らしいが・・・。
 
しかし顔料を水で溶くだけならフェイスペイントできても、長時間の定着は無理。
 
なら水彩絵の具はどうして定着できるのか?アラビアゴムが混ぜられているからだ。
 
同じ顔料であっても、膠で定着させたのが日本画、乾性オイルで定着させると油絵具、卵白で定着させるとテンペラ画、水溶液に溶いた顔料を生乾きの漆喰に塗ったのが漆喰画と、絵の具違いは定着方法で変わるだけなのだ。
縄文人になりきっちゃった青年は、なにかが吹っ切れたのか最後はこんなになってしまった( ´艸`)
 
もっとも産業革命以降は化学合成した顔料も多く、北斎が「神奈川沖浪裏」で使った群青色はプロシアで開発されたプルシャン・ブルーだから、ラピスラズリ由来の古典的な群青色を使っていた広重に比べてビビットな色彩。
 
それなら旧石器時代のラスコーやアルタミラの壁画の定着剤は?
アルタミラ洞窟の壁画のひとつ・・・こわい(笑)
 
どうも樹液や獣脂、血液であるらしいが、顔料の他にアンモニアまで検出されているそうだから呪術的な意味もあったものか?
身近なモノのナゼ・ナニ・ドウシテの「はじめて物語」。
 
売れればいいというなら、高品質のヒスイで作ったヒスイ製品をたくさん用意すればいい。
 
売上より、ヒトとヒスイの物語りの情報発信、そして縄文人(見習い)ここに在り!を知ってもらわんと。
 
 

 


姫川薬石で作った縄文式石皿コーヒーミル・・・パクるなよぉ( ´艸`)

2021年04月22日 07時11分45秒 | ぬなかわヒスイ工房

姫川薬石で作った縄文式の石皿と、セラミックミルを使い分けたコーヒーを飲み比べてもらったら、優しい味がすると評判がいいので、5月連休の福島でのイベントに出品することにした。

縄文人がやったように、コリコリ潰すのが楽しい石皿コーヒーミル。すぐに真似する業者が出てくるに違いないが、人のアイデアを後追いしてばかりで恥ずかしくないのかねぇ・・・創造する喜びより金になればいいって?・・・君たちをパクラーと呼ぼう(笑)

ヒスイ製品は小さいのに、イベント会社から与えられた売場面積は1・5m幅の机が4面と期待されちゃっているようだし、作品数を補うためにもサイズがでかい石皿はありがたい。

見た目が良いようにきれいに作り過ぎると、潰したコーヒー豆から出た油で滑ってしまうので、塩梅のいいザラツキ感を残すためと、より深い窪みにするために注文した特殊工具が正解で、作業時間も短縮した。
これまで線刻だけだった看板も視認性がいいように彩色したし・・・。
福島のイベント主催者から要請されていたPCR検査も結果を待つだけ。徒歩5分の薬局に売ってました!
 
福島に出発する28日までの残り6日間は、勾玉作りとデイスプレイの工夫、そしてパッキング。
 
誰も観たことのないモノ、作ったことのないモノ、なにより手間暇をかけて作った勾玉や石笛を観て欲しい。
 
作品数が足りない、時間がないからといって、誰が作ったのかわからない量産品を仕入れて売っては、「1点物を丁寧につくる職人」と見込んで声をかけてくれたイベント会社に申し訳ないし、福島の人々にもヒスイに無礼だ。
 
もうフラフラですけど( ´艸`)
 
 
 

フクシマに元気を!響けヒスイ!・・・ヒスイ風鈴の響き

2021年04月19日 07時16分39秒 | ぬなかわヒスイ工房
ヒスイで風鈴を作ってYouTube動画にアップしたので聴いてくださりますよう。
ヒスイ風鈴の響き
 
月末から福島のデパートで出張販売することになったので、来客サービスの一環。
 
すでに短冊形のヒスイ風鈴を作っている人がいるので、ご本人にお断りした上で別なデザインで3タイプを試作。
 
サヌカイトと姫川薬石を組合せたヒスイ風鈴は世界初???
 
昨年の谷中での個展で、勾玉を買ってくれた石好きの女の子が全身で嬉しそうにニカニカという雰囲気を漂わせていた姿が忘れられない。
 
たとえ買ってもらえなくても、うわぁ!とかスゴイねぇ!と喜ぶ親子連れの姿を想像するだけで満腹。
 
ヒスイ加工はいい仕事だとつくづく思う。
 
フクシマに元気を!響けヒスイ!
 
 

 

 

 


昼寝しても読書してもボーっとしててもいい・・・縄文体験会

2021年04月17日 21時01分56秒 | 整体・動法・稽古会・体験会
選挙運動が真っ盛りだが、昨日は吹き出してしまった。
 
候補者の名前を連呼する選挙カーが、拙宅前の保育園の園児から手でも振られたのだろうか、自分の名前の合間に「ああ・・・わたしはぁ・・子供が好きだぁ~!」って絶叫して、インパクトありすぎて候補者の名前が印象に残っておらんゾ・・・選挙ハイですな(笑)
 
さてさて縄文キャンプ顛末記の続きである。
 
私が石ひろいに案内する時は、「お宝ゲット!」というノリが嫌いだから、石とヒトの物語りを愉しんでもらうことにしている。
長者ヶ原遺跡に案内する前の海岸に連れて行った女性が綺麗な石をひろった。右は、硬玉ヒスイ、左が軟玉ヒスイ(ネフライト)で、どちらもかなりの品質。
 
しかし軟玉ヒスイだからとガッカリしてはいけない。
 
加工は硬玉ヒスイより難しいし、石斧として最上の素材だから、近年までパプアニューギニアで使われていたし、ニュージーランドでは伝統的に釣針形のペンダントが作られている。
 
たとえヒスイがひろえなくても、たくさん転がっているチャートや石英は火打石に最適、砂岩は石皿、蛇紋岩は温石や石斧として使われてきた歴史があると教えると、それまでの「海岸にころがっている石ころ」が、友だちのように感じられてくるのが不思議。
 
いい歳をした大人が、時を忘れて無心に石をひろう姿がほほえましい。
この日も波打ちきわで穴を掘って発掘作業(笑)に夢中になっているうちに、膝までズボンを濡らしたコドモ大人がいた( ´艸`)
ホタルイカの干物も発見したゾ。
 
昼寝しても読書してもいいし、ボーとしてるだけで愉しいのが海岸だから、石拾いもそうあって欲しいですネ。
 
もちろん遺跡で縄文体験してもらう時も同様。
 
麻袋で作った貫頭衣もどきを着て縄文ダンスに縄文太鼓、儀式めいたことをしたりしているのに、火起こしは江戸時代に考案された「舞錐式発火法」だったりして、どこが縄文なのかさっぱりわからん縄文イベントだけはやりたくない。
 
参加者に楽しんでもらう工夫のひとつが「縄文式覚醒術」・・・怪しい自己啓発セミナーの覚醒体験会の噂なんか聞くと、なぁ~にが覚醒ぢゃい、そんなもん5秒でできてしまうのだぞオレは( ´艸`)
なぜか男性より女性がやりたがるのが不思議。
完成後に目覚めよ!というのが礼儀なのデス。
みぃ~たぁ~なぁ~!・・・見てない!見てないからゆるしてチョウダイ!と師匠もたじろぐ覚醒体験をなされました(笑)
男子は「縄文式パンツ術」をやりたがる・・・単独使用できる大きなホウバがない春だからこそ、コーディネートで勝負!縄文メンズノンノ春の特集号って感じか(笑)
 
 
 

縄文土器は火の神とヒトの神人共食の祭器。滋味溢れる美味さは火の神の贈り物。

2021年04月14日 07時55分12秒 | 縄文

縄文時代の竪穴住居の中心には石囲い炉があり、弥生以降の囲炉裏や竈は家の隅に追いやられるので、縄文の竪穴住居はあたかも火の神を護り崇める神殿のように思える。

だから私は長者ヶ原遺跡での宿泊体験会は、火を主役に据えたい。縄文時代の発火具については錐揉み式発火法は確実にあったと推測されているが、北海道の縄文晩期の遺跡から出土したのが、錐揉み式にしては太すぎる火錐棒。たぶん弓錐式発火法か紐錐式発火法に使ったらしいので、私は弓錐式発火法をしている。ちなみに多くの博物館やイベントで披露している発火法は幕末に考案された舞錐式発火法だが、縄文式と嘘を教えてはいけませんヨ。

メインゲストの話を拝聴するタイプの縄文イベントではなく、縄文時代にあった摩擦式発火法で火を熾し、焚火を囲んで、参加者が分け隔てなく和やかに歓談。

焚火が熾きたら、最初に遺跡に自生している笹とヨモギで野草茶を作って振舞う。笹っ葉は軽く炙ると香ばしいのデス。
 
興が乗れば誰かが歌を唄い、楽器を奏でてくれる。
いつの間にか縄文イベントは30人も集まるイベントになってしまったので、今回は大麻飾り指導者の秋田真介さんが講座で九州からやってくる機会に、ごく内輪だけの縄文キャンプに原点回帰しててみたら、やはりすごくいい。
大人数だと焚火も大きくしないといけないので、煙いし熱すぎて火に近寄れないが、少人数だとチロチロと燃え続ける焚火で満足できるので火との距離が近いのもいい。
 
たまに仲間内だけで有名な縄文オヂサンが招待されることがあるのだけど、俺が俺がと主役を気取って独りで喋りまくったり、儀式めいたことを一緒にさせられるパターンはもう沢山。縄文ラブをとりとめなく語り続けるスピリチュアル大好きオバサンも勘弁してほしい( ´艸`)
縄文土器で作った鍋の調味料は、友人の富樫さんが岩船郡の海水から煮て作った塩「白いダイヤ」だけ。
 
出汁は干し椎茸とコンブで、具材は縄文時代にあったものを熾火でクツクツと煮た。
すなわち縄文土器は火の神とヒトの神人共食の祭器。滋味溢れる美味さは火の神の贈り物。
 
これぞ縄文時間。
 
 
 
 
 

 


アイヌ彫刻家の砂澤ビッキの言葉・・・縄文土器の文様を考える

2021年04月09日 07時44分10秒 | 縄文

勾玉の形や縄文土器の模様にはどんな意味があるのか?と質問されることが多いが、現代人が図像学や記号学を駆使して四の五のと解説しても、縄文人が聴いたら何て感じるのだろう?と考えると、言葉を失ってしまう。

東京都埋蔵文化財センターの縄文土器体験会で、5,000年前の勝坂式土器を作った時に不思議な体験をした。

初日に8時間かけて器形を完成させて、翌朝からの施文で抽象模様をそっくりそのまま写すことの難しさに唸った。
特に側面の渦巻模様はどこから描き始めたらいいのだろう?
 
その晩、変な夢をみた。
 
おおきな蝶がひらひらと飛んできて、私の周りを舞ったあとに土器側面の抽象模様にピタリと収まって、ああ、オオムラサキだったのか!とごく自然に思った途端に目が覚めた。
そして抽象模様が物語を持った途端、簡単に施文ができた。
 
この経験が、ヒトとヒスイの物語りという考え方に発展していく。
 
その少し前に読んだアイヌ彫刻家の砂澤ビッキさんの著作に「自然を観察すればするほど抽象表現になっていく」とあったことと繋がって以降、図像学や記号学の本は人にあげた。
縄文に興味を持った人には、考古学以外の本では、感覚的な縄文文化論を書いた岡本太郎や詩人の宗左近の本や、アイヌ文化研究家であり、アイヌ出身で初めて国会議員になった萱野茂の本をおススメしたい。
 
あとは星野之宣の「ヤマタイカ」や諸星大二郎の「妖怪ハンター」かな(笑)
 
 

まさかの5,000年前からのメッセージ・・・ヒトと縄文土器の物語

2021年04月07日 07時12分55秒 | 縄文

5,000年前の多摩丘陵の遺跡から出土した縄文土器をお手本に自作した「勝坂式土器」でござる。

口縁部に突起を持つ勝坂式の影響を受けて、4,500年前の越後で火焔型土器が作られた訳ですナ。
 
左側はイベントで何度も縄文鍋に使っているが、指で弾いた時の音が鈍くなってきたので、来週は未使用の右側をデビューさせることにした。
 
縄文土器は植木鉢と同じ素焼きなので、そのまま水を容れておくと土器表面がしっとりと濡れて水位が減ってくるし、煮炊きしても効率が悪い。
 
そこで使用前に澱粉質のものや脂っけの多いものを煮たりして目止めをする必要があるのだが、今回は水に溶いた片栗粉を容れてひと晩放置したら、ほとんど水は減ってなかったヨ。
最初に作った縄文土器
 
この問題を縄文人はどう解決していたのか?
 
土器の耐用年数は??
そもそも食事回数は一日に何回であったのかしらん???
 
用途が土鍋であったことや、ドングリのあく抜きに使っていたことは、土器内側にこびりついた煤の分析で解ってはいるのだけど、意外と解っていないことも多いのデス。
 
体験会で縄文土器の鍋を食った!というだけで終わらせてはもったいない。
 
大昔の人の暮らしに想いを馳せて欲しい、言葉を変えればモノからヒトを洞察して、物語を感じ取ってもらえれば幸いというのが私の想い。
この二つの土器に関したちょっと不思議な話し・・・。
まさか双子の兄弟だと思わずに翌年作った縄文土器。
 
東京都の埋蔵文化財センターの「土器つくり体験会」で、たくさんの実物から左側の土器を選んで作った翌年に、たまたま他の参加者が選ばなかった余り物の右側を作ったのだが、土器が専門のY学芸員から「さすがですねぇヤマダさん!この二つは同じ土壙墓から副葬品として揃って出土したんですよぉ。」と教えられてゲゲッ・・・聴け、5,000年前の死者の聲を!了解!( ´艸`)
 
ヒトと土器の物語。
 
 

 


縄文土器の様式の違いは粘土も影響しているのか???・・・縄文オカリナ

2021年04月04日 08時49分51秒 | ぬなかわヒスイ工房

5月連休に郡山のデパートで12日間もの出店が急遽決定して、作品作りに邁進中。

子供がお小遣いで買える1万円以下の作品群が欲しいことと、会期が長いので、縄文オカリナもたくさん持っていくことにした。

長年使っていた市販粘土の在庫が無くなったので、佐京さんから頂いた自作の粘土を使い始めてビックリ。
 
キメが細かく可塑性が非常に高く、実にシルキーな粘土質。
 
保水性も高いので、この粘土なら隆帯文を多用する火焔型土器つくりも夢ではないゾ。
しかも光の加減で微小な雲母粒がキラキラ光るので、縄文人が泣いて喜ぶにちがいない粘土!
最高の粘土に引っ張られるように埴輪オカリナたちも、鼻が曲がっているの、口が歪んでいるのと個性豊かにできて、作者のデザインを超えて、粘土によって個性が産まれる衝撃の事実を知った。
 
大きな曽利式土器を見慣れた長野の縄文ファンが、中型の火焔型土器の実物を見て「ちっちゃ!」と驚くのは、土地ごとの粘土質の違いもあるような???
 
つまり粘土の違いが、縄文土器の様式に少なからず影響しているのでは?と感じた次第。
ちなみに明るいベージュ色をした遮光器土偶オカリナが市販の「野焼き陶土」で、濃いグレーが佐京さんの粘土を使用。