縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

だってカワイイんだも~ん!って(笑)・・・おぢさんは猫好きです

2015年06月26日 20時14分50秒 | ぬなかわヒスイ工房

いい歳をした男がカワイイ!を目指して頑張って作った新作。

猫をモチーフにしたブローチで、左から姫川薬石・ラベンダーヒスイ・蛇紋岩製である・・・カワイイ?

小さいながらも鈴が付いており、猫好きには堪らないオッド・アイ(左右で色の違う目の色)も泣かせる。完成した時に思わず「カワイイ!」って言ってしまった・・・だって猫がユラユラ揺れて鈴が鳴るんだぞう(笑)

 

私は犬より媚びない猫が好きだが、道端で猫を見付けると「ニャンニャ~ン!」と呟いてしまうのは自分でも恥ずかしい。

前回の三角形も不思議な図形だったが、猫も不思議な生き物でありますな。

どうしても猫を観ると相好を崩してしまうのは何故?

 


神秘の三角形

2015年06月24日 23時28分51秒 | ぬなかわヒスイ工房

三角形は古今東西で神秘的とされてきた図形。

底辺が大地を現し、頂点が天・・・即ちピラミッドに代表される世界の象徴だ。

三角のヒスイ石笛にホツマ文字の「あ」を彩色したら、何だか犯しがたい貫禄が出た・・・立派なモノリスです(笑)

 

イスラム教やユダヤ教などの宗教画に多用される基本図形の一つであり、密教や修験道の印行にもある。

直線で表す事のできる最小限の点の図形でもあるし、沖縄では三点だけの図は、囲炉裏に鍋をかける時の置石、即ち火の神「ピヌカン」の象徴だ。

インドのコロッケと言える三角形をしたサモサは、本来は子孫繁栄を願う女性器の象徴した特別な食い物。

三角は不思議な図形ですな。

 


スコールは少年の闘魂に火が着くのだ・・・カンボジアのフルチンプロレス

2015年06月21日 06時53分27秒 | 旅先にて

新潟は例年より遅い梅雨入りで、急に寒くなった。

毎年この時期になると思いだすのは、雨季のカンボジアの風景。

日本の梅雨と違って、東南アジアの雨季は、晴天と曇り空、そしてスコールが繰り返す。

今回アップする写真は、以前のエキサイトブログでアップ済みなのだけど、訳あって二度もブログの引越しをしたので再びアップ。

スコールが来ると大人は雨宿り。暑い時期でもスコールは冷たいのだ。

ティーンエイジャーは、わざわざ滝のような雨だれの下でバイク洗い。

そして子供はフルチンプロレス!

寒さで唇が青くなって震えていても、プロレス遊びが愉しいらしい。カメラを向けるともっと意識してエキサイトしていた(笑)

 

カンボジアではプロレス人気が高く、夕方になると昔の全日本プロレスのテレビ放送が流れていた。

スコールの時は、最寄りの茶屋に避難して、カンボジア人に混ざってテレビのプロレスを観るに限る。

カンボジアでは、故人となったジャイアント馬場、鶴田、三沢といったレスラー達が現役で頑張っている。


イノシシの牙玉作った

2015年06月18日 19時45分27秒 | ぬなかわヒスイ工房

鉄砲打ちが趣味の人からの依頼で、イノシシの牙でペンダントを作った。

いわゆる牙玉(キバダマ)であり、勾玉の祖形とも言える原始のペンダント。

渡された牙は上部が鋸で切られていたが、縄文時代の出土品は歯茎部が三角に尖がっている物が多い。恐らく獲物を解体した後に、頭部を土に埋めたりして腐らせてから、牙を抜いていたからではないだろうか。

 

縄文時代には、イノシシや狼、熊の牙に孔を開けた出土品が稀にあり、恐らくはペンダントにしていたと推測されている。

何故?・・・それは類感呪術(感応呪術)であろうと思う。

強くて生命力旺盛な獣を象徴する部位を身に付ける事で、その精強さを我が身に宿し、魔除けとしていたのではないだろうか?

獰猛な獣を仕留めた勇敢で立派な男という自負や、周囲へのアピールという事もあるだろう。

そう言えば、東インドの漁師達も、サメの牙をペンダントにしていた。

牙の表側。縄文時代っぽくデザインするのに、ひと月ほど思案したが、縄文人は褒めてくれるかな?

 

牙玉は、何か切実な想いを籠めたオンリーワンのお守りで、勾玉やヒスイ製品もその点は同じ。

本来のアクセサリーとはそういったもので、格好いいから欲しいというお気軽なものじゃない。

だから粗製乱造したりするものではないし、依頼主の猟師さんは今後は牙を私にも別けてくれるらしいが、売り物にしたくない・・・そう思う。

 

 

 


宇宙開闢の最初の音、最初の形・・・赤漆彩色ホツマ文字「あ」石笛

2015年06月15日 11時53分21秒 | ぬなかわヒスイ工房

ヒスイに似ており、かってはヒスイとされていたアルビタイトという鉱物で石笛を作ったが、真っ白過ぎて面白味がない。

思案を巡らせて閃いたのが、ホツマツタヱの文字「あ」をデザインすること。

ホツマ文字(ヲシテ文字)の「あ」を線刻した後に赤漆を塗り込んだ石笛がこれ。

 

ホツマツタヱとは神代からの古文書で、使用されている文字はホツマ文字とかヲシテ文字と伝えられているが、江戸時代に創作され偽書との説もある。

真偽はともかく、最初の母音の「あ」が、点と同心円で表現された図像である事は卓見だろう。

丸に点の図像は、縄文土器に多用される渦巻文様の簡易化ではないだろうか?

最初の発生が点で表現され、世界が螺旋を描きながら拡大していく・・・時を経て拡大しきった円が収束していく点に戻っていくのが、縄文土器の二重螺旋模様ではないのか?

聖書には「光あれ」との神の言葉で世界は始まったと書かれているが、インドでは宇宙開闢は聖音オームAUMで始まり、インド人はアとオの中間でアウムと発音する。

「ア」が宇宙開闢の音・・・面白い。

言っておくが、私は神道オタクなどではなく、ホツマの真偽に関してはどうでも良いと思っている。

ただホツマ文字の「あ」の図像は優れていると思う。


そうだ牛乳パンを食おう!・・・隠れた糸魚川の名品

2015年06月10日 23時55分20秒 | 糸魚川自慢

牛乳パンは糸魚川市の人なら誰でも知っている、五十年も前から何も変わっていない「いのや商店」の菓子パンである。

フワフワの生地に、白いクリームがサンドイッチになっている全国どこにでもありそうな菓子パン。

特に美味いというものでもないが、パッケージを見ると、つい微笑んでしまう。

左側の牛と女の子の顔と、右の男の子のタッチが明らかに違うのは何故?

左のイラストは、どっかから引っ張ってきたデザインの切張りで、右がいのや商店さんの子供が描いたのかな?

それにしても左のイラストに比べたら、右側の男の子は妙にリアルで、心なしか不敵に笑っている。

ヘアースタイルも乱れているぞ・・・何者???

このパッケージを見る度に、色々と想像してしまう。

創業五十年との事で、糸魚川市の人なら親子三代このパンを食っていることになるが、私流は、渋茶に浸して食すか、冷たい牛乳に浸して食す。

私はおばあちゃん子だったのだよ。

いつの間にか糸魚川のソウルフードになっていたようだ。テレビで紹介されてから、わざわざ市外から買に来る人もいるらしい。

 

普段は食いたいとも思わんが、スーパーで見たりすると「おっ、まだ牛乳パン売ってたのか!そうかそうか。そう言えばしばらく食ってなかったな。」と、つい買ってしまう。

自慢じゃないが、私は牛乳パンの限定Tシャツを持っているのが自慢だ(笑)


菅笠は自然農法のお供・・・隠れた糸魚川の名品

2015年06月06日 09時05分57秒 | 記録しておきたいヒト・モノ・本・映画

糸魚川市能生地区は漁師町として有名だが、海岸線から五キロほど奥地に入った能生川に掛かる桂橋から上流は、「能生谷」と呼ばれる農村地帯である。

私は能生谷で手作りされている菅笠がお気に入りで、海の遊びや自然農法の時に愛用している。

能生町の農協で売られており、立派な手作りなので恐る恐る値段を聞いたら、確か二千円ほどで拍子抜けした事を記憶している。

ホームセンターで買ったベトナム製の菅笠が、一年で骨が折れて補修しては使っていた事と大違いで長持ちだし、なにより使っていて快適なのだ。

アウトドアでの活動で、帽子やタオルを頭に巻くなど色々と試行錯誤して辿り着いたのが、この菅笠。

帽子と違って、傘と頭の間に風が流れる感じが心地よい・・・熱がこもらないのだ。

老人達は雨の時の農作業や冬の除雪の時も使っているが、濡れてしまうと痛みが早いのでビニールを被せている人もいる。

円形の台座は五百円くらいのオプションで、顎紐は購入者が工夫して付ける。お袋が快適だからと木綿を撚って紐を作ってくれた。

 

私の場合は、汗止めの意味で日本手拭を巻いてから、菅笠をかぶっている。

しかし、この菅笠を作れる人は高齢化が進んで数人もいないようだ。

こんなに便利なものが無くなってしまうのが残念。

近い将来の内に菅笠も、安かろうの東南アジア製品に取って代わられる運命か。

せめてこの快適さと、失われつつある地域文化を記録しておきたい。

欲しい人は、能生町のJAに急げ!

 

 


ペア勾玉で起こったプチ奇跡・・・Better half

2015年06月03日 19時41分00秒 | ぬなかわヒスイ工房

遠距離恋愛をしている男性から、「ペア勾玉・Better half」のご注文。

ヒスイの種類・形・大きさを変えた三種類のペア勾玉を作って、写メで確認して貰って一番大きなペア勾玉が売れた。

私は気が小さいので、石笛の注文の時でも何種類か作った中から気にいったものを選んで貰う。

忙しい割に貧乏なのは、そんな理由もある・・・それでも注文主にとっては一生に一度の買い物かもしれないので本望ではある。

納品準備をしていたら、ちょっとした奇跡が起こった。

いつの間にか革紐同志が絡み合って、ちょうど真ん中あたりで綺麗に結ばれていたのだ。

ヤラセではなく、本当に自然と結ばれた図。

ペア勾玉といっても、瓜二つに作った勾玉をセットにしたのではなく、手間暇はかかるが厚めに作った一つの勾玉を半分に割って作ってあるのだ。

 

七年前に五度目のインド旅行で知り合ったヨーロッパ人バックパッカーから、「My Better half!」と、奥さんを紹介された。

Better halfを直訳すれば「より良き片割れ」で、自分のパートナーを差すのだとすぐに理解できた。

Best(最高)ではなく、Better(より良き)という所が、謙虚で思いやりのある言葉だと感心した。

帰国してから調べたら、プラトンの「饗宴」に由来を持つ言葉で、天国で一つだった魂が、二つに別れてこの世に生まれ出で、再び出逢って一つになった、という事らしい・・・ジョン・レノンの曲のようで、なんてロマンチックなんざんしょ!・・・でもワタクシには似合わない照れ臭い表現。

 

ヒスイ加工を始めてから、友達に練習がてら勾玉を作ってプレゼントしていたら、Better halfを思いだした。

そこで「ペア勾玉・Better half」を作ってプレゼントしたのが、二十歳の齢の差婚をした親友のフォークシンガー大村和生さん(カズさん)ご夫婦だ。

太陽光に透けるヒスイ勾玉・・・爪が汚れているのは手作業で田植えをした後だからである・・・申し訳ない。

 

仔細は不明だが、ご注文を頂いたカップルは、お互いの夢を実現するために敢えて離れて暮らしているのだそう。

自然に結ばれた革紐は、解かずにそのまま革ポーチに入れた状態で送った。

長期休暇で久しぶりに会う二人・・・一緒に開封して、眼を見つめ合って微笑む・・・そして二人で革紐を解いて貰うというニクイ演出だ。

お二人の夢が実現されて、何時か一緒に暮す時が来る事を奴奈川の郷より願っております。

なんだかんだ言って、オレって結構ロマンチックなんですわ(笑)