縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

官民一体となった「輪島漆器販売義援金プロジェクト」モデルケース始動・・・能登半島地震ボランティア

2024年04月30日 07時40分32秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
ボランティアセンターの運営主体である社会福祉協議会にあがった情報を、NGO団体に提供して、当方が漆器を救出して拠点に保管するモデルケースを試みている。
このレベルの全壊家屋だとボランティアセンター派遣ではお断りするしかなく、技術系のボランティアが対応することになる。
ボラセン(ボランティアセンター)にあがった漆器情報を現地NGO事務所に提供して、我々のような一般ボランティアチームが現地確認と搬出をする方式。
ボラセン・NGO・NPOは善意の代行販売であっても規約上から対応できないから、小回りのきく一般ボランティアの出番なのだ。傾いた蔵から慎重に搬出。
一般ボランティアの拠点となる家屋が各地にあるので、広い倉庫があればこの方式はオッケー牧場。
 
願ってもない展開なのだが、無秩序な模倣が出つつある問題があり、NGOの方と差別化の方策を相談した。帰りに応援してくれている野口健さんが七尾市につくったボランティアのテント村にも寄って、応援のお礼を兼ねてこちらにも相談。
野口さんご夫妻は不在だったが、マネージャーが親身に相談にのってくれたので、漆器モドキと輪島漆器をみせたら、「これは判りませんよ!」と驚いていた。
輪島漆器の知識がない人が安易に模倣すると、漆器モドキを輪島漆器として売ってトラブルになり、せっかく盛り上がった気運に水を差す事態になりかねないのだ。
真摯に相談にのっていただいた戸塚マネージャー。この日も野口さんのX投稿でわたしのことを知った被災者から漆器の救出依頼がはいって、野口さん効果は絶大だ。
 
例えば野口さんのテント村で講習会をやって、「輪島漆器販売義援金プロジェクト」の公認証をわたすアイデアも出たが、いろいろな事情があって実現はむつかしい。
 
近日中に新聞報道が予定されており、連休明けから展示販売がはじまるし、テレビの密着取材もやってもらえる。援護射撃をうけながら、本家本流の旗印を明確にしていくしかないだろう。
 
 

ボランティアと被災者は共に歩む同志・・・「輪島漆器販売義援金プロジェクト」第二章

2024年04月29日 08時59分39秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
「輪島漆器販売義援金プロジェクト」で漆器の搬出、汚れ落とし、梱包までの咲きを被災者にお手伝いしてもらう方式に変更してから第一号が穴水の案件。
わたしを含めて被災者とその友人夫婦の四人がかりで8時間の作業の間、輪島漆器の基礎知識や手入れ法、真贋の見分け方などの雑談をしたら面白がって聞いてくれた。
男二人は屋外で水洗いと瑕疵の確認をして屋内でお湯洗いと乾拭き作業をする女性二人にバトンタッチしていく。
乾拭きを終えると新品同様の輝きがもどる。器の種類ごとに並べて、蓋つきの有無を確認。
展示販売サポーターの要望個数をパッキング。正直言ってここまでできるとは思わなかった。
 
輪島漆器と認識されていても、厳密には「輪島でつくられた漆器」と漆器モドキの工業製品も混じっているので、見分けがつかない人が「輪島漆器販売義援金プロジェクト」を真似すると、後から問題になり「悪貨は良貨を駆逐する」の喩え通り、こちらに影響がなきゃいいが。
 
作業が終わった時、ものすごく面白かったです!と言ってもらい、三本締めでしめくくって大団円。ボランティアと被災者の垣根が無くなり、共に生活再建を目指す同士になる理想的な展開。
 
来月には展示販売サポーターを被災地に案内するが、テレビマスコミが密着取材してくれることになった。
 
 
 

海からやってきたヒスイと来訪神・・・能登半島地震ボランティア

2024年04月28日 18時12分42秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
天然の良港の能登町の小木港も一部損壊していた。
付近の秋吉町には、秋田のナマハゲとよく似た来訪神アメマハギの習俗があり、伝承館も損壊して休業中だ。
 
わたしが注目しているのは、日本海側の来訪神の習俗のある土地が、秋田の男鹿半島、山形の遊佐、佐賀と、時代は違っても全てヒスイ出土地であることである。このことは来訪神は当時の海路の拠点的地域に根付いたことを意味するのだと思う。
小木港の後背地にヒスイ出土地の真脇遺跡があり、駐車場が「たぶのき公園」とあり、かつて能登半島の丸木舟はタブの樹でつくられていた民俗例を思い出した。
 
糸魚川の奴奈川神社の御神木もタブの樹の巨木であり、富山湾地域の海洋民文化の共通性を感じる。佐渡の小木付近にもタブの樹は自生しているに違いない。糸魚川も佐渡も新潟県でありながら、出土する縄文土器は北陸系が主流だ。
 
民俗学や考古学の視点を持つと能登半島の見え方が違ってきて、他のボランティアが思いもよらない発想ではじめたのが「輪島漆器販売義援金プロジェクト」だ。
 
ついにわたしに挨拶も無しで模倣しようとする人が出てきたが、民俗学的な視点がないとモノ売りビジネスに終わるのではないか?わたしの文章をコピーしても、内実がないと空疎な内容にしかならないだろう。
 
模倣犯(๑˃̵ᴗ˂̵)と少しだけ話せたが、輪島漆器の基礎知識も持っていなかったので、ここが差別化の分岐点になりそうだ。
 
野口健さんのXや報道でわたしの活動を知っているボランティア達が憤ってくれていたが、連休明けからテレビの密着取材も予定されているから、くだんの方も居心地が悪くなるかも知れない。
 
 

輪島塗の箸で勾玉カンザシつくるべさ・・・輪島漆器販売義援金プロジェクト

2024年04月27日 07時14分18秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
ちょいと恩義のできた輪島の漆器製造販売店に、米を手土産に挨拶ついでに、「SAVE NOTO!勾玉カンザシ」をつくるベースの輪島塗の箸を購入した。
その帰り道、被災した呉服屋さんの店頭で、腰がまがったお婆ちゃんがひとりでゴミの分別をしていたのでお手伝いを申し出た。
創業40年の呉服屋さんだが、ビルが傾いて全壊認定されているので、無理してまで被災者自身が分別しなくてもいいのですよとアドバイスしたら「助かったわぁ」と喜んでいた。行政の周知徹底が足りていないのだ。
輪島漆器を販売して義援金をお渡しする活動をしていると自己紹介したら、大量の輪島塗の箸をわたしてくれた。願ったりの贈り物に能登の神様の導きを感じる。
 
「日の出」さんの塗り箸でつくった勾玉カンザシの売上金の10%を義援金としてお渡しすることを約束した。
SAVE NOTO!
 
 

3輪島漆器販売義援金プロジェクト」の第二章がスタート・・・能登半島地震ボランティア

2024年04月26日 09時16分46秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
「輪島漆器販売義援金プロジェクト」の第二章がスタートした。
わたしの通販サイトは問合せ先として機能させ、各地の展示販売サポーターのwebカタログと使ってもらい、今後のわたしは漆器販売希望の被災者と販売サポーターの縁結びに軸足をうつしていく。
輪島では四箱の家具膳が確保する予定が、真っ暗な蔵の2階から一階におろしてみたら、奥から次々と箱入りの漆器が出てきて山積みになってフハ〜!
この方とは都内のサポーターと縁結びができているが、わたしが回収してサポーターに送ると、漆器の埃汚れ落としから梱包発送の手間暇がものすごいことになるから、今後はクリーニングと梱包発送までは被災者にお願いして、サポーターと連絡をとりながら必要な個数を送ってもらう方式にする。
 
そのことで被災者とサポーターの関係も密接になり、持続可能性な見守りが可能になっていけばいいと思うし、サポーターのモチベーションもあがるに違いない。
 
このプロジェクトはモノの販売が目的としてではなく、モノの販売でモノガタリの共有と義援金をお渡しすることが目的という主旨に賛同してくれるのはサポーターだけでなく、能登入りしてからマスメディアの取材も次々と入った。
 
取材時もニュース枠を埋めるニュースソースとして簡単に捉えず、活動主旨に共鳴してくれた人ばかりで、能登入り初日で取材された中日新聞の女性記者は2時間以上も話しを聞いてくれた。
輪島を去る日、ねぐらに借りている空家の前で車に荷物を積んでいたら、犬の散歩のご婦人が元気におはようございます!と声をかけてきた。
新潟から来たボランティアだと自己紹介したら、朝ごはん食べていきなさいと自宅に連れて行ってくれてサンドイッチをごちそうになった。
かろうじて住めてはいるものの半壊認定をうけた自宅の独り暮らしのパートナーは犬だけで、さみしいのかわたしの足元にずっといた。来月から仮設住宅に引っ越すのだそうだ。
輪島市街地には震災で行方不明になったネコを探すポスターが張られている。東日本大震災の時に山形の先輩の家ネコも行方不明になったが、1年後に汚れてガリガリになった姿で戻ってきたそうだ。ペットロスで気落ちした人も多いだろうが、希望を失わないでほしい。
 
とにかく動かないとなにも始まらない。能登を見守る人が全国に広がって欲しい。
 
 
 
 

イレクターパイプでつくったルーフキャリア・・・能登半島地震ボランティア

2024年04月22日 07時00分15秒 | こんなモノ作った!
能登ボランティア行き前にルーフキャリアのDIYが完成!
工具類や生活用品はルーフキャリアに積載して、大量の支援物資は社内に積載する作戦だが、素材はなんとホームセンターで売っているDIY用のイレクターパイプ。
安い市販品は強度が低いうえにサイズが中途半端だからDIYするしかない。材料費は総額2万円くらい。
 
イレクターパイプをつかったルーフキャリアは友人のジョニー山岸のアイデアで、わたしはカヌーやウインドサーフィンのボード、材木やベニア板などの長尺物を滑らせて積みやすいように縦桟仕様にした。
専門の留め金具が売っている訳ではないので自分で工夫するしかないが、蝶ネジ固定するとそのままでも車検が通るとジョニーから教わり、大型ホームセンターを探しまわって適合品を見つけた。
イレクターパイプは鉄製で専門工具でカットするが、今回は被災地支援用に購入したレシプロソーを初使用。高速回転するグラインダーだと火花や騒音が酷く、工作精度もひくくなり勝ちだけどレシプロソーは日曜日の住宅街でつかっても近所迷惑にならない。
 
 
連休中はボランティアの宿泊施設も満員になる恐れもあり車中泊しなければならない時の対策でもあるし、大量の漆器を持ち帰ることもできるようになった。
 
 
 

能登の神様からのプレゼント・・・輪島漆器販売義援金プロジェクト

2024年04月21日 08時51分29秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
週明けの能登行きのまえの準備で、上越市に買い物ついでに居田ケ浜(コタガハマ)に寄ったら、能登から漂着したらしき浮き球をひろった。
かっての居田ケ浜は上杉謙信の軍港があった深い湾であったが、江戸時代の高田平野内陸活断層の地震で隆起して港としての機能を失い、現在は遠浅のサーフィンポイントとして知られている。
 
能登の気多大社と同じくケタ・コタの類似地名がつけられ、付近に居田神社もあるので、弥生時代後期くらいに山陰勢力の越後の橋頭保であったらしいことが伺え、関川をさかのぼれば広大な高田平野を経由して善光寺平まで平坦な地形がつづく。
 
登山家の野口健さんが「輪島漆器販売義援金プロジェクト」をXで紹介してくれたことが契機になったようで、私の知らないSNSでも情報が拡散されるようにもなり、ちょっと怖い感じがする。一時期はプレッシャーからか不整脈や胃痛に悩まされたが、ひらきなおったのか峠は越えたようだ。
 
そのなかで穴水から大量の輪島漆器救出の依頼もあったが、現在のところは販売希望の木箱入りの「家具膳」が20箱以上の情報が寄せられていて、わたし独りで捌けるのかも心配だ。
 
今回の能登行きでは各地の漆器販売希望の被災者と面談して状況の把握に努めることと、漆器販売ボランティアの掘り起こしがメインになりそうだ。
ヒスイと縄文が好きだと突然に訪ねてきた東京の中村さんが、輪島に漆器業者の工房長屋を仮設住宅でつくるプロジェクトで糸魚川のあとに能登に行き、しかも今回訪ねる予定の輪島漆器の大御所も関わっているプロジェクトと聞いて驚いた。
 
その面談中に訪ねてきた地元のアウトソーシング会社のS社長も、大御所のお得意先で懇意にしているとあっては能登の神様のお引き合わせとしか考えられないではないか。
 
 
 

注文殺到しすぎて一時休業しま~す(´;ω;`)・・・輪島漆器販売義援金プロジェクト

2024年04月19日 07時46分08秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
WEBニュースで「輪島漆器販売義援金プロジェクト」が紹介され、多くの人がシェアしてくれたこともあり、昨日の午後からスマホの着信音が鳴りっぱなしでムハ~ッ!。
夕方に「ぬなかわヒスイ工房」オンラインショップの管理画面をみたら、通常より4000件以上も多い閲覧数と、対応能力を超えた注文数にフハ~ッ!Σ(・□・;)
 
100%ボランティアなので当方に手数料が発生する「クレジット決済はご利用できません!」と最初に説明はしてあっても、システム上はクレジット決済できるのでゲゲッという人数がクレジット決済を選択しているではないか。キャンセル手続きがいつまで続くのか?ヒーッ!
ゆうちょ銀行振込を選択した方も、在庫確認メールを待たずにお金を振り込んでいたりするカオスに、なにから手をつけていいかわからん状態。
そんな訳でしばらくは通販を休止にしますぅ・・・無念也。
 
今後は展示販売用の広告塔と位置付け、通販できないWEBカタログにでもしないとマジで死ぬ。
 
 
 

ビニールハウス避難者を待ちうける過酷な夏・・・能登半島地震ボランティア

2024年04月17日 06時56分21秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)
輪島から珠洲に向かう途中の沿道に酷く損壊した家があったので、お手伝いすることありますか?と声をかてた。
子供5人を含む9人家族の米農家がビニールハウスに住んでいて、倒壊家屋から衣類が取りだせていないというので、モンベル提供の春物ジャケットを家族分、それに輪島の某企業から預かった支援物資を渡す。
ビニールハウスの一時避難者の本当の試練は、暑くなる5月から9月までをどう過ごすかだろう。
 
裾をまくって風をいれることはできるし、全体を遮光ネットで覆ったにしても真夏には蒸し風呂状態になるから、熱帯夜など眠れるか???
雨水をドラム缶で煮沸して生活用水にするなど、開拓農民のような生活に逞しさを感じた。こういった生活力は農家は強い。
 
外に置いてあったユンボやトラクターは無事だったが、納屋が倒壊したハーベスターは潰れたままで、今年の営農は無理でも自給分の米だけつくりたいとのこと。
10丁規模の農家が農機具をそろえるだけで幾らかかるのか?この家族に日常がもどるのはいつの日か?
 
ある方と縁結びをして継続支援を考えている。
 
 
 

輪島漆器の通販リニューアルのお知らせ・・・瓦礫から掘り起こした輪島漆器販売義援金プロジェクト

2024年04月16日 07時16分34秒 | 災害サバイバル(地震・津波・水害)

🚩🚩輪島漆器販売の通販方法リニューアルのお知らせ🚩🚩

スマホしか使わない人はExcelデータの注文書が開けない問題があり、それならとメッセンジャーで注文うけたら電話番号や郵便番号が未記入だったりと、確認作業が煩雑になる問題を解決するには???

経営者ばかりの女神サポーターズに相談した結果、「ぬなかわヒスイ工房」オンラインショップに「輪島漆器販売義援金プロジェクト」のカテゴリーを新設する運びになった。
https://nunakawa.ocnk.net/product-list/73

本業の通販サイトの利用は、ヒスイを売るための誘導商法や売名行為と疑われる恐れがあるので禁じ手にしていたのだが、批判されたら杉良太郎さんを見習って「いっしょに売名行為しない?」と誘ってやるw。ヒスイ業界の人は噂話が好きなのよ。

今後は展示販売サポーターの公式カタログに使えるし、ボランティアを装った模倣犯が出てくる前に、今のうちに旗🚩を高らかに揚げた方がいいとのアドバイスもあり、Facebook友達限定販売を解除。

今後は展示販売サポーター探しに重きをおくが、通販は広告塔や遠隔地の人のために存続させる予定。

購入希望者は「ぬなかわヒスイ工房」をネット検索して、左上トップの「輪島漆器販売義援金プロジェクト」カテゴリーから注文してくださいな。
受注・入金・発送の管理が一元化できるので、少しはわたしの負担も減ると思う。

ついでに人気商品の丸盆の小ネタ
落語「やかん」の会話に
「月にスッポンてなぁ、いってぇどういう意味なんです?」
「月にスッポンてぇヤツがあるか、愚者め!本当は月に朱盆だ。おなじ真ん丸でも月と朱盆では比較にならないモノの喩えだな。わかったか愚者!」というやり取りがある。
展示販売サポーターは販促トークにどーぞ!( ´艸`)

ただし現在の能登島の案件は売切れ。
次回の訪問で入手できると思います。

#輪島漆器 #能登半島地震 #災害ボランティア #お手伝いJAPAN #輪島漆器販売義援金プロジェクト #ぬなかわヒスイ工房 #翡翠 #ヒスイ #勾玉 #石笛