今日のレンズは、シグマの明るい広角レンズ、HIGH-SPEED WIDE 28mm F1.8IIです。
レンズ構成 8群9枚
最短撮影距離 0.3m
フィルター径 58mm
重量 285g
発売年 1995年
初代のI型からは光学系の見直しと小型軽量化がはかられています。たしかに絞り開放での四隅の解像性は改善されている感じがします。2割ほど軽くなっているので持ち出しやすくなりました。この後継レンズである28mm F1.8 EX DG ASPHERICAL MACROは、フィルター径77mm、重量500gという巨大なレンズになってしまい、簡単に持ち出すことができないレンズに変わってしまったので、このHIGH-SPEED WIDE 28mm F1.8IIは明るい28mmとしては貴重な存在となっています。
このレンズ、ただ一つ残念なのは、レンズ鏡胴の外装が経年劣化でベタつくことです。この個体もベタつきがありましたので、洗剤を含んだ布でふき取ったところ、鏡胴の文字が消えかかっています。
APS-Cサイズのカメラでは、35mm判換算で42mm位の画角になるので、古い設計ながら、今でも明るい標準レンズとして使えます。
絞り開放で撮影していますが、遠景では周辺光量落ちはわずかにあるものの、画面四隅まで十分解像しています。
絞り開放での近接撮影では、ボケも素直な感じで、好感が持てます。
最短撮影距離では、ここまで近づけますので、立体的な絵も撮れます。
いずれも Pentax K-30+SIGMA HIGH-SPEED WIDE 28mm F1.8II