迷レンズ探訪

あまり陽の目を見ないレンズやカメラを取り上げていきます。

エキザクタの愉しみ (1)マウント

2008-06-15 00:45:07 | EXAKTA
エキザクタ(EXAKTA)は、世界初の本格的なシステムカメラです。
35mm判としては1936年に最初のKine Exaktaが登場しましたが、
すでにこのKine Exaktaには、下記のような現代でも通用する機能が
搭載されていました。
 ・フラッシュ用の同期接点
 ・迅速なレンズ交換を可能にするバヨネットマウント
 ・レバー巻き上げ
 ・12秒のスローシャッターから1/1000秒の高速までの速度

奥が深いエキザクタ道を、何回かに分けて紹介したい思います。

(1)マウント
第1回目は、マウントです。
1936年の最初のキネエキザクタ以来の不変のマウントです。
  
 フランジバック44.70mm
 特徴は三爪のバヨネットマウント。
 口径は38mmで、今から見るとかなり小さく感じます。
 実際に、代表的なバヨネットマウントであるKマウントと比べると、
ずいぶん小口径なのが分かります。
 
 当時はこれでも十分だったのでしょうが、この口径の小ささが徒となり、
TOPCONでは大口径レンズの開発に苦労したようです。

 基本形状は共通なのですが、いくつかバリエーションがあるようです。
 下記名称は、私が勝手につけた名前ですので、世の中では通用しませんので、お気をつけください。
①標準型
②外爪付
③TOPCON REマウント
④MAMIYA NPマウント
(④は所有していないので、ここでは割愛します)

①標準型
   
  
②外爪付
   
 (写真は、EXA IIbのマウントを移植した改造機です)
 大口径レンズの中には外爪を使うレンズもあったようです。

③TOPCON REマウント
   
 基本形は同じですが、自動絞り用のピンがついています。 
 ボディ側の向かって左のピンが開放にするピン。
 レンズのマウント底部に上側のピンがボディに絞りを伝えるピン。右側のピンが開放ピンです。
 この2つのピンでTTL解放測光計に連動させます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 古い酒屋 | トップ | エキザクタの愉しみ (2)... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

EXAKTA」カテゴリの最新記事