Mars&Jupiter

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グリーグのノルウェー舞曲などを聴きながら二俣川から西谷まで歩く

2007-08-05 07:04:04 | エドヴァルド・グリーグの作品
昨日は二俣川から西谷まで歩く。
途中見かけたのが夏祭りの風景。
会場の中心には、盆踊りのためのやぐらが設置され、
周囲には屋台が並び、周辺から親子連れが集まってくる。
太鼓の音が聴こえる日本らしい風景の中、
私はそれとは不釣合いなグリーグの音楽を聴きながら歩く。

「十字軍の兵士シグール」からの勝利をたたえる行進曲は、
1843年生まれのグリーグが1892年に作曲した組曲の
中の一曲で、ファンファーレから始まり、
室内楽的な感じで奏される旋律が流れ、
これが弦楽器に引き継がれ、
次第に行進曲へと展開されていく。
中間部のハープの伴奏に乗り弦楽器によって奏される旋律も
北欧的で魅力的であり、何かを夢みるような旋律である。
最後は冒頭の部分が再現され、華やかに曲は終わる。

ノルウェー舞曲は、1881年に書かれ民族色の強い作品だ。
1曲目は最初の激しい舞踏風の旋律と
中間部の哀愁ただよう旋律の対比がいい。
2曲目はNHKの名曲アルバムでもとりあげられた曲だ。
最初のおどけたような旋律と
激しい舞踏風の旋律の対比がいい。
バルビローリが指揮する演奏はゆっくりめであるが、
個人的にはもう少し早いほうが好きではある。
3曲目は最初の民謡風の旋律が段々と華やかさを増し、
その中で金管楽器の荒々しい演奏が印象に残る。
中間部はやはり物悲しい旋律となるが、
最後は最初の民謡風の旋律が現れ華やかに終わる。
終曲も物悲しい北欧的なムードから始まるが、
そのあと華やかな音楽になる。
しかしこの華やかさと物悲しさが交互に現れ、
曲が展開され、最後は華やかに終わる。

抒情組曲はピアノ小品集の抒情小曲集を管弦楽化したもの。
「羊飼いの少年」は、弦楽器を中心に物悲しい旋律で始まり、
この旋律を中心に音楽は展開される。
「ノルウェーの農民の行進曲」は、なんとなくフランス音楽を
少し思わせる華やかな部分と愛らしい旋律が交互に現れる。
「夜想曲」は、幻想的な曲で雄大な自然を感じさせる曲だ。
「小人の行進曲」も冒頭の旋律は印象的であるが
中間部の民謡的な旋律も愛らしくてよい。
後半再現される冒頭の旋律は聴いていて楽しくなる。

グリーグとシベリウスの音楽は高校時代によく聴いた。
北欧の自然を想像しながら、二人の音楽を楽しんだ。
そろそろ北欧の紹介はこの辺で終わりにしよう。
なお、今回取り上げた管弦楽曲の
北欧編に関するCDの情報は、
私のHPの以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.html
参考にしていただければ幸いです。
コメント
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