Mars&Jupiter

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ミッチェルの「ケンタッキー山の肖像」、そしてシャリヴァリ

2007-08-22 22:53:29 | 古典~現代音楽北アメリカ編
今日は、ウォーキングを休みました。
横浜を歩き始めようとした時に大粒の雨が降り出した。
これは雷雨かと思い、電車に乗ったのだが、
天気はここで思わぬフェイントをみせてくれた。
雷雨になるのかと思い電車に乗ったところ、
結局、雨はやんでしまったのだ。

今日とりあげる曲は、1893年生まれのミッチェルの作品。
彼は、ミシシッピのイッタ・ベナで生まれ、
イーストマン音楽学校で作曲と理論を教えたようだ。
CDの解説書によるとピアノと理論をパリ音楽院で学んだようだ。
「ケンタッキー山の肖像」は1948年から、
1956年の間に作曲され、三つの作品からなっている。

第1曲「シンディ」は軽快な曲だが、
中間部がのどかな感じで、コラール風になるが、
再び軽快な曲にもどり、華やかに終わる。
第2曲「バラード」は、民謡風の曲で、
オーボエなどが奏す旋律が、哀愁を漂わせている。
第3曲「シヴァリー」ということなのだが、
それはシャリヴァリ(Charivari)から来ているそうだ。
音楽自体は軽快で、どうもシャリヴァリのイメージからは遠い。
ただ、最後は騒々しい感じで終わるので、
そのあたりがシャリヴァリということなのだろう。

シャリヴァリは、「どんちゃん騒ぎ」と訳されたりするが、
それは、適切な表現とは言いづらいところがある。
CDの解説書では、フランスで60歳代の女性が、
17歳の若者と結婚した時に、
このシャリヴァリという慣習が行われたことを
ミッチェルが書いているようだ。
アメリカでもシャリヴァリが行われただろうが、
とにかく、ミッシェルはそのシャリヴァリを経験したのだろうか。
もちろん、彼の活躍した時代に
シャリヴァリは存在しなかった可能性が高い。
なぜならば、シャリヴァリは19世紀で
ほぼヨーロッパから姿を消したからである。
ちょっと、自分の研究分野に入っちゃったかなあ。
コメント
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