Mars&Jupiter

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バルトークの「コシュート」を聴きながら横浜から上星川まで歩く

2007-08-13 05:44:07 | 古典~現代音楽ハンガリー編
昨日は横浜から上星川まで歩いた。
途中歩きながら聴いた曲は1881年生まれのバルトーク。
バルトークといえば管弦楽のための協奏曲など有名だが、
昨日は初期の作品である交響詩「コシュート」を聴いた。

交響詩「コシュート」は、1903年に作曲された。
20分くらいの曲で、最初ピアノ・スコアで書いたものを、
指揮者のハンス・リヒターに聴かせたようだ。
その後管弦楽版に直して1904年1月にブタペストで初演、
翌月にはイギリスで初演されている。

ブタペストの音楽院で勉強していた頃の彼は、
リヒャルト・シュトラウスの音楽に傾倒していたようで、
「ツァラトストラはかく語りき」や
「英雄の生涯」などの交響詩に影響を受けたようだ。
冒頭からリヒャルト・シュトラウスを聴いている感じだ。
最初に登場する主題は英雄的であるのだが、
その主題の展開の手法などリヒャルト・シュトラウスの
「英雄の生涯」に似ているというといっていいだろう。
もちろん、リストの交響詩を思わせるところもある。

「コシュート」は1848年の三月革命の時期に、
オーストリアの支配に対し、ハンガリーの独立運動を
展開した指導者・英雄であり、それを題材に使ったこの曲は、
バルトークのハンガリーへの愛国心あふれる作品である。
だからこそ、彼はその民族文化のルーツを探るために、
民謡の収集や研究を行っていったのだろう。
最初バルトークがリヒャルト・シュトラウスに傾倒していたとは
「コシュート」を聴くまでは知らなかったなあ。
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