Mars&Jupiter

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スク(スーク)の交響詩「夏物語」を聴きながら横浜駅から和田町まで歩く

2007-08-19 13:26:39 | 古典~現代音楽チェコ編
昨日は横浜から和田町まで歩きました。
途中聴いた曲は、1874年生まれのスク(スーク)の作品。
作曲家スクはあまり知られていないかもしれないが、
孫のヨゼフ・スークがヴァイオリニストとして有名だ。
プラハ音楽院でドヴォルザークに学び、
ドヴォルザークの娘オチルカと結婚し、
のちにプラハ音楽院で教鞭をとった時には、
マルティヌーなどを指導している。

彼の連作交響詩「夏物語」は、1909年に作曲されている。
第1曲人生と安らぎの声は、フランス音楽の影響を感じ、
ディーリアスの幻想的な音楽を聴いているようでもある。
第2曲の真昼は、遠くからたびたび聴こえるホルンに
木管楽器が応え、音楽はゆったりと進行していく。
太陽が昇り、その頂点に至り、地上を照らす
真昼の様子を描写しているのだろう。
第3曲間奏曲-目の見えない音楽家たちでは、
最初ハープの伴奏に始まり、2つのイングリッシュ・ホルンが旋律を吹く。
弦楽器も加わり、曲は半ばエキゾティックな感じを受ける。
第4曲幻影の力では、軽快な曲であるが、幻想的な曲で、
ドビュッシーやラヴェルの作品を聴いているような印象を受ける。
第5曲夜は、ロマンティックな感じの曲で、
時々聴こえる鳥のさえずりなどに
夜のとばりが深まっていく中で、
自然から受けた印象を描写しているように感じる。
音楽は静かに始まり、そして流れて、最後も静かに終わる。
それは、ヴォーン・ウィリアムズの音楽のようでもある。

全曲聴くと、印象主義的な作品だなあと思えたりするが、
チェコらしい民族色はなく、民謡などを使用しないところが、
異質な感じもするが、これが彼自身らしいところなのだろう。
彼はこの作品を6週間という短期間で、一気に書き上げたらしい。
スクにとって、夏は特別な意味を持っていたのだろうか。

なお、今回の管弦楽曲東欧編に関するCDの情報は、
私のHPの以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.html
参考にしていただければ幸いです。
また、マルティヌーの以下のページで所蔵CDを載せますので参考にしてください。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/bohuslav_martinu_home.html
コメント (2)
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