Mars&Jupiter

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ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエルの「フレセン(フレーセ)の花々」

2007-08-03 14:27:13 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日はウォーキングをお休みしました。
今回は1867年生まれのスウェーデンの作曲家、
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエルの管弦楽曲をとりあげる。
彼は5つの交響曲や歌劇を作曲しており、
交響曲全集は買ってはあるものの、まだ聴いていない。

「フレセンの花々」からの4つの小品は1909年に作曲されている。
CDの解説書によるとそもそも「フレセンの花々」の原曲は、
ピアノのために書かれた三巻まである小曲集であるようだ。
そのスタイルはグリーグの叙情小曲集の影響を受けているようだ。
フレセンとはイェムトランド地方にある島で、
彼は1919年別荘として建て、それ以降夏の間生活した場所だ。
だからそのフロセンの風景に囲まれながら生活していく中、
曲のインスピレーションを得たようだ。

1曲目「ソマールハーゲンの入り口」は、
マーチ風の北欧的な旋律で軽快に始まり、
グリーグの音楽のようでもある。
ソマールハーゲンはちなみに彼の建てた別荘の名前である。
2曲目「夏の歌」はゆったりとした田園風の曲で、
最後は弦楽器により静かに終わる。
3曲目「お祝い」はダンス風の旋律が現れ、
ガボットやミューゼのリズムを取り入れた
民謡風の旋律が色々な場面で顔を出す。
4曲目「フレセンの教会にて」では、
最初に奏される金管楽器によるコラール風の旋律と
弦楽器中心に奏する北欧風の旋律を中心に展開され、
最後は最初のコラール風の旋律が再現されて終わる。

それにしてもこの「フレセン(Frösön)の花々」の題名は、
人によってそれぞれ読み方が違うのでどれを信じていいのだろう。
CDには「フレセンの花々」と書いてあるのだが、
同じCD会社の出しているペッション・ベリエルの曲なのに
「フレースエー」と訳しているのもあれば、
「フレーセ」、「フレーセー」「フロソ」、「フレセ」
いろいろあってどれが正しいのかわからない。
少なくとも最大公約数的に考えると「フレセ」なのだろうが、
スウェーデン語の読み方はわからん。
コメント
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