Mars&Jupiter

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ゴーセルム・フェディの「比べるものなき」を聴きながら西谷から三枚町を歩く、そして意外な再会

2010-01-29 04:39:57 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は西谷から三枚町まで歩きました。
朝早い時間に環状2号線を歩いていると、
向こう側から見慣れたことのある人物が見える。
近づいてわかったのが卒業生であった。
ちょうど新横浜から大学まで歩いていたところだという。
近況報告を聞き、またみんなで会おうということになった。
朝からちょっぴり楽しい、それにしても偶然で意外な再会であった。

途中聴いたのは1150年頃に生まれたゴーセルム・フェディの作品である。
モンフェラのボニファスに仕えたとされるトルバドゥールで、
68篇の詩の中で、14篇は音楽つきで後世に伝えられている。
「比べるものなき(Fortz causa es)」の作曲された時期は、
1199年以降の早い時期であることは内容からわかる。
聴いたCDは、デイヴィッド・マンロウ指揮、
ロンドン古楽コンソートの演奏による。

「比べるものなき(Fortz causa es)」は、哀悼歌の一つで、
1199年にこの世を去ったリチャード獅子心王の死を悼む歌である。
詩の内容は、他に比べるものない不幸と悲しみは、
イギリス国王であるリチャードが亡くなったことである。
この痛みと悲しみはどれだけ大きいことかと詩人は述べている。
愛を扱ったものが多いトルバドゥールの作品の中では異例な作品である。
音楽もその性格を示すように悲しみが伝わってくる嘆きの歌である。
コメント
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