Mars&Jupiter

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ジョフレ・リュデルの「五月の季節は日も長く」を聴きながら西谷から三枚町まで歩く

2010-01-23 08:55:50 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は西谷から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのは12世紀中頃活躍したジョフレ・リュデルの作品である。
彼の生涯についてはあまりわかってはいないが、
ブライアの君主として1147年第2回十字軍に参加したようである。
会ったこともないトリポリ伯夫人に思いを寄せて、
その夫人にあてた「遠い恋」を主題とする詩を多く残し、
夫人への愛を捧げるべく十字軍遠征に向かい、その途中病に罹り、
トリポリの港で夫人の腕の中で亡くなったとされる。
あまりにもできすぎたような話なので、真実は違うものかもしれない。
後世になってそのような美しい話にまとめられたのかもしれない。

「五月の季節は日も長く(Lanquan li jorn)」の
作曲年代については詳しいことは分からない。
聴いたCDは、ミヒャエル・ボッシュ主宰のアンサンブル・ユニコーン、
マルコ・アンブロジーニ主宰のアンサンブル・オニ・ウィタルスの演奏による。
日が長くなり、鳥のさえずりの聞こえる五月の時季に、
この詩人が思うのは遠くにいる憧れの女性である。
遠くにいるからこそ、彼の恋する気持ちは高まっているように思える。
音楽と詩が一体となった芸術的な作品だなあと感じさせる。
CDの演奏の中間部ではアンダルシアのアラブ風音楽を感じさせるような
雰囲気の舞踏的な音楽も現れ、その異国風の感じも聴いていて楽しい。
コメント
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