Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

思わぬ怪我、そしてハインリヒ・イザークの「インスブルックよ、さらば」を聴きながら三枚町から西谷まで

2010-01-07 05:45:29 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
朝の通勤途中なんでもない思いがけない場所で転ぶ。
両手に怪我をし、パソコンで文字を打つのも大変。
病院にでも行った方がいいだろうなあ、左の親指が痛い。
右の人差し指の負傷は、パソコンでダブルクリックをするのに困る。
新年早々何やっているんだろうなあと深く反省。

昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いた曲は1450年頃生まれのイザークの作品である。
フランドルに生まれた彼は、1485年からフィレンツェのメディチ家に仕え、
その後ハプスブルク家のマキシミリアン1世の宮廷で活躍するようになった。
「インスブルックよ、さらば(Insbruck,ich muss dich lassen)」は、
彼の代表作であるが、出版されたのは1539年のようだ。
彼は1500年から1501年、1507年から1508年には、
このインスブルックに滞在していたようである。
今回聴いたCDはロンドン中世アンサンブルによる演奏となっている。

「インスブルックよ、さらば(Insbruck,ich muss dich lassen)」は、
4声によるリートであり、別れることの悲しみを歌っている。
しかし、どうやら彼の心を寂しくさせているのは、
思いを寄せる女性との別れがそこにあるからのようである。
でも、最後までその彼女を称え、いつか戻って来る時まで、
元気でいることを祈る彼の純粋な気持ちには驚かされる。
素朴で気持ちのこもった彼の残した傑作である。
イザークは、このあと再びインスブルックに戻って、
この彼女に再会できなかったんだろうな。
私だったらインスブルックに戻っても会わないだろうな。
コメント
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