Mars&Jupiter

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ライモン・ド・ミラヴァルの「最高の歌い日和」を聴きながら西谷から二俣川まで歩く

2010-01-25 05:31:58 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
ここのところトルバドゥールの作品をとりあげている。
昨日は西谷から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのは1180年から1215年頃に活躍した
ライモン・ド・ミラヴァルの作品である。
ヴィーダ(伝承)によると、カルカソンヌの出身で、
ミラヴァル城に住む貧しい騎士階級のトルバドゥールであった。
48のシャンソンを残し、22には曲が付けられている。
「最高の歌い日和(Bel m’es qu’ieu chanter)」の作曲年代は分からない。
聴いたCDは、ミヒャエル・ボッシュ主宰、アンサンブル・ユニコーン、
マルコ・アンブロジーニ主宰、アンサンブル・オニ・ウィタルスの演奏による。

CDでは女性への愛を歌いあげるこの曲が、
アラブ的で異国風な伴奏となって楽しい演奏となっている。
トルバドゥールの歌に関してはアラブの音楽の影響を
どこまで考えるかというところが問題となっている。
当時の残された中世の絵画の中にはアラブ人の楽器演奏家の姿もみられるため、
南フランスのトルバドゥールの音楽に全く影響がなかったともいえない。
少なくともジョングルールとよばれる演奏家たちの中には、
アラブ人の音楽の影響はあったには違いない。
中世の音楽を聴く時は、アラブ音楽の影響をどこまで考慮し、
演奏者たちがどんなサウンドをつくりあげるかを聴くのも楽しみである。
コメント
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