Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

本当に忙しい一日、そしてマルカブリュの「神の名において平和を」を聴く

2010-01-30 06:47:11 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
ここのところ毎日遅くまで仕事があるためウォーキングの時間も持てない。
さすがに夜9時近くに帰るとなると歩く余裕もなくなる。
最近はもっぱら朝歩くことにはしているのだが、
昨日はそれができず、ウォーキングを休んだ。
昨日聴いたのは12世紀前半に活躍したマルカブリュの作品である。
ガスコーニュ生まれの彼は、ジョングルール出身のトルバドゥールで、
アテキーヌ公ギョーム10世の宮廷に仕えた女嫌いの人物だったようだ。
一時期スペインでも活動した形跡のある作曲家である。
40篇近くの詩のうち4篇は音楽つきで後世に伝えられている。

「神の名において平和を(Pax in nomine Domini!)」は、
ギョーム10世(ウィリアム・ド・アクィターニュ)が、
1137年サンチャゴ・デ・コンポステラへの巡礼の途中で
亡くなったことに対する哀悼歌として作曲された作品である。
聴いたCDは、デイヴィッド・マンロウ指揮、
ロンドン古楽コンソートの演奏による。
単旋律による歌はグレゴリオ聖歌のように素朴な感じである。
「フランスの人々よ、神への奉仕を拒むな」というところは、
気高さを感じさせ、いささか教訓的なことを語っている風であるが、
とにかく初期のトルバドゥールらしい作品であることは確かである。
コメント
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