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Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

エドマンド・タージェスの「神の騎士として」を聴きながら西谷から三枚町まで歩く

2010-02-23 06:28:37 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は西谷から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのは生没年不詳のエドマンド・タージェスの作品である。
この人物の生涯については、ほとんど何も知られていないようだ。
1440年以後に生まれたと考えられ、ヘンリ7世の時代に活躍したようである。
1522年ケンブリッジのキングス・カレッジで活躍していたという説もあるが、
どうやらこれは学者として活躍した同姓同名の人物のようである。
聴いたCDはブルーノ・ターナー指揮、プロ・カンティオーネ・アンティクヮ、
デイヴィッド・マンロウ指揮、ロンドン古楽コンソートの演奏のものである。
「神の騎士として」は、君主であるヘンリ7世を称えた歌である。
ここで歌われる「神の騎士」とはヘンリ7世を指しており、
ばら戦争という内戦状態の中、君主としての使命感を歌っている。
勇気を奮い立たせる歌で、器楽も加わり華やかな感じである。

家でのんびりした一日、ヘンリ8世の「よき仲間との気晴らし」を聴きながら

2010-02-22 05:04:43 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
家でのんびりした一日、昨日はウォーキングを休みました。
昨日聴いたのは1491年に生まれたヘンリ8世の作品である。
彼は世界史で出てくる有名なイングランド国王であるが、
音楽愛好家でもあり、自ら作曲も行っており、世俗音楽もいくつか残っている。
マイケル・モロー指揮、ムジカ・レゼルヴァータ、
グレイストン・バージェンズ指揮、バーゼル声楽コンソートのCDでも、
何曲かとりあげられているが、私の好きな曲は何といっても
「よき仲間との気晴らし (Pastime with good company)」である。
3声によるこの歌は、とにかく軽快で楽しい曲である。
再婚問題をきっかけにイギリス国教会をつくり、
カトリック教会と対立した国王であるが、
狩と歌と踊りを楽しみ、仲間を大切にしようという歌詞からは、
あまりにも人間らしい一面を見ることができる。

ウィリアム・コーニッシュの「吹き鳴らせ、角笛を」を聴きながら西谷から片倉町まで歩く

2010-02-21 10:30:18 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は西谷から片倉町まで歩きました。
マドリガル集「オリアーナの勝利」に関する作品の話は前回で終わりにし、
ヘンリ8世前後の時代の作曲家について少しとりあげよう。
途中聴いたのは1465年もしくは1468年頃生まれたコーニッシュの作品。
1496年チャペル・ロイヤルのジェントルマンに叙され、
以降楽長を務め、世俗音楽を多く残した作曲家である。
聴いたCDはマイケル・モロー指揮、ムジカ・レゼルヴァータ、
グレイストン・バージェンズ指揮、バーゼル声楽コンソートの演奏である。
「吹き鳴らせ、角笛を (Blow thy horn, hunter)」は、
陽気な狩の様子を歌った楽しい歌曲で、
歌詞の最後には「さあ吹き鳴らせ角笛を、狩人よ、
吹き鳴らせ角笛を、陽気な狩人よ!」という歌が繰り返される。

昨日も一日忙しく、そしてトマス・ウィルクスの「ヴェスタはラトモス山を駆けおりつつ」を聴く

2010-02-20 07:39:12 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日も一日忙しく、ウォーキングは休みました。
昨日聴いたのは1576年頃に生まれたトマス・ウィルクスの作品である。
彼は、ウィンチェスターやチチェスターでオルガン奏者を務め、
マドリガル作曲家として活躍した人物である。
聴いたCDは、イアン・パートリッジ指揮、
プロ・カンティオーネ・アンティクヮの演奏である。
17曲目の「ヴェスタはラトモス山を駆けおりつつ
(As Vesta was from Latmos hill descending)」は、
音画法の典型を表す作品で、歌詞の中の「おりつつ」ということばに呼応し、
下降旋律によりそれを表現しようとしている音楽である。
ルネサンス的な華麗さを感じさせるポリフォニックな曲で、
最後に「美わしいオリアンナ万歳!」が、
何度も繰り返されるところがいい。

エドワード・ジョンソンの「来たれ聖なる鳥よ」を聴きながら

2010-02-19 06:27:48 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は朝から雪が降っていたのでウォーキングを休みました。
昨日聴いたのは生没年不詳のエドワード・ジョンソンの作品。
1572年から1601年にかけて活躍したようである。
彼は、ケンブリッジのカイウス・カレッジから
1594年音楽学士号の学位を取得している。
エリザベス1世を迎えて開催された祝典の余興で出演したこともあるようだ。
マドリガルや教会音楽、器楽曲などを作曲した人物である。
聴いたCDはイアン・パートリッジ指揮、
プロ・カンティオーネ・アンティクヮの演奏である。
24曲目の「来たれ聖なる鳥よ (Come, blessed bird)」は、
この歌詞の中に出てくるボニー・ブーツとは、
エリザベス1世が寵愛した歌手兼踊り手の愛称と考えられているようだ。
その亡くなった人物をしのび、その歌声を称えている。
ポリフォニック的であるが、その歌詞の内容もあるからか、
少し暗い雰囲気を漂わせた感じの曲である。