Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アラン・ペッタション(ペッテション)の交響曲第5番を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2010-09-05 09:23:44 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1911年生まれのペッタション(ペッテション)の作品である。
スウェーデンの作曲家である彼の略歴は以前触れたので省略する。
交響曲第5番は、1960年から62年にかけて作曲された。
聴いたCDはアラン・フランシス指揮、
ザール・ブリュッケン放送交響楽団の演奏によるもの。
この作品は単一楽章制(マエストーソ)となっている。
最初は、2つの部分からなる導入部からなる。
22小節からなるこの部分はゆったりとしたテンポで始まり、
荒涼とした感じ、寂しさを思わせる音楽である。
それが過ぎると主題が現れ、動きのある音楽になり、
いったん盛り上がるが、そのあと静まり、木管楽器が活躍する。
そのあとも盛り上がりと静まった感じが繰り返され、
リズミックな部分もみられるが、内容的には内省的である。
この交響曲はCDの解説によれば、手稿による最後の作品で、
スウェーデンに帰国した1953年から始まった進行性の身体機能の障害が、
1960年代から現れるようになった時期にあたる。
1970年には9ヶ月の間病院で闘病生活を続けるようになる。
だから、ここにはその病に苦しみながらも、闘おうとする
彼自身の内面の世界を見ることができるのかもしれない。
34分あたりの小太鼓の鳴り響くところでクライマックスに達し、
いったん静かになるが、このあたりも彼の病と関係するのだろう。
死の影を意識していた彼が書いたこの作品は、
何ら解決のないまま最後は静かに消え入るように終わる。
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テューレ・ラングストレムの交響曲第3番変ニ長調「星空の歌」を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-09-04 06:42:11 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1884年生まれのラングストレムの作品である。
スウェーデンの作曲家である彼の略歴は以前触れたので省略する。
交響曲第3番変ニ長調「星空の歌」は、1929年に作曲された。
聴いたCDはミハイル・ユーロフスキ指揮、
ノールシェピング交響楽団の演奏によるもの。
この作品は単一楽章制(マエストーソ)となっている。
ホルン・ソロの吹奏のあと弦楽器と木管楽器などで、
映画音楽のようなロマンティックで叙情的な旋律が奏でられる。
打楽器など加わり激しく軽快な動きのある音楽となっていく。
情熱的な音楽は、何度か盛り上がりと静かな感じを繰り返していく。
9分あたりから10分にかけての盛り上がりはドラマティックである。
そのクライマックスが築かれたあと、オーボエが奏し、
いったん穏やかとなり、冒頭の主題が現れ、
ヴァイオリン・ソロが優しく甘美にその旋律を奏でる。
その一方で低弦が不安な感じの音を示す。
そして、そのあとは打楽器・管楽器も加わりリズミックになり、
行進曲風に進行し、荒々しい感じも加わり、盛り上がりをみせる。
そして、ややおだやかな感じの音楽となり、オーボエが主旋律を奏でる。
それが終わると打楽器と金管楽器が入り、歌うような旋律を奏でながら、
クライマックスを築き、冒頭のロマンティックな旋律が現れる。
そして、その旋律が繰り返されながら、フルートなど木管楽器と、
ヴァイオリン・ソロが掛け合いながら、最後は静かに終わる。
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ヨーナス・コッコネンの「弦楽合奏のための音楽」を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-09-03 05:19:48 | 古典~現代音楽フィンランド編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1921年生まれのコッコネンの作品である。
フィンランドの作曲家である彼の略歴は以前触れたので省略する。
弦楽合奏のための音楽は、1957年に作曲された。
聴いたCDはパーヴォ・ポホヨラ指揮、
エスボー市室内管弦楽団の演奏によるもの。
第一楽章モデラートは、ソナタ形式によっている。
瞑想的でシリアスな感じの弦の旋律で始まる。
その主題はそれぞれの弦によって繰り返される。
やがて6つの音型によるもう一つの主題が示され、
これが繰り返され、やがて変形されて展開されていく
緊張感のある音楽は、やがて盛り上がりをみせて、
クライマックスを築いて静まり、ゆったりとしたテンポとなり、
二つの主題が現れて最後は静かに終わる。

第二楽章スケルツォ:アレグロ・モデラートは、
軽快で流れるような旋律が奏されて始まる。
中間部のトリオは、ゆったりとし、対照的である。
やがて、最初の主題が少しずつ断片的に出てくる。
そしてテンポを速めながら、最初のスケルツォの主題が、
徐々に勢いをつけ、主題がユニゾンで奏され最後終わる。
第三楽章アダージョ・レリジオーソは、ゆったりと始まる。
叙情的な主題が、ヴァイオリンによって示され、
徐々に音楽は情熱的に盛り上がっていき、
感動的なクライマックスを築き、最後は静かに終わる。
第四楽章アレグロは、軽快な感じの旋律が奏されて始まる。
一気に駆け抜けていくように躍動感ある音楽である。
最後は行き詰るように緊張感をみせて、突然終わる。
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アルヴォ・ペルトの「フラストレス」を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-09-02 05:48:48 | 古典~現代音楽バルト3国編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1935年生まれのペルトの作品である。
エストニアの作曲家である彼の略歴は以前触れたので省略する。
フラストレスは、1977年に作曲された。
1980年ザルツブルク音楽祭の委嘱を受け、
このオリジナル曲のテーマをもとに変奏曲が付け加えられたようだ。
聴いたCDはギドン・クレーメルのヴァイオリン、
キース・ジャレットのピアノ演奏によるもの。
このCDでは12人のチェロ奏者による編曲版もあるが、
今回はこの二人の奏者による演奏を聴いた。

パルスのような音型をヴァイオリンが奏して始まる。
これが静まると、ピアノが入り、宗教的な清らかな主題を奏し、
ヴァイオリンがそっとそれに絡んでいきながら、曲は進行する。
ピアノは主題を和音のように音の重なりで出し続け、
ヴァイオリンが旋律を変奏しながら展開していく。
まるで聖歌のような単純な主題は繰り返されながら心に染み入る。
この永遠のように続く繰り返しにも終わりがやってくる。
曲の最後は静かに消え入るように終わる。
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ルーズ・ランゴーの交響曲第5番「草原の自然」を聴きながら、関内から横浜まで歩く

2010-09-01 06:28:16 | 古典~現代音楽デンマーク編
昨日は関内から横浜駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1893年生まれのランゴーの作品である。
デンマークの作曲家である彼の略歴は以前触れたので省略する。
交響曲第5番「草原の自然」は、2つ版があるようで、
今回聴いた第2版は1917年から1920年の間に作曲され、1931年に改訂された。
聴いたCDはネーメ・ヤルヴィ指揮、
デンマーク国立放送交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章「ソナタ」、レント・ミステリオーソは、
流れるような弦楽器の音に続き、金管楽器が鳴り響き、
生き生きとした旋律が弦楽器中心に奏でられていき、
低音の金管楽器が繰り返す5つの音型が時々現れ、印象的である。
金管楽器が鳴り響いたあと最後は弦楽器のみが残り、次の楽章に続く。

第二楽章フロリドは、のどかな感じの田園風の音楽である。
草原に吹く風のように弦楽器が流れるような旋律を奏で、
ロマンティックな感じの音楽で、オーボエ・ソロが入るところから、
少し曲調は影がつき変化し、金管楽器も入り、少し荒々しさを増す。
最後は弦楽器と金管楽器が残り、静かに終わる。
第三楽章ペザンテ(重々しく)は、弦楽合奏により、
フーガ的に絡み合い、やがて金管楽器と打楽器が加わり、
不安な感じを加え、第一楽章の旋律が金管楽器中心に現れる。
やがてうねるような音楽となり盛り上がり、静まってから、次の楽章に続く。
第四楽章変奏曲風「ソナタ」は、ロマンティックな音楽で、
情熱的に徐々に盛り上がりをみせ、次の楽章に続く。
第五楽章アンダンテは、オーボエとホルンが旋律を奏で、
それを弦楽器も引き継いでいき、舞踏的な北欧らしい旋律が弦楽器に現れ、
オーボエやホルンと弦楽器でそれを繰り返し、
ティンパニの一音が鳴ると、弦楽器が風を描写するような旋律を奏で、
金管楽器が鳴り響いたあと、ティンパニの音が響いて終わる。
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