2010年5月4日(火)、千厩ショッピングモール・エスピア(一関市千厩町千厩字東小田)1で開催中の千厩野草会(会長・金野昌敏)主催の「春の山野草展」に行ってきました。シラネアオイ(白根葵)をはじめバイカカラマツ、イトバシャクヤク、リュウキンカなど約150鉢が展示されていました。
シラネアオイ(白根葵) シラネアオイ科 シラネアオイ属 Glaucidium palmatum
1科1属1種の日本特産種。多雪地の山地に生える多年草。花の頃は高さ15~30cmだが、花が終わると60cmぐらいに伸びる。根茎は肥厚して横に這う。茎には普通柄のある腎円形の葉が互生して3個つく。下の2個は長さも幅も20cmほどで、掌状に中ほどまで切れ込み(7~11裂)、裂片の先端は鋭く尖り、縁には不揃いな鋭い鋸歯がある。表面の葉脈は窪み、両面とも毛がある。上部の葉は小さい。花期は5~7月。茎の先に薄紙でつくったような直径7~10cm近くもある大きな花を1個つける。花弁のように見えるのは萼片で4個ある。萼片は広卵形で淡紅紫色~白色をしている。花弁はない。花の中には多数の雄しべと2個の雌しべがある。2個の雌しべは下部でくっついており、これが実ると、方形をした袋状の果実が内側で合着した形になる。この果実の中には翼のある倒卵形の種子が入っている。種子は翼を含めて長さ1cmほどである。和名は日光の白根山に多く、花がタチアオイの花に似ていることによる。分布:北海道、本州(中部地方以北)。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]