peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

北上市珊瑚岳のシュンラン(春蘭)

2010年05月02日 | 植物図鑑

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2010年4月18日(日)、北上市にある珊瑚岳(標高259.5m)に登りました。国見山の麓にある極楽寺前駐車場に車を置いて、1人で珊瑚岳の頂上まで行ってきました。出発点からは800mほどしかなかったのですが、飲料水も携帯電話も(忘れて)持たずに行ったので、駐車場で待っていた妻に叱られてしまいました。「新奥の細道」と書かれた標柱が建つ遊歩道のすぐそばに、自生のシュンラン(春蘭)が花を咲かせていました。

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(上)珊瑚岳:標高259.5mと、国見山塊(かい)では最も高い山です。名前については、もと金峰山(きんぽうさん)と呼ばれていましたが、国土地理院が誤って山王岳(さんのうだけ・平和大観音の北側の山)と記し、後に当字(あてじ)して珊瑚岳となりました。金峰山はキンプセンとも呼ばれ、奈良県吉野山から大峰山(おおみねやま)にかけての峰々の総称です。黄金(こがね)の埋蔵されている山として信奉され、金剛蔵王菩薩(蔵王権現)を主尊とする吉野系修験道の聖地です。[北上市立博物館発行「国見山周辺の自然かんさつ」より]

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シュンラン(春蘭) ラン科 シュンラン(シンビジウム)属 Cymbidium goeringii

丘や低い山、野原などの比較的乾燥した林の中や森の縁などに自生している多年草。花には、後ろ側に萼片が変化した3枚の大きな花びらがある。いずれも、緑黄色を帯びている。中心には、左右から抱えるような花弁がある。これが側花弁である。中央下には白色で濃赤紫色の斑点がある唇弁があり、その上に、雄しべと雌しべが入っているずい柱がある。葉は細長くて堅く、縁にギザギザがある。葉幅は約2cm、長さ30~50cm。葉は、地下の球根[偽球茎という]から何枚も出ている。花期は3~5月別名:ホクロ。唇弁に紫色の斑紋があり、それを体にできるホクロに見立てて名付けられたという。また、花びらを全部取ってしまうと、弓形のずい柱が残るので、その形を腰が曲がったお爺さん、お婆さんにたとえ、ジジババという名前もつけられている。分布と自生地:北海道から本州、四国、九州まで広い地域に分布している。仲間に、冬に咲くカンラン(寒蘭)Cymbidium kanran、10~11月に咲くヘツカラン(辺塚蘭)Cymbidium dayanumなどがある。


北上市珊瑚岳のセリバオウレン(芹葉黄連)

2010年05月02日 | 植物図鑑

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2010年4月18日(日)、北上市にある珊瑚岳(標高259.5m)に登りました。国見山の麓にある極楽寺前の駐車場に車を置いて、(妻と2人で行ったのですが、)1人で頂上まで行ってきました。途中の岩だらけの所にセリバオウレン(芹葉黄連)が群生していて、花を咲かせていました。

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セリバオウレン(芹葉黄連) キンポウゲ科 オウレン属 Coptis japonica var.dissecta

 主に本州の太平洋側の山中に自生する多年草で、オウレン(黄連)の変種とされている。高さは15~20cmくらいになる。根生葉は2回3出複葉で多数の小葉がある。小葉はさらに2~3裂し、質は厚い。早春、高さ7cmほどの花茎を出し、柄のある径1cmほどの白花を開く。萼片は5~7個で披針形。花弁は5~6個あるが、線状で萼片より短い。雄花と雌花があり、雌花の方をよく見ると、中央に紫色または緑色を帯びた角(つの)のようなものが見られる。雄花の方にはそのようなものは見られない。なお、5枚の尖ったz大きな花びらは、萼が変化したもの。本当の花弁は内側にある短い花びらである。和名は、葉がセリの葉に似ていることによる。花期:3~4月。分布:本州、四国。仲間には、オウレン(黄連)=葉の形が菊の葉に似ているので、キクバオウレン(菊葉黄連)とも呼ばれる。Coptis japonica)、ミツバオウレン(三葉黄連)Coptis japonica、バイカオウレン(梅花黄連)optis quinquefolia、コセリバオウレン(小芹葉黄連)Coptis japonica var.majorなどがある。

オウレン(黄連)の名は、根茎の断面が黄色いことからきているが、中国の黄連とは別物。同じように薬用植物として重要で、古くから根茎を胃腸薬などに利用している。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の野草」&「山渓名前図鑑・野草の名前(春)」より]


長崎県島原市島原城のスミレ(菫)

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2010年4月30日(金)、岩手めんこいテレビで金曜プレステージ「浅見光彦シリーズ第37弾 長崎殺人事件」が放映されました。(21:00~21:51)。昨年(2009年)の4月中旬に長崎県長崎市や島原市などを訪れていましたので、ドラマを見ながら妻と2人で「行った行った」と手を叩き合いました。

http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2010/100402-063.html [金曜プレステージ「浅見光彦シリーズ第34弾 長崎殺人事件」- とれたてテレビ]

その旅行のとき島原城の「島原城築城主・松倉重政公御祭祀の祠(ほこら)」が建っている所にある「古野梅苑」で、スミレ(菫)が花を咲かせていました。

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松倉豊後守重政公は徳川家康公に仕え、関ヶ原の戦い、大阪冬・夏の陣にも軍忠を尽くしました。大和五条・二見の領主でありましたが、元和2年(1616)、島原半島を領することとなり、元和4年から7年余の歳月を費やして島原城を築き、以来約250年間政治の中心として栄えました。 この祠(ほこら)は重政公と築城工事中に死亡した人々を祀っております。正面の扁額は松平家第10代城主松平忠精(ただきよ)公が奉納されたものです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B3%B6%E5%8E%9F%E5%9F%8E [島原城-Wikipedia]

http://www.shimabarajou.jp/ [島原城のご案内]

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スミレ(菫) スミレ科 スミレ(ビオラ)属 Viola mandshurica

海岸から山地まで、日当たりのよい草地や道ばたなどで普通に見られる多年草。葉が根もとから立ち上がるように伸び、葉柄に広い翼があるのが特徴。葉は毛のあるものから無毛のものまで変化が多く、長さは2~9cm、普通長楕円状披針形で、先は丸い。花の後出る葉は三角状で大きい。花期は4~5月。花は直径1~2.5cmで濃紫色だが、白い花もある。側弁の基部は普通有毛。分布:北海道~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]/strong>