peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

東山植物友の会のタイワンクマガイソウ(台湾熊谷草)

2010年05月15日 | 植物図鑑

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2010年5月15日(土)、東山町松川公民館(一関市東山町松川)の講堂で開催された東山植物友の会(会長・鈴木四郎)の「第31回山野草展」に行ってきました。沢山展示されている中に「クマガイソウ」の名札を付けた植物が3~4鉢ありましたが、2鉢は「タイワンクマガイソウ(台湾熊谷草)」でした。

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タイワンクマガイソウ(台湾熊谷草) ラン科 アツモリソウ属 Cypripedium japonicum (Cyp.formosanum)

台湾の標高800~3000mの草原や山地に生える多年草。日本のクマガイソウのように地下茎が這うが、半分の長さで新芽を付ける。高さ25~40㎝。栽培では4~5月にかけて淡い桃色の花を咲かせる。日本のクマガイソウは生長した地下茎が鉢縁にあたって新芽が潰れるため鉢栽培が不可能なので、愛好者の間では本種の栽培が一般的である。なお、クマガイソウの鉢栽培は不可能だが、庭植え栽培はよく行われている。


千厩野草会のチングルマ(稚児車)

2010年05月15日 | 植物図鑑

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2010年5月4日(火)、千厩ショッピングモール・エスピア(一関市千厩町千厩字東小田)で開催中の千厩野草会(会長・金野昌敏)の「春の山野草展」には、150鉢ほどの山野草が展示されていましたが、チングルマ(稚児車)も1鉢だけありました。

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チングルマ(稚児車) バラ科 ダイコンソウ属 Geum pentapetalum

北海道や本州の中部地方以北の高山の雪田周辺の砂礫地、渓流沿い、砂礫の多い草地などに生える落葉小低木で、匍匐して広がる。大きな群落をつくることも多い。葉は奇数羽状複葉。小葉は狭倒卵形で3~5対ある。縁には粗い切れ込みがあり、表面に光沢がある。秋には美しく紅葉する。

花は淡いクリーム色で直径2㎝足らず。夏、高さ10~20㎝の花茎の先に1個ずつつく。花弁は広楕円形で5個あり、縁は波打つ。花が終わると花柱は長く伸び、はじめ捩れているが、次第にほぐれて羽毛状になる。秋風に羽毛状の花柱が揺れる姿は、花とはまた違った魅力がある。和名は、実の綿毛を子供の玩具(風車)に見立てて付けられたという。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」ほかより]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%C1%A5%F3%A5%B0%A5%EB%A5%DE [peaの植物図鑑:八幡平のチングルマ(稚児車)]


千厩野草会のシキザキコマクサ(四季咲駒草)

2010年05月15日 | 植物図鑑

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2010年5月4日(火)、千厩ショッピングモール・エスピア(一関市千厩町千厩字東小田)で開催中の千厩野草会(会長・金野昌敏)の「春の山野草展」に、「シキザキコマクサ(四季咲駒草)」という名札がついた植物が展示されていました。図鑑には’四季咲きコマクサ’の名で流通しているコマクサとタイツリソウ(ケマンソウ)の交配種。と書いてありました。しかし、この画像のものは、葉の形、花の色などから”花色がひときわ濃い選別種”であるコマクサ’緋炎’かもしれません。

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シキザキコマクサ(四季咲駒草) ケシ(ケマンソウ)科 コマクサ(ディケントラ)属 Dicentra peregrina

英名:Decentra。耐寒性多年草。コマクサとタイツリソウ(ケマンソウ)の交配種。草丈:15~30㎝。花長:約2㎝。花期:春~秋。品種:キャンディハーツ。

コマクサ(駒草)の仲間:コマクサ属は北アメリカを中心に分布する20種ほどの多年草の小さな仲間(属)。アフリカ東部に1種、ヒマラヤからシベリアにかけての東アジアに数種、日本にはコマクサ1種が高山に自生する。園芸的には中国や北アメリカからのタイツリソウ(ケマンソウ)や、ヒメケマンソウ、ハナケマンソウなどが広く普及する。

コマクサは日本の高山の女王と呼ばれる美しい花で、できれば下界では見ることのできない高嶺の花として残しておきたいものであるが、今では寒冷地で多量の苗が生産されている。また、花色の変異のバラエティーとして、白花や濃色花、口元が紅を帯びる花などが見出されている。さらに海外の育てやすい種との人工交配種も加わり、町の大型のガーデンセンターでも苗が流通するほどになった。

山野草として栽培される種は、コマクサのほかに様々な海外からの導入種がある。コマクサを除いて、他の種は性質が強く育てやすい。花期:5~7月。[講談社発行「山野草大百科(久志博信・内藤登喜夫著)」より]

[かうちぽてとガーデン/シキザキコマクサ(四季咲駒草)]

[コマクサ(駒草)]