2010年5月4日(火)、千厩ショッピングモール・エスピア(一関市千厩町千厩字東小田)で開催中の千厩野草会(会長・金野昌敏)の「春の山野草展」に、「シキザキコマクサ(四季咲駒草)」という名札がついた植物が展示されていました。図鑑には’四季咲きコマクサ’の名で流通しているコマクサとタイツリソウ(ケマンソウ)の交配種。と書いてありました。しかし、この画像のものは、葉の形、花の色などから”花色がひときわ濃い選別種”であるコマクサ’緋炎’かもしれません。
シキザキコマクサ(四季咲駒草) ケシ(ケマンソウ)科 コマクサ(ディケントラ)属 Dicentra peregrina
英名:Decentra。耐寒性多年草。コマクサとタイツリソウ(ケマンソウ)の交配種。草丈:15~30㎝。花長:約2㎝。花期:春~秋。品種:キャンディハーツ。
コマクサ(駒草)の仲間:コマクサ属は北アメリカを中心に分布する20種ほどの多年草の小さな仲間(属)。アフリカ東部に1種、ヒマラヤからシベリアにかけての東アジアに数種、日本にはコマクサ1種が高山に自生する。園芸的には中国や北アメリカからのタイツリソウ(ケマンソウ)や、ヒメケマンソウ、ハナケマンソウなどが広く普及する。
コマクサは日本の高山の女王と呼ばれる美しい花で、できれば下界では見ることのできない高嶺の花として残しておきたいものであるが、今では寒冷地で多量の苗が生産されている。また、花色の変異のバラエティーとして、白花や濃色花、口元が紅を帯びる花などが見出されている。さらに海外の育てやすい種との人工交配種も加わり、町の大型のガーデンセンターでも苗が流通するほどになった。
山野草として栽培される種は、コマクサのほかに様々な海外からの導入種がある。コマクサを除いて、他の種は性質が強く育てやすい。花期:5~7月。[講談社発行「山野草大百科(久志博信・内藤登喜夫著)」より]
[かうちぽてとガーデン/シキザキコマクサ(四季咲駒草)]
[コマクサ(駒草)]