peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

むろね山野草の会のカッコソウ(勝紅草)

2010年05月19日 | 植物図鑑

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2010年5月16日(日)、室根ふるさとセンター(一関市室根町折壁)で前日から開催中のむろね山野草の会(佐藤智会長、会員29人)の「春の山野草展」に行きました。会員が育てた約60種、200点の山野草が展示されていましたが、それらの中にカッコソウ(勝紅草)が2鉢ほどありました。

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カッコソウ(勝紅草) サクラソウ科 サクラソウ(プリムラ)属 Primura kisoana

サクラソウ(桜草)の仲間:サクラソウ属には多くの種類があり、北半球の温帯から寒帯を中心に、マレーシア、南アメリカ、アフリカの一部を除いて、世界各地に500~600種ほどが分布している。日本にも3亜属14種ほどが分布し、いずれも美しく、山野草としても親しまれている。なかでもサクラソウは、古くから花の変異に注目されて園芸化され、「ニホンサクラソウ」の名で数多くの園芸品種が登録されている。ほかの野生種も大半の種が寒冷地を中心に苗が生産され普及している。

外国産種も、実生からの苗の栽培が容易で、いろいろな種類が流通している。特にヨーロッパからのプリムラ・オウリクラは日本のサクラソウのように園芸化され、数多くの園芸品種が育種されている。日本でも人気が高く、多くの品種は専門店で入手できる。

カッコソウ(勝紅草):は、本州(関東地方北部)のごく一部に希に生える多年草。葉は厚く広い円形。高さ10~20㎝の花茎に5~15個の輪生花をつける。別名:キソコザクラとも呼ばれるが、木曽では見つかっていない。自生のものは絶滅危惧種に指定されている。性質は少し弱いが、交配により強い種が育種されている。

四国に分布するシコクカッコソウ(四国勝紅草)は、カッコソウの変種で、全体に毛が多く、花冠の花喉部は黄色。白花の他に濃色タイプも流通・栽培されている。

カッコソウの品種: カッコソウ’小田紅’紅色が濃く現れる選別種。カッコソウ’スピカ’鮮やかな紅色が美しい。カッコソウ'日吉娘’大輪の濃色花。カッコソウ’まどか’桃色の丹精な花。

[栃の葉書房発行「育てる調べる 山野草2525種」&講談社発行「山野草大百科」(久志博信・内藤登喜夫著)より]


エゾハナシノブ(蝦夷花忍)

2010年05月19日 | 植物図鑑

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2010年5月16日(日)、室根ふるさとセンター(一関市室根町折壁)で前日から開催中のむろね山野草の会(佐藤智会長、会員29人)の「春の山野草展」に行ってきました。会員が育てた約60種、200点ほどの山野草が展示されていましたが、これらの中にエゾハナシノブ(蝦夷花忍)が1鉢だけでしたがありました。

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エゾハナシノブ(蝦夷花忍) ハナシノブ科 ハナシノブ(ポレモニウム)属 Polemonium caeruleum subsp.yezoense

ハナシノブ(花忍)の仲間:葉が羽状に大きく裂けて、シダのシノブに似ていることからこの名がついた。仲間は北アメリカ、ヨーロッパ、アジアに約30種あり、日本には九州の山地の明るい草原に生えるハナシノブと、北海道・本州(中部地方以北)に分布するミヤマハナシノブ、エゾハナシノブ、カラフトハナシノブ、レブンハナシノブがある。海外からも多くの種が導入されていて、北米のアリゾナやメキシコ原産で花が黄色いキバナハナシノブ、モンゴルのアルタイ山脈原産のポレモニウム・ボレアレなどの矮小種、斑入り葉の園芸品種ポレモニウム’ブランジョー’などが栽培される。[講談社発行「山野草大百科(久志博信・内藤登喜夫著)」より]

http://blog.goo.ne.jp/miriam_2006/e/643cbd1ff4a4460440e0c8edf0cff4aa [大好きなエゾハナシノブ- photo album ]

http://masuo1.sakura.ne.jp/A11_28.htm [花よりのメッセージ 6月の花 エゾハナシノブ]

http://blogs.yahoo.co.jp/kouyu_kikaku1116/3916300.html [エゾハナシノブ(ハナシノブ科) - 北の大地「野草図鑑」 - Yahoo!ブログ]

http://blogs.yahoo.co.jp/kouyu_kikaku1116/18206772.html [ミヤマハナシノブ(ハナシノブ科)- 北の大地「野草図鑑」 - Yahoo!ブログ]


タンチョウソウ(丹頂草) / イワヤツデ(岩八手)

2010年05月19日 | 植物図鑑

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2010年5月16日(日)、室根ふるさとセンター(一関市室根町折壁)で前日から開催中のむろね山野草の会(佐藤智会長、会員29人)の「春の山野草展」に行ってきました。会員が育てた約60種、200点の山野草が展示されていましたが、これらの中にタンチョウソウ(丹頂草)/イワヤツデ(岩八手)が4鉢ほどありました。

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タンチョウソウ(丹頂草) ユキノシタ科 イワヤツデ属 Aceriphyllum(mukdenia) rossii

低山の渓谷や半日陰の岩場などの湿った場所に生える多年草。葉はヤツデの葉を小さくしたような手のひら形の葉で、これに切れ込みが浅く入ったものと切れ込みがない種類がある。根の部分は、太い根茎がずっと横に伸びて露出していることが多い。

花期は3~5月。長い花茎の上部に集散状花序をつけ、多数の花が咲く。花は花弁状の白い萼片が大きく、花弁は白っぽい5弁で上向きに咲く(小さくて目立たない)。花茎の高さは20~30㎝。和名の「タンチョウソウ」は雄しべの花粉が赤く見えること、花茎が長いこと、羽根を思わせるような葉があること。(花が頭、茎が首、葉が翼)などから「丹頂鶴」に見立ててつけられたという。別名のイワヤツデ(岩八手)は、ヤツデを小さくしたような葉があり、岩場に生えることによる。

分布:中国東北部、朝鮮半島の北部・中部。栽培:春・秋は日当たり、夏は半日陰、冬は棚下などで寒風や凍結から保護する。水を好む植物なので多めに与える。肥料は春・秋に置き肥をするほか、花後に薄い液肥を施す。植え替えは春か秋に行い、硬質赤玉土・硬質鹿沼土の混合土などで植えつける。増殖は株分けか実生により、株分けは根茎を切り分ける。丈夫で庭植えにも向く。[山と渓谷社発行「山渓名前図鑑 野草の名前(春)」&栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」より]


サクラマンテマ / フクロナデシコ(袋撫子)

2010年05月19日 | 植物図鑑

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2010年5月16日(日)、室根ふるさとセンター(一関市室根町折壁)で、前日から開催中のむろね山野草の会(佐藤智会長、会員29人)の「春の山野草展」に行ってきました。会員が育てた約60種、200点ほどの山野草が展示されていましたが、それらの中に淡い紅紫色の花をつけた「サクラマンテンマ」と書かれた名札をつけたナデシコ科の植物がありました。「フクロナデシコ(袋撫子)」とも呼ばれる「サクラマンテマ」のようです。

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サクラマンテマ / フクロナデシコ(袋撫子) ナデシコ科 マンテマ(シレネ)属 Silene pendula

ヨーロッパ(地中海沿岸地方)原産の半耐寒性一年草(帰化植物)で、日本には明治時代の中頃(1890年頃)に渡来したとのこと。花が終わったものは萼筒が膨らんで提灯形になることから、別名:「フクロナデシコ(袋撫子)」。学名の「シレネ・ペンドゥラ/シレネ・ペンジュラ」とも呼ばれる。花径は1.5㎝ほどで、淡い紅紫色。花期:3~5月。

http://www.geocities.jp/orangepekoe_104/season/sa/sakuramanntema.html [サクラマンテマ Silene pendula]

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/sakura-mantema.html[サクラマンテマ]

http://blogs.yahoo.co.jp/chamomile_thyme_3/62882125.html [サクラマンテマ / フクロナデシコー野の花・山の花-Yahoo!ブログ]

http://keiko65.sakura.ne.jp/umi/haru/sakuramantema.htm [サクラマンテマ(フクロナデシコ)]


むろね山野草会のノビネチドリ(延根千鳥) 2010年5月16日(日)

2010年05月19日 | 植物図鑑

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2010年5月16日(日)、室根ふるさとセンター(一関市室根町折壁)で、前日から開催中のむろね山野草の会(佐藤智会長、会員29人)の「春の山野草展」に行ってきました。会員が育てた約60種、200点の山野草が展示されていましたが、それらの中にノビネチドリ(延根千鳥)が(未だ蕾のものもありましたが)5鉢ほどありました。

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ノビネチドリ(延根千鳥) ラン科 テガタチドリ属 Gymnadenia camtschatica

花の形をチドリ(千鳥)の飛ぶ姿に見立て、また根が地中で長く延びるのでこの名がある。亜高山帯山地の湿った所に生える多年草。沢沿いの草地や樹林の中などに多い。茎は直立して高さ20~60㎝になる。葉は4~10枚が互生し、長さ7~15㎝、幅2~6㎝の楕円形。縦の脈が目立ち、縁は細かく波状に縮れている。

花期は5~7月。茎の先に穂状花序を出し、直径1㎝ほどの淡紅紫色~ピンクの花がびっしりと集まってつく。花が白色のものもある。苞は披針形。唇弁の先は3裂し、中裂片は側裂片より短い。距は細く短く、先が曲がる。分布:北海道(南部)、本州(中部地方以北)、四国、九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より