peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

千厩野草会のオトメカンアオイ(乙女寒葵)

2010年05月06日 | 植物図鑑

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2010年5月4日(火)、一関市千厩野草会(会長・金野昌敏)主催の「春の山野草展」が、同町の千厩ショッピングモール・エスピアで開催されていましたので、行ってきました。オトメカンアオイ(乙女寒葵)という名のカンアオイが花を咲かせていました。

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カンアオイ(寒葵) ウマノスズクサ科 カンアオイ属

山地の林内に生える常緑の多年草。花は地際から出て、花弁のように見えるのは萼で花弁はない。葉は卵形で表面に白味を帯びた斑が入る。地域により多くの種がある。

栽培:棚下など湿度のある半日陰で管理するが、新葉が展開する頃は日に当てる。冬期は凍結しないように注意する。過湿になると根腐れを起こすため乾き気味にし、乾いたら充分に灌水する。肥料を好むので、有機質の肥料を多めに与える。植え替えは2~3年ごとの春先の芽出し前か秋に行い、株分けをする。株は小分けにしても良いので、1~2節で切り分け、赤玉土・硬質鹿沼土の混合土(各中粒)などで植える。増殖は株分け・実生で、実生は開花までに4~5年かかる。タネは採り播きし、本葉が出たら移植する。

オトメカンアオイ(乙女寒葵)  Asarum (=Heterotropa) savatieri

ヒメカンアオイ節。神奈川、静岡の特産種。山地に生える。箱根にも自生していて名前は箱根の乙女峠からきている。[栃の葉書房発行「山草図鑑」より]

http://stewartia.net/engei/mountain_plain_plant/Umanosuzu/kanaoi.htm [カンアオイ]

http://blogs.yahoo.co.jp/dentouengei/30365215.html [乙女心(オトメカンアオイ)-日本の伝統園芸ー古典園芸植物ー-Yahoo!ブログ]

http://kusa1511.web.infoseek.co.jp/top/kan/4/b1.htm [カンアオイのコレクションvol.4]


千厩野草会のキウイカンアオイ(キウイ寒葵)

2010年05月06日 | 植物図鑑

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2010年5月4日(火)、一関市千厩野草会(会長・金野昌敏)主催の「春の山野草展」が、千厩ショッピングモール・エスピア(千厩町千厩字東小田)で開催されていたので、行ってきました。150鉢ほど展示されていた山野草の中に、キウイカンアオイ(キウイ寒葵)もありました。

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カンアオイ(寒葵)の仲間 ウマノスズクサ科 カンアオイ属 Asarum:北半球の湿帯域に広く分布し、およそ60種前後が知られ、山地の林床や木陰に自生する多年草。種の大半が日本に自生し、落葉性のフタバアオイとウスバサイシン、常緑性のカンアオイの3グループに分けられる。花期:3~6月。

特にカンアオイ類は、範囲を数平方メートル広げるのに数千年もかかるという著しく繁殖の遅い植物である。そのため地方によって多様な種や変種が分化し、日本列島の歴史解明の手がかりになる植物としても注目される。

花形や葉の斑模様にも千差万別の変異がある。とりわけ葉の斑模様や葉形、草姿のよいものには雅名をつけ、江戸時代後期から「細辛(さいしん)」と呼ばれ、古典園芸植物として親しまれてきた。

葉の斑模様は亀甲、雲紋、霰(あられ)、蝶、谷(一文字)などのさまざまな呼び名で分けられ、園芸化されて現在に至る。葉柄はふつう濃紫色だが、現在の風潮では、色素が抜けて茎も花も清楚な緑色種を青軸素心花と呼び珍重される。それに「花物細辛」として野生種の変わり花を求める趣味家も後を絶たない。

「寒葵」の名は寒さ厳しい冬でも葉が青々として枯れないことに起因する。フタバアオイは加茂神社を氏神とする徳川家の家紋として知られ、京都三大祭りの一つである賀茂祭(葵祭)に使われるのでカモアオイの別名をもつ。

中国から導入された和名パンダカンアオイとキウイカンアオイは際立って花が大きくて美しい。北アメリカ産のアサルム・スペキオスムの花も人気が高い。近年になって海外種が数多く導入され、栽培されるようになった。

葉模様の美しい種を好みの山草鉢で楽しむほか、庭の下草として年間を通じて楽しめる。直射日光を避け、乾燥と多湿にしないようにすれば簡単。寒さに弱い種があるので、冬期には凍らない程度の保護が必要。

植え付け、植え替え:植え付けは、3~5号の山草鉢が適する。出来上がりの鉢姿を連想し、株の大きさや数によって、広めの浅鉢を使用して、石を添えると見映えがする。小~中粒の軽石砂4、硬質鹿沼土4、赤玉土2の混合土を水はけよく配合して植える。硬質鹿沼土単用でもよい。植え替えは、2~3年に1回を目安に行う。2月中旬~3月上旬か9月中旬~10月中旬が適期。

キウイカンアオイ(キウイ寒葵) Asarum compniforme:花は輪切りのキウイ(果物)に似る。

http://blogs.yahoo.co.jp/pister4078/29571223.html [キウイカンアオイ・ベランダ園芸日記- Yahoo!ブログ]

http://plantdb.ipc.miyakyo-u.ac.jp/php/view.php?plant_id=12525 [oNLINE植物アルバム~キウイカンアオイ~]