2012年3月17日(土)、一関市千厩野草会(会長・金野昌敏)主催の「春の雪割草展」が、千厩ショッピングモール・エスピア・ホール(一関市千厩町千厩字東小田)で開催されたので観に行ってきました。会場には雪割草をはじめ、福寿草、クリスマスローズ、翁草、万両など120点ほどが展示されていましたが、3分の2ほどが雪割草でした。
それらの中に1鉢だけでしたが、花を咲かせているオキナグサ(翁草)がありました。名札がついていませんでしたが、花姿などから外国産の品種ではないかと思いました。
オキナグサ(翁草) キンポウゲ科 オキナグサ(プルサチラ)属 Pulsatilla cernua
本州、四国、九州の日当たりの良い山地や丘陵地に生える多年草。タネに付く白い毛を翁の頭に見立てて名があり、全体に白い毛が密生する。開花は4~5月。花茎は開花時には高さ約10cm、花後は更に伸びて約40cmになる。花は釣鐘型で花弁に見えるのは萼片。葉は2回羽状複葉で、小葉は更に深く切れ込む。
近縁種、園芸種、海外種などには、下記のものなどがある。
ツクモグサ P.nipponica:北海道、本州(白馬岳・八ヶ岳)の高山帯に生える。6月に淡黄色の花を咲かせる。暖地での栽培は難しい。
カタオカソウ P.taraoi:千島列島に分布し、全体に毛が多いのが特徴。名前は発見者の名前に因む。暖地での栽培は難しい。
プルサチラ・ジョルジカ P.georgica:コーカサス地方原産。高山の草原に見られる。プルサティラ・ビオラセア P.violaceaの亜種とされることもある。
P.ブルガリス’ブラオ・グロッケ’ P.vulgaris ’Blaue Glocke':ブルガリスはヨーロッパからウクライナ東部にまで分布する強健種。
P.v.グランディス P.v.ssp.grandis:ヨーロッパ南部から中部に分布。山地の石灰岩地にある乾燥した草原や日当たりの良い牧草地に見られる。独立種とされる事や、プルサティラ・ハレリ P.halleriの亜種とされる事もある。
P.v.グランディス’パパゲーノ’ P.v.ssp.grandis 'Papageno':豪華な八重咲きの園芸品種。色は各色あり、花弁の数は個体や栄養状態で異なる。
P.ブンゲアナ・テヌイロバ P.bungeana var.tenuiloba:モンゴルから東シベリアの岩の多い草原に見られる。独立種や、亜種とする見解もある。
P.アルバナ P.albana:コーカサス地方から西アジアの標高2200~4200mの岩の多い斜面に生える。基本はクリームホワイトの花だが、亜種アルメナ spp.armenaは青みがかった紫の花が咲く。中間的な個体もあり、両者を単なる色違いと見る見解もある。
ヒトツバオキナグサ Miyakea integrifolia:サハリン原産種で、オキナグサとは別属のミヤケア属。ほぼ常緑。栽培は長雨に注意する。
[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・育てる調べる山野草2525種」より]
http://www.kisoji.info/kisoji_blog/nature/?p=6 [オキナグサ(自然へのいざない)]
http://www.synapse.ne.jp/m3naka/INTRO.HTM [オキナグサの紹介]
http://kyo-no-hana.com/blogs/kyohana/2010/04/post-428.html [翁草(オキナグサ):花図鑑]
http://item.rakuten.co.jp/aomori/10001683/ [楽天市場:オキナグサ 西洋(紫):プルサティラ・ブルガリス]
http://www.geocities.jp/system1007/pulsatilla1.htm [プルサティラ(Pulsatilla)]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%83%8A%E3%82%B0%E3%82%B5%E5%B1%9E [オキナグサ属(Wikipedia)]