2015年12月1日(火)、一関市才天の国道4号線沿いにある民家の前庭に植栽されているサザンカ(山茶花)・シシガシラ(獅子頭)と思われる樹木が、八重で紅色の花を沢山咲かせていました。
サザンカ(山茶花)・シシガシラ(獅子頭)ツバキ科 ツバキ属 Shishi-gashira
[産地]中部[花]紅色、八重、中輪[花期]12~2月[葉]倒披針状楕円、中形[樹]横張り性、強い[来歴]カンツバキ系、記録は1894年の「園芸会雑誌」であるが、古木は中部に多い。関東で寒椿と呼ぶようになったのは1933年以降。[誠文堂新光社発行、日本ツバキ協会編「最新日本ツバキ図鑑」より]
カンツバキ(寒椿)ツバキ科 ツバキ属 Camellia × hiemalis Nakai
原産地がよくわかっていない園芸品種で、関西では「シシガシラ(獅子頭)」とよばれ、古くからよく栽培されているという。
サザンカの品種のひとつとする説や中国から渡来したとする説、中国産のユチャ(油茶)とツバキとの雑種とする説、サザンカのみから生まれた園芸品種とする説など「シシガシラ」の起源については異説もある。またハルサザンカと同様、カンツバキもサザンカの園芸品種群の中の一系統とされることがある。
シシガシラ(獅子頭)は、サザンカ(日本原産)とツバキ(日本ほか原産)との交雑によって生まれたとする説が有力で、最近ではシシガシラの形質を受け継いだ品種群をまとめてカンツバキと呼ぶことが多い。
花期はサザンカよりも遅く、名前のように真冬(11~3月)に次々に花を咲かせる常緑の低木で、枝は横に張り、高さは1.5mほどになる。葉は長さ3~6cmの長楕円形で、表面は濃緑色で光沢があり、ふちには鈍い鋸歯がある。
花は直径7~9cmで、紅色のほか、白、ピンクなどがある。ほとんどが八重咲きや千重咲き、獅子咲きで、華やかな品種が多いため、現在では広く普及している。
カンツバキによく似た「タチカンツバキ(立寒椿)」と呼ばれている品種もある。枝は斜め上に伸び、高さは3mほどになるので、生け垣などにも用いられるが、「カンジロウ(勘次郎)」の名で売られていることが多い。花期は11~2月。
下記のWebサイトには、「タチカンツバキ(立寒椿)」の画像が掲載されていますが、「カンツバキ・カンジロウ(勘次郎)」と記載されています。また、「カンツバキ・ヒメシラギク(姫白菊)」と「カンツバキ・フジノミネ(富士の峰)」の画像も掲載されています。
http://aquiya.skr.jp/zukan/Camellia hiemalis.html
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/509b67d9c18be35c0151affa1fcd5ad3 [peaの植物図鑑:カンツバキ]