peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

山川修平著「小説 北上川」を読む! 2015年12月26日(土)

2015年12月27日 | 読書、本

2015年12月26日(土)一関市川崎町生まれの著者・山川修平氏の著書『小説 北上川』(三一書房発行、2015年10月21日 第1版第1刷発行)を読みました。一関市川崎町生まれの妻が買い求めたものです。この小説の主人公は、菅原信一といい、「十代後半、肺結核のため長期療養生活を送る。21歳で高校入学。」の著者自身がモデルのようです。

”あとがき”にある通り、本編は、1985年『早稲田文学』5月号に発表した「きささげ」(70枚)と、1985年秋「第39回岩手芸術祭県民文芸入選作品集」に、優秀賞として発表された『死の弦』(30枚)を解体し、その素材を活かしつつ、さらに新しい素材を加えて長編作品(230枚)にしたものです。

著者は「1936年岩手県一関市川崎町生まれ」ということですから、私より3歳上ですが、私も同時代を少年時代を生きて来た者として共感をもって読了しました。戦中戦後の激動の時代、戦争で父を失い、その上、肺結核のため長期療養生活を送るなど大変な苦労をされたようです。小説では、家族(母と祖母、弟)の絆が綿密に描かれておりその強さに感動しました。

 著者の他の作品[『山川修平作品集・死の周辺』(小説社)、『人間の砦』、『白磁の画家』(三一書房)]も読んでみたくなりました。


一関市東山町のトキワサンザシ(常盤山樝子)の赤い実 2015年12月27日(日)

2015年12月27日 | 植物図鑑

2015年12月27日(日)、今冬2回目の大きな積雪です。スキー場などでは雪不足で困っていたようですが、これで一息ついたでしょうか。県道19号線(今泉街道)から「柴宿団地」(一関市東山町長坂字柴宿)と呼ばれている住宅街への入口付近に植栽されているトキワサンザシ(常盤山樝子)が、赤い果実を沢山つけていました。白い雪に映えてとても綺麗に見えました。

 トキワサンザシ(常盤山樝子)バラ科 ピラカンサ(トキワサンザシ)属 Pyracantha coccinea

 西アジア原産の常緑低木で、日本には明治中期に渡来した。高さは2~6mになる。葉は互生し、長さ2~4㎝の倒披針形または狭倒卵形で先は丸く、縁に細かい鋸歯がある。両面とも無毛で、表面は暗緑色で光沢がある。5~6月、短い枝の先に散房花序を出し、直径約8㎜の白い花を多数開く。花弁と萼片は5個。果実は直径約6㎜の球形で、10月頃、鮮紅色に熟し、先端に萼片が残る。用途:庭木、鉢植え、盆栽、花材。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]


「世界の椿館・碁石」の侘助椿・姫侘助(ひめわびすけ) 2015年12月10日(木)

2015年12月27日 | ツバキ(椿)

2015年12月10日(木)、「世界の椿館・碁石」(岩手県大船渡市末崎町字大浜280-1)に行ってきました。大温室内に展示されていた「姫侘助(ひめわびすけ)」という名のワビスケツバキ(侘助椿)が、淡桃色、一重咲きの花を沢山咲かせていました。

 侘助椿・姫侘助(ひめわびすけ)ツバキ科 ツバキ属 Camellia wabisuke 'Hime-wabisuke'

 [産地]愛知。[花]淡桃色地に淡紅色の縦絞り、一重、平開咲き、極小輪。[花期]12~3月。[葉]長楕円、中形。[樹]立性、強い。[来歴]ワビスケツバキ。尾張地方で発見され、1974年に浅井進一が命名・発表。[誠文堂新光社発行、日本ツバキ協会編「最新日本ツバキ図鑑」より]