2016年2月15日(月)、藤沢周平著『暗殺の年輪』(文春文庫、1978年2月25日 第1刷、1997年2月20日 第28刷、定価:本体429円+税)を読了した。藤沢周平のファンである妻は既に何年か前に読んでいるという。わが家にある『海坂藩大全(上)』(2007年1月15日 第1刷、2007年2月5日 第2刷、定価:1524円+税)に収録されているという。確かにこの本に収録されていました。しかし、「解説」が読みたいからと言って、文春文庫版を買ってもらいました。文庫版を買うメリットは、そんなところにもあるように思います。
文庫版の解説(駒田信二氏)にある通り、ここに収められている5篇の作品は、作者が『溟い海』によって文壇に登場してから『暗殺の年輪』によって直木賞を受賞する(昭和48年7月)までの2箇年の間に書かれたものである。
「溟い海」:「オール讀物」昭和46年6月号。第38回オール讀物新人賞受賞。第65回(46年上半期)直木賞候補。
「囮」:「オール讀物」46年11月号。第66回(46年下半期)直木賞候補。
「黒い縄」:「別冊文藝春秋」121号(47年9月)。第68回(47年下半期)直木賞候補。「オール讀物」48年4月号に採録。
「暗殺の年輪」:「オール讀物」48年3月号。第69回(48年上半期)直木賞受賞。「オール讀物」48年10月号に採録。
「ただ一撃」:「オール讀物」48年6月号。
朝日新聞社発行の「週刊藤沢周平の世界」17号(2007年3月18日号、定価:533円+税)には、『暗殺の年輪』が紹介されています。
http://blog.livedoor.jp/a30a988/archives/52275758.html [藤沢周平『暗殺の年輪』:芸の不思議、人の不思議]