peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市東山町「柴宿団地」のササユリ  2016年7月13日(水)

2016年07月13日 | 植物図鑑

2016年7月13日(水)、一関市東山町長坂字久保「柴宿団地」と呼ばれている住宅団地の民家の軒下に植栽されているササユリと思われるユリ(百合)が、今を盛りと花を咲かせていました。

ササユリ ユリ科 ユリ属 Lilium japonicum

伊豆半島以西の本州及び四国、九州の一部にだけ分布する日本特産のユリです。6月頃、細くてしなやかな茎に、淡い桃色の花やや下向きに咲かせる姿は非常に上品で、明るい雑木林や竹やぶ、低木疎林の半日陰の斜面に多く生えます。球根の生長が遅くて病害にも弱く、最も栽培の難しいユリの一つです。

 花短い筒形で横向きに咲き、花被片は長さが10~14㎝、花径も10~14㎝程度で、薄い桃色を基本花色に、その濃淡と白色まで変異があります。輪数は余り多くはなく普通は1~3輪で、条件が良い場合には10輪程度付くことがあります。

 開花期は関西の低山では6月上中旬で、自生地や標高によって大きな幅があり、5月中下旬~8月上旬に及びます。

 草丈は地域や個体による変異が大きく、50~150㎝まで幅がみられ、茎は細いものの堅く緑色で基部が赤みを帯びています。は緑色の披針形から長楕円形で、葉数は他のユリに比べて少なく、1輪咲きの株で12~15枚の葉を茎の上位3分の2のあたりに付けます。

 球根は卵形で白か淡黄白色の中球性、直径は普通3㎝以下ですが、成熟した株では6㎝以上になるものもあります。自生地による形態や生態の変異が大きいことが知られ、「ジンリョウユリ」「ヒュウガササユリ」「イシマササユリ」「ニオイユリ」「ヒロハササユリ」などの変種があり、ヒロハササユリの八重咲き個体もあります。

ユリ属の語源は白い花という意味で、もともとキリスト教の聖画に描かれている純白のユリ、マドンナリリーを指すとされますが、何時しかユリ全体を表す言葉となったようです。日本では、古く古事記の時代には、ユリのことをその花姿から「三枝」、転じて「佐い」と呼んだといわれますが、大和人にとって最もよく目にするユリはササユリで、その時代、奈良盆地を取り囲む山野には沢山ササユリが自生していたものと思われます。洋の東西を問わずユリは遠い昔から人々に愛され、生活や文化の中にも生かされてきた植物です。[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・ゆりを楽しむ」より]


一関市大東町渋民のエゾリンドウ(蝦夷竜胆) 2016年7月13日(水)

2016年07月13日 | 植物図鑑

2016年7月13日(水)、一関市立芦東山記念館(大東町渋民字伊勢堂71-17)の館長講座があったので、大東町渋民に行ったのですが、芦家(旧記念館)の見える所にある畑で栽培されているエゾリンドウ(蝦夷竜胆)が、花を沢山咲かせていました。一気に咲かないように調整して植栽したようで、隣接した場所のものは全然花を咲かせていませんでした。

 エゾリンドウ(蝦夷竜胆)リンドウ科 リンドウ属 Gentiana triflora ver.japonica

山地から亜高山の草地や林の縁、湿地などに生える多年草。茎は赤みを帯びるものが多く、高さは30~80㎝になる。葉は対生し、長さ6~10㎝の披針形で、裏面は白っぽい。9~10月、茎の先や葉のつけ根に青紫色の花が段々になってつく。花は長さ3~5㎝。切り花用に売られているのはこのエゾリンドウ栽培品。分布:北海道、本州(中部地方以北)。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


一関市東山町松川のヒマワリ(向日葵) 2016年7月8日(金)

2016年07月13日 | 植物図鑑

 2016年7月8日(金)、一関市営松川住宅(東山町松川字台)に隣接する民家の庭に植栽されているヒマワリ(向日葵)が、を沢山咲かせていました。 

ヒマワリ(向日葵)キク科 ヘリアンサス(ヒマワリ)属 Helianthus annuus

北アメリカ西部原産の大形の一年草。花壇に植えるほか、種子から油を採るために栽培される。茎は太く直立して高さ1.5mにもなる。全体に粗い毛があってざらつく。葉は長さ20~30㎝の楕円形で先は尖る。7月頃、茎の先に直径20~25㎝の頭花がつく。花の周りを舌状花が取り巻き、中心に筒状花が集まっている。花の色黄色、淡い橙黄色、赤褐色、舌状花がなく、筒状花が舌状に発達して八重咲きになったものや、矮性のもの、種子に黒と白の条線の入る大形のロシアヒマワリなど、いろいろな品種がある。[山渓ポケット図鑑2・夏の花」より]