2017年2月28日(火)、朝から天気が良かったので、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行ってきました。昨年から進められていた「研修温室」や「花の館温室」のリニューアルが行われていました。
研修温室内の「高温区」に展示されている鉢植えの洋ラン・パフィオぺディラムが花を咲かせていました。
洋ラン・パフィオペディルム ラン科 パフィオペディルム属 Paphiopedilum(Paph.)
約70種を含み、東南アジアを中心にインドから中国南部、フィリピンからニュー・ギニア、ブーゲンビル島まで分布している。一般に林床に地生、稀に樹上に着生する常緑多年性のラン。茎はきわめて短く、葉は摺合して左右に展開し、長楕円形~長舌形で肉厚く、緑色または緑色と緑白色、あるいは紫色の斑入り模様となる。花茎は頂生、直立または斜上し、1~多花をつける。1花茎に多数の花をつける種には同時に開花するものと、順次開花して1年以上にわたって咲き続ける種とがある。花は背萼片が発達して大きく、観賞の対象となり、2個の側萼片は合着して、背萼片と対向して下方につき、一般に小さく目立たない。花弁は広卵形、さじ形、細長く垂れてねじれるなど変化に富む。唇弁は袋を形成し、巾着形、ヘルメット形など多形で、開口部の縁は内曲または外曲する。色彩は白、黄、緑色を基調に褐色や紅紫色を帯びたり、斑点が入ったりして複雑で落ち着いた色彩を醸し出している。花の寿命は長く、通常1か月以上もつ。属名はギリシア語のPaphia(Paphosの女神、ヴィーナスの古都)とpddilon(サンダル)に由来し、ヴィーナスのスリッパの意。唇弁の形を見立てたもので、英名も貴婦人のスリッパLadys slippersと呼ぶ。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・蘭ラン」より]