2017年3月10日(金)、岩手蘭友会(及川正道会長、会員18人)主催の「第30回いわて洋ラン展」が、水沢メイプル(奥州市水沢区横町)4階の催事場できょうからはじまりました。[3/10(金)~3/12(日)]入場無料。
会場中央のメインテーブルに展示されていたラン(蘭)の中に、「ファレノプシス ’マンニー’」という名札を付けたものが花を沢山つけていました。
ラン科 ファレノプシス属 Phalaenopsis(Ohal.):約50種が東南アジアを中心にインド、オーストラリア北部、フィリピン、台湾、中国南部に分布する。単茎性、常緑性の着生ランで短い茎に幅広い肉厚の葉を数枚互生する。緑葉種と斑入り葉種とがあり、落葉性種もわずかにある。花茎は葉腋から弓状に伸び、数~数十輪をつけ、花色は白、黄、桃、緑色など変異に富む。花弁の幅が広く、唇弁にひげ状突起がある花を多数つけ、いっせいに開花する。ファレノプシス系統と、花弁と萼片が同長同形で、星形の肉厚な花を1~数個ずつ順に咲かせるスタウログロッチス系統に分けられる。属名はギリシア語のphalaina(蛾)とopsis(見かけ)の2語からなり、花の形に由来したもので、英名では「モス(蛾)・オーキッド」という。
洋ラン・ファレノプシス ’マンニイ’ ラン科 ファレノプシス属 Phalaenopsis(Phal.) 'mannii'
インドのシッキム、アッサムやベトナム、ビルマ、タイ原産。葉は4~5枚つき、肉厚で光沢ある鮮緑色、長楕円状披針形、長さ20~37㎝。花茎は1~2本出て下垂し、葉とほぼ同長、まれに分枝し、多花をつける。花は径約3.5㎝、黄色地に褐色の斑紋と縦縞が入り、唇弁は白色と紫紅色。背萼片は倒卵状倒披針形、長さ2~2.5㎝。側萼片は卵状楕円形、長さ2.2~2.5m。花弁は披針形、長さ1.7~2㎝。唇弁は3裂し長さ1㎝、肉厚、側裂片はほぼ長方形、先端は切形、中裂片は錨形、中央基部に突起があり、縁は不斉歯状。種小名は、最初の発見者G.Mannの名に因む。開花期は通常春から秋、冬にも咲く。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・蘭ラン」より]