「豊島の気配」
順番が前後します。
豊島には、今月17日から、「豊島美術館」がオープンしています。
終幕間際のオープンなので、島にはど~っと人が押し寄せ、この美術館も、整理券がないと入れない状況。
その辺の事情をあまりよくわかってない私たちは、美術館で1時間後に入場できる整理券をいただいて、急いでまたバスに乗り、別のエリアに行って、小走りに作品を観てまわったのですが、人気のところは、どこも15分待ち、30分待ち状態。
こんなのまだいいほうかも。
週末などは、1時間以上なんていうのもあり。
まるでディズニーランド(@_@;)
人気のアトラクション…じゃなくて、人気の作品は泣く泣く諦めても、美術館だけは行きたかった。
冒頭の画像は、美術館の傍の池に浮かんだオブジェ。
見る場所、方向によって、こんなにイメージが違います。
池の向こうに海が見えて、空が池に映って、全部ひとつに繋がっているような不思議な感覚にとらわれます。
島の棚田に向かって立つと、池には緑が映り、島のいのちがこのオブジェのひとつひとつに息づいているように見えます。
でっ、これがその、「豊島美術館」
ここには、たった1点の作品だけが展示されています。
建築と作品が一体となった、あっと驚く美術館、、、
私、なにも予備知識なく行きました。
敢えて行く前にネットで検索とかしませんでした。
「瀬戸内アートフェスタ」は、ディズニーランドとは違う。
効率よくまわる…とか、予備知識を持って、計画を立てて…とか、そんなのとは全然違う世界なんだもん。
美術館に整理券を貰いにいったら、おねーさんが、これから観賞する人たちに解説をしていました。
「作品は、1点です。そして、それは、小石やリボン、水…などでできていて、とてもデリケートなものです。
皆さまの足元に展示されています。
みなさまは、作品の上に立つことになります。」
もぉ~~こんなん聞いただけでわくわくするじゃないのよ♪♪♪
靴を脱いで、ドームのような美術館のトンネルのような入り口を入っていきます。
そして、それはコレ。
↑画像だけは、ゼヒご覧ください。
2ページめもゼヒご覧下さい
興味のある方はインタビューも。
水が、小さな真珠ほどの白い小石から点滴のように、ものすごく僅かずつこぼれ出すのです。
そして、それが小さな水溜りをつくり…
微風でもそれは幽かに揺れて、動き出します。
震えたり、走りだしたり。
生きているのです。
やがて、大きな水溜りに絡めとられていく。
命の誕生と終焉のようです。
すっご~~~くよかった… 来てよかった、これだけで、よかった。
アートフェスタ終幕後も、美術館は存続してます。
ぜひ体験してみてください。
しかし、、\1500…ってどんなもん??
このアートに値段をつけるのは、ものすごく難しいと思う。
いや、どのアートでも、音楽でも、「値段」をつけるのは難しい。
子供はタダだ。
子供には、思う存分観て感じて、楽しんでほしい。
でも、私はTakを連れていけませんでした(T_T)
一緒に行けたら、すごく親子で楽しめたのに…
3年後は、Takは中2。
友達や彼女と一緒にいく時代だもんね、、、
今は、「3年後に、絶対おかーさんと一緒にいく」と言ってるけどね。
なんか、その発言もケナゲ、、(T_T)
Takは、私が平日に行ってきたアートフェスタの画像をこのブログにアップした画像をみて、3年後に思いを馳せているというわけです(T_T)
さて。
豊島美術館を後にして、高松行の最終高速艇に乗るために、他の作品はすべて諦め、さっさとバスに乗ったのでしたが…甘かった、、、
(つづく)