WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

欠けた茶碗

2011-01-20 | よしなしごと



我が家では、マイ茶碗ってのがない。

でも、このお茶碗、激しく欠けてるので、結局これは私専用となっている。

100均で買った、100円のお茶碗。
形も模様もすごく気に入ってます。
酔っ払って洗い物をして、何度も水道の蛇口にぶつけて、このような姿に…

でも、
これがまたいい味出してると思う。
金継ぎも、この茶碗には似合わないような、
むしろ、この欠けた状態のほうが、この茶碗らしいような気がする…
「欠け」も食器の一部みたいな。


私は良寛さまが好きなのです。

良寛さまが、「五合庵」という、質素な、何もない、小屋のようなところにお住まいのとき、尋ねてこられる人に、欠けた茶碗でおもてなしをする場面を、ずっと以前ドラマで見ました。

生きるにギリギリの生活をされている良寛さまのお人柄と、住まい、
そこで使われる生活の道具。
ギリギリだからこそ、そのひとつひとつに、良寛さまの魂がこもっている。


親から教えられたとおり、欠けた食器は棄てたり、自分専用にしたり、
決して家族であっても、自分以外には使わないようにしてきたし、
今でもそうなんだけども、
これだけは、人前でも、堂々と使ってます。





良寛さまのような、無駄なすべてを削ぎ落とした生活は、ようしません。

が、とにかく、断舎離だ!
昨年の流行語みたいな言葉でしたが、
さっぱり年越しでモノを処分できてない私は、なんとか、年度末までに家中のモノを減らそうとしてます。

ホントは、立春までになんとかしたい…


でも、このお茶碗は、ホントに割れてしまうまで棄てない。



ところで、このウマそーな明太子は、「ふくや」の「どっから」です~♪
Comments (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする