
卒業式当日は、なんだか1日中慌しかったので、ゆっくりと記事が書けず、とりあえずTakの手紙だけアップして放り出していました。
母親として、初めての卒業式、とても感慨深かったです。
40年前の自分の時代から半世紀近くも経ってるんだもんね。
式の内容も演出もずいぶんと進化?していました。
素晴らしかったです。
私の世代のお友達などはもう、何回もお子さんの卒業式を経験して、「これが普通」って感じなんでしょうけど、
私は、この日のこと、動画にも、写真にも記録してないので(卒業式の様子を撮るなんてアタマがそもそもなかった)
せめて文章で記録しておこうと思います。
会場の体育館には、保護者の「指定席」があって、それぞれ椅子に卒業生の名前が書かれていて、
そこに、前出の子供からの手紙が置いてありました。
親たちは、卒業生入場を待っている間に、わが子からのメッセージを読む…というわけ。
時間が来て、「パッフェルベルのカノン」がBGMで流れ、卒業生が、担任の先生に誘導されて入場…
4クラスの担任の先生のうち、3名もの先生が袴姿でした。
私は、自分の成人式の振袖や、大学卒業の羽織袴は、「七五三のようだ」と、断固拒否ででした。
もっと大人の自覚をもって式に臨むべきだと考えていたのでした。
しかし、生徒を送る先生の「羽織袴」は、ものすごく意外で、感動してしまったのでした。
髪をセットして、着付けをして自分の生徒を送り出す式典に臨む心意気、、、
これも、慣れれば「今はそれが普通」と思うようになるのかもしれないけど、
子供たちを送り出す最も大切な式典に、こうして最上級の装いで臨んで下さる先生方にじぃん…と涙が出てきました。
先生に引率される子供たちの態度も、厳かで整然と、とても立派でした。
卒業証書授与は、校長先生から1人ずつ証書を手渡されたあと、壇上から会場に向きをかえて、大声で一言「抱負」を述べます。
15字以内。
左右のスクリーンに、子供のアップの笑顔と抱負が映し出されました。
保護者の中には耳の不自由な方もいらっしゃいます。
そんな方にも配慮のある、行き届いた演出でした。
スクリーンに映し出された子供たちは、それぞれに自分の好きなものを持ってとてもいい顔で笑っていました。
サッカーボールだったり、野球のバット、好きなものの図鑑…
そして、抱負は
「中学では、勉強と部活を両立します」
「有名なスポーツ選手になります」
「夢を実現するために頑張ります」
…などが圧倒的に多かったな。
Takは、
「思いやりの心を忘れません!」
といって、スクリーンではマウンテンバイクの本を持って笑っていました(*^_^*)
校長先生の式辞と、PTA会長の祝辞だけで、あとの来賓の方や電報は、式次第の紙面に心をこめて折込まれ、式進行の中ではすべて省略。
在校生「送辞」、卒業生「答辞」も、総代でなく、リレー式で、特に卒業生の言葉は、全員によるリレーがよどみなく、感動的でした。
今では当たり前のことのようですが。
どの子供も、体育館に響き渡る大声で、心をひとつにして、「卒業」にこめた言葉を伝えたいという思いが雪崩のように迫って伝わってきました。
在校生、卒業生がそれぞれ歌を歌って、卒業生は拍手に送られて退場。
そのあと、在校生たちが作ったの造花の長々と続くアーチを親子でくぐって最後に校歌の鼓笛隊に送られて校門を出る…という演出。
式次第としては、40年前の私の時代と変りはないけれど、時代は流れ、
こんなに子供たちが主役の、厳かな中にも和やかで晴れやかで、清清しい式に変わっていったのだなあと、感動したのでした。
わが子の成長も感慨深かったけれど、それを見守り、指導し、学校をあげて、毎年の子供たちの門出をこんなに暖かく祝ってくださる先生方も素晴らしい、
公立小学校、捨てたもんじゃないよと、本当に嬉しい気分でした。