WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

「冤罪」について親子の会話

2014-05-06 | 教育ママ日記





昨日の午後、Takと「相棒」を観ました。
殺人罪で服役を終えて出所した男が遺書で無実を訴えて自殺したところから始まるドラマ。
杉下警部と神部くんは、真犯人に辿り着くのですが…


GW最終日、「季のすけ」でSYOさんも含め3人で食事をしながら、バイクの話など、Takを中心に話が盛り上がり、
やがて、小学校5年生の時の「濡れ衣」事件を蒸し返すことに…






「濡れ衣事件」とは、とある男の子がやったことを、Takがやったといって濡れ衣を着せられ、全く身に覚えもなく、何の関与もしていないことを、
現場にいた重要参考人(こいつがTakがやったと言った 実は真犯人)のクラスの担任と、Takの担任と2人の先生から、授業を2時間全部自習にして、問い詰められたというもの。

「殺す」という言葉の含まれる手紙を紙飛行機にして飛ばし、それを上級生が拾い、先生の手に渡ったことから、犯人探しが始まった。
目撃証言や、筆跡の照合などで、いろんな生徒が次々呼び出されたけれど、
Takは、最初から最後まで容疑者で、2時間ずっと立ったままでのその尋問のとき、足がガクガクと震え、嗚咽しまくったらしい。
全く身に覚えのないことなのに、頭を押さえつけられ、「白状しろ」みたいなことを何度も言われているうちに、
もしかして、やっぱり自分がやったのだろうか…と何度も思ったそうです。

冤罪を招く密室での自白の強要とはこんなものかと、
ちょうど「相棒」を観たばかりだったので、この話題で大いに盛り上がりました。











Takは5年生のときには、口下手で、しかも、当時は、まだショックから立ち直れず、言葉少なでうまく説明できずにいたことを、
昨日は、当時のいろんなことを思い出して、喋りまくりました。

特に、自分を犯人だと決め付けている先生2人の尋問がひどかったと、、
自分が犯人と決めつけられ、頭を押さえつけられたり、「早く正直に言ったほうが楽になる」とかなんとか…、
また、2人の先生以外にも、ほかの先生からも横槍で「白状しろ」みたいなことも言われたらしい。
そんなことは、当時Takから詳しく聞いていなかった。屈辱的で言いたくなかったんだと思います。
そんなこと聞いていたら、私も強く抗議していたと思う。担任の先生との面談だけでは済まさなかったと思います。

Takは最後まで自分はやっていないと言い張った自分は偉かったと…

そんなん、当たり前じゃん、やってないんだから!と思うけど、自分がやったのかもしれないと思うほど、精神的な拷問だったんだろうなあ、、


けれども、幸いなことにTakにその時のことは心の傷として残っていなくて、
真犯人のことも、今では、当時より仲良くなってるし。
小学校の頃はよく苛められていたようだけど、今では「絆」をお互いに自覚している様子。

食事のときも、笑い話のように、当時を思い出しておもしろおかしく語るのです。
白状したあとの「真犯人」の態度が、それでもまだ全然反省していない様子なども、大笑いしてしまったよ。

「今の俺なら、ざけんじゃねーーよ!やってねーっつってんだろ~~!と噛みつく」ってさ。成長って頼もしいね。













そうそう、Takはついに私の身長を追い越しました。
Takと、お座敷に立って並んで背比べしながら、「ついにTakに見下ろされる日が来たか…」と私が言うと、Takも「へっ、ざまーみろ」と言いつつ嬉しそうだった。

アンタのとーちゃんも高校で伸びたようだから、きっとそのうちとーちゃんも追い越すよ。

親を超えて大きくなっていけ。

子供は親を超えて親より大きくなっていかなイカン。
そうやって、世界は良くなっていくんや。

…とは私の母の格言であります。




手前はTakが小1のときにばーちゃんに貰った「海遊館」のジンベエ  でかいほうは、修学旅行「ちゅら海水族館」で買ってきたジンベエ





追伸

Takを尋問した2人の先生は、私がTakの小学校時代でいちばん信頼していた先生方お2人です。 
事件後暫くはナーバスだったTakも、周囲からのあたたかいフォローをいただき、先生に対する不信感なども、面談などによって良い方向に収束し、今でも親子ともに両先生方への信頼は変わっておりません。





Comments (2)
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