ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ハモンイベリコ

2007年02月04日 | 食べ物


今ひとつ美味しいと思ったことが無い生ハム、今回ま
たまた貰い物で「ハモンイベリコ」を得て、食す機会
が再び回って来た。
よく「とろけるような甘みがあり、しょっぱくもなく
今までの生ハムとは明らかに違う」などと言われてい
る「ハモンイベリコ」、前回食べたのは全くそんなそ
ぶりも無く、「どこが?」というものだった。
根本的に、生ハム体質ではないのか、とそのときは思っ
たくらいだ。
或いは、本当の上質なものを食べてない故とか、いろ
いろ考えた。
そんな状況で、今回、この機会を迎えたのだ。

もう少し詳しく言うと、「ハモンイベリコ」の前に、一
緒に貰った(つまり2種類貰ったのだ)「生ハム切り
落とし」というのを食べている。
こちらは日本製で、多分本格的製法ではなく(自然乾
燥、熟成ではない)、よくスーパーなんかで売っている、
大手メーカーの生ハムと同じようなものだった。
つまり、食べやすく、しかも旨味調味料添加で旨味が
いやにあるという、有り勝ちの「日本的生ハム」と
いうやつだ。
調整してあるので不味くは無いが、不自然な味が今ひ
とつ納得できない。
それが終わって、いよいよ「ハモンイベリコ」の登場
と相成るわけだ。

まず、香りを嗅ぐ。
しかし、事故以来右の鼻が詰まり気味で、しかも風邪っ
ぽく左の鼻まで詰まり気味ときている。
よく判らない。
そんな中でも、パルマ産の生ハムとはちょっと違うか
な、と微かに感じるような、感じないような。
見た目では、全然判らないなと思っていたが、脂の部
分が室温で溶けかかってきた。
おっ、これが噂の脂が舌でとろけるという、融点の低
さの証明か。
観察はそこまでにして、早速食べてみる。
あまりしょっぱくない。
それに、パルマ産に見られるような独特な臭みも感じ
ない。
そういう臭みが香ばしさに変わっている。
しかも、甘みも感じる。

というわけで今回初めて、「ハモンイベリコ」の実力の
一端を知ることとなった。
最上級の「ベジョーダ」に対する幻想は、どうやらもっ
ても良さそうだ。
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